憲法の良いとこ発見しませんか?


by sasakitosio

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ダブルスタンダード

 11月18日付東京新聞朝刊27面に、「本音のコラム」という欄がある。筆者は、文芸評論家・斎藤美奈子氏だ。
 今日は、この筆者に学ぶことにした。
 まず筆者は、「13日、パリ同時多発テロの衝撃が走る中、ネットの中心にひとつの疑問の声が広がった。
 「ベイルートの死者は追悼しなくていいの?」
 前日の12日、レバノンの首都ベイルートの郊外でも二件の自爆テロがあったのだ。死者43名、負傷者2百名以上。
 「イスラム国」(IS)が犯行声明を出したのもパリと同じだった。」と切り出した。
  つづけて筆者は、「それなのに、この扱いの差!欧米のメディアではこうしたダブルスタンダードは以前からの傾向で、中東出身者には強い不満があったようだ。
 日本も同じ。13日の新聞では、ベイルートの件はたった十行ほど報じられただけである。
 東京では15日夜、東京タワー、スカイツリー、都庁舎などがフランス国旗の三色にライトアップされた。桝添要一東京都知事は「追悼と連帯のため」と述べた。
 一方、同じ15日、エジプトの首都カイロで開かれたIS関連の犠牲者を悼む式典では、フランス、レバノン、そして10月31日に旅客機が墜落した(ISの犯行とは特定できないが)ロシア国旗がピラミッドに映し出された。と教えてくれる。
 最後に筆者は、「西側のニュースには敏感に反応しても、中東の事情に疎い私たち。その鈍感さが間接的にテロを拡大させていないだろうか。善意のライトアップも私には「わが国はフランスのシリア爆撃を支持します」の喧伝に見える。
 読んで勉強になった。
 「西側のニュースには敏感に反応しても、中東の事情に疎い私たち」の筆者の指摘は、現実その通りだと思った。
 自分にとって、中東の中で起ったテロは「親子兄弟ゲンカ」のように感じ、パリでのテロは「犯罪」に感じるのは、なぜだろう。
 また、戦後は、アメリカの占領統治の時期があったためか、アメリカ・西欧を通して中東を見る「習慣」ができたのか?
 われわれは、憲法前文にあるように、「全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免かれ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する」との精神にのっとり、中東もアジアも西欧も同等視する「習慣」を身に付けなければならないのかもしれない。
 
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by sasakitosio | 2015-11-20 06:27 | 東京新聞を読んで | Trackback
 11月18日付東京新聞社説に、「基地負担を強いる傲慢」の見出しで「政府の沖縄知事提訴」のことが載った。
 今日は、この社説を学習することにした。
 まず社説は、「住民の思いは踏みにじられ、在日米軍基地の新設手続が進む。国家権力で住民をねじふせるのは民主主義の正しい在り方とは言えず、憲法に定める法の下の平等や地方自治の本旨にも反する。
 政府がきのう、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古への「県内移設」計画をめぐり、翁長雄志知事を福岡高裁那覇支部に提訴した。埋め立て承認を取り消した知事の処分を、知事に代わって国が撤回する「代執行」に向けた訴訟である。
 12月2日に第一回口頭弁論が開かれ、政府側が勝利すれば、埋め立てを進める、という。
 政府が沖縄県知事を提訴するのは1995年、米軍用地強制使用の代理署名を拒んだ太田昌秀(当時)を、当時の村山富市首相が訴えて以来20年ぶりである。
 国と県との異例の法廷闘争に重大な危惧を抱かざるを得ない。」と切り出した。
 つづけて社説は、「普天間飛行場の危険性除去は喫緊の課題だが、同時に、問題の根源が、狭い県土に在日米軍専用施設のやく74%が集中し、県民に過重な基地負担を強いていることを忘れてはならない。
 米軍への基地提供を日本の義務とする日米安全保障条約体制が日本と極東の平和と安全に不可欠なら、その基地負担は日本国民が出来る限り等しく負うべきである。
 しかし、政府は沖縄県民の基地負担をほかの都道府県民と同等レベルまで軽減するために、どこまで死力を尽くしたというのか。
 根拠薄弱とも指摘される米海兵隊の抑止力を錦の御旗に、沖縄県内で基地を「たらい回し」するのは、政治の怠慢にほかならない。
 翁長知事が埋め立て承認を取り消したのは、直近の国政、地方両方の選挙を通じて県内移設反対を示した沖縄県民の民意に基づく。
 安全保障は国の責務だが、政府が国家権力を振りかざして一地域に過重な米軍基地負担を強いるのは、民主主義の手続を無視する傲慢だ。憲法が保障する法の下の平等に反し、地方の運営は住民が行う、という、憲法に定める「地方自治の本旨」にもそぐわない。」と指摘した。
 最後に社説は、「地元住民や自治体の理解が得られず、基地が敵意で囲まれることになれば、基地提供という安保条約上の義務も円滑に果たせなくなるのではないか。
 菅義偉官房長官はきのう記者会見で「わが国は法治国家」と提訴を正当化したが、法治国家だからこそ、最高法規である憲法を蔑にする安倍内閣の振る舞いを看過するわけにはいかない。」として締めくくった。
 読んで納得した。
 特に、「翁長知事が埋め立て承認を取り消したのは、直近の国政、地方両方の選挙を通じて県内移設反対を示した民意に基づく」、この民意を、司法は無視できるのだろうか?
 これこそ、高度に政治判断を有することとして、統治行為論を使うべきところではないか?
 辺野古への新基地建設強行そのものが、憲法が保障する法の下の平等に反し、地方の運営は住民が行うという、憲法に定める「地方自治の本旨」に、反すると司法は判断すべき問題ではないか。
 また、菅義偉官房長官の記者会見での発言、「わが国は法治国家」と提訴を正当化したとのことであるが、日本のあらかたの憲法学者が「違憲」といった「集団的自衛権行使容認の法律」を強行する政府高官がいう「法治国家」とはいったなんなのだろうか?大いなる疑問がわいてきた。
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by sasakitosio | 2015-11-19 06:38 | 東京新聞を読んで | Trackback

夫婦別姓

 11月16日付東京新聞朝刊23面に、「本音のコラム」という欄がある。筆者は、看護師・宮子あずさ氏だ。
 今日はこの筆者に学ぶことにした。
 まず筆者は、「選択的夫婦別姓を認めない現在の民法が違憲か否か。今月4日に最高裁大法廷で弁論が開かれ、来月16日午後3時に判決が出ることになった。
 若い世代では容認の世論が多数になり、夫婦に同姓を強制する国は今や少数。国連からは、繰り返し女性差別撤廃条約違反との勧告を受けている。政界の趨勢から見れば、違憲判決が下され、選択的夫婦別姓を可能にする速やかな民法改正が期待できるはずだ。」と切りだした。
 つづけて筆者は、「しかし、国は相変わらず、今の制度は合憲だとへりくつをこねる。一審と二審同様、敗訴だったらと思うと、強い感情が込み上げてくる。
 何より認めがたいのは、女性だけの改姓を強制していないから女性差別ではないという国の反論。実際には96%の夫婦が夫の姓を選ぶ。私もその一人。なぜ、女性が改姓するのだろうか。
 まず、私たちが求めるのは夫婦それぞれが改姓しない結婚。自分が変えなければよいというわけではない。ましてや自分が嫌なことを相手に強要したくない。
 そして女性が改姓する社会において働く女性が増え、多少は通称使用が定着してきた。姓を変えても、何とかやりようがあるのは女性だと割り切った。」と教えてくれる。
 最後に筆者は、「こうした女性の痛みを直視しなければならない。判決は1月後、どこに行っても自分の姓を名乗れる日を心待ちにしている。」として締めくくった。
 読んで勉強になった。
「今月4日に最高裁大法廷で弁論が開かれ、来月16日午後3時に判決が出る」とのこと、、
 「夫婦に同姓を強いる国は今や少数。国連からは、繰り返し女性差別撤廃条約違反との勧告を受けている」とのこと、を知った。
 世界の趨勢と、改姓した女性の痛みを初めて知った。しかし、わが家は何の議論もなく妻が改姓し、結婚40年は孫・子全員に祝ってもらった。すぐ金婚式だ。身の回りで、夫婦別姓の議論はほとんど皆無。周りの知人・友人の家庭では、見たところ妻が主導権を取っている、いわゆる「かかあ天下」が主流だ。だから、この問題について、気づかなかったのかもしれない。
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by sasakitosio | 2015-11-19 06:00 | 東京新聞を読んで | Trackback(1)

文殊の知恵

 11月17日付東京新聞朝刊27面に、「本音のコラム」という欄がある。筆者は、ルポライター・鎌田慧氏だ。
 今日は、この筆者に学ぶことにした。
 まず筆者は、「福井県敦賀半島の先端にあって、「夢の増殖炉」と喧伝されてきた「もんじゅ」も、命運が尽きようとしている。1985年に着工されたが事故続きで、さすがの原子力規制員会もさじを投げたようだ。」と切り出した。
 つづけて筆者は、「同じ半島に建設された新型炉「ふげん」は、とっくの昔に廃炉が決定。英米仏でも高速増殖炉は事故を起こして撤退した。最も危険な原発が、お釈迦様のそばに仕えたホトケを誇称していたもんじゅだけでも、建設維持管理費は含めて1兆円を空費した。
 それとつながっている「リサイクル機器試験施設」には820億円も投入されている。さらに巨額でもっとも危険な青森県六ケ所村の使用済み核燃料再処理工場は、建設から22年たってなお、いまだ稼働できる見通しにない。
 「核燃料サイクル」はいつまでたっても、原料のプルトニウムは減らない、という魔術のような輪廻が想定されてきた。
 しかし、そんなにプルトニウムをつくってどうするかとの疑惑は深い。
すでに日本の備蓄量は47.8トン。原爆原料の6千発分。富国強兵・国威発揚内閣では、アメリカの核の傘から脱却しよう、小型原爆所持は憲法違反ではない、などと言いだしかねない。」と指摘した。
 最後に筆者は、「青森県で行われた「護憲大会」で、私はもんじゅのあとは、再処理工場反対運動を拡大しようと発言した。」として締めくくった。
 読んで勉強になった。
 「福井県敦賀半島に建設された「ふげん」はとっくの昔に廃炉が決定」とのこと、
 「「夢の増殖炉」と言われた「もんじゅ」だけでも建設維持管理費を含めて1兆円を空費した」とのこと、
 「「核燃サイクル」はいつまでたっても、原料のプルトニウムは減らない、という魔術のような輪廻が想定されてきた」とのこと、
 「すでに日本の備蓄量は47.8トン。原発原料の6千発分」とのこと、等のことを知った。
 筆者指摘の中で「富国強兵・国威発揚内閣では、アメリカの核の傘から脱却しよう、小型原爆所持は憲法違反ではない、などと言いだしかねない」との点は、かなりリアルに受け止められた。
 戦争をなくさない限り、国防に最強の兵器を保持したくなるのは、為政者も国民も共通の感情だろうから。
 しかし、その道は地球破滅、人類滅亡への一本道のような気がするが。それはなんとしても避けたい。

 
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by sasakitosio | 2015-11-18 06:39 | 東京新聞を読んで | Trackback
11月15日付東京新聞社説横に、「太郎の国際通信」という欄がある。筆者は、ジャーナリスト・木村太郎氏だ。
 今日は、この筆者に学ぶことにした。
 まず筆者は、「世界反ドーピング機関(WADA)の第三者委員会が、ロシアが国ぐるみでドーピングに加担していたとして来年のリオデジャネイロ五輪に同国の陸上競技選手の参加を認めないよう勧告したが、これはスポーツの世界の問題にとどまらず国際情勢にも影響を及ぼすことにならないだろうか。
 WADAの勧告を受けて処分を検討している国際陸連(IAAF)は、このコラムが活字になるころには結論を出している予定だが、それがどうなるにせよロシアのプーチン政権は手痛いダメージを受けたことは間違いない。」と切り出した。
 つづけて筆者は、「ロシアでは、既にウクライナ問題をめぐる欧米経済の経済制裁と原油価格の低迷で経済が疲弊し、国民生活が圧迫されている。そこでプーチン政権は国民の目をそらすために「イスラム国」への爆撃を始めたとも言われたが、その報復とみられるエジプトのシナイ半島上空でのロシア旅客機墜落事件で「国民を犠牲にした」というそしりを受け始めてたところだった。
 「確たる証拠もないのにそのような非難を考慮する余地はない」
 WADA勧告に対してプーチン大統領の報道官はこう反論したが、同大統領の心中は穏やかならざるものがあることは容易に想像できる。このまま事態を放置すれば、大統領の求心力が弱まることが当然考えられるからだ。
 こうした場合、窮地を脱する一手として考えられるのが「西側陰謀説」だ。
 「WADAの勧告はロシアに対する制裁の一環で、完全に政治的な配慮で出されたものだ」
 プーチン大統領の意を汲んでのことかは定かではないが、ロシアのスポーツ選手の医療問題を担当する連邦生物医学局のウイバ局長はロシアのインタファクス通信社にこう語っている。
 「西欧諸国は弱り目に祟り目のロシアの足元を見て、こんどはスポーツで圧力をかけてひざまずかせようとしている」というのはロシア国民には分かりやすいし、指導者周辺への国民の結束を期待できる筋書きだ。
 しかし、それには指導者側にもそれなりの行動を伴うことが求められる。西側の横暴に負けないだけの力で対抗するということだ。」と指摘した。
 最後に筆者は、「五輪と言えば、1980年のモスクワ五輪は旧ソ連のアフガニスタン侵攻に抗議して西側諸国がボイコットしたが、それに対してソ連と東欧諸国は次の84年のロスアンゼルス五輪に選手団を送るのを拒否した前例がある。
 今回も、場合によってはロシア側が報復措置をとるのも考えられないことではないが、そうなるとこれはもう「冷戦」の再現になる。今回のドーピング疑惑はそれだけでも許されざる問題だが、その展開次第ではロシアと西側諸国との対立を激化させる火種にもな入りかねないのが気がかりだ。」として締めくくった。 
 読んで勉強になった。
 ロシアのプーチン大統領が、「ウクライナ問題を巡る欧米諸国の経済制裁と石油価格の低迷で経済が麻痺し、国民生活が圧迫されている」、「エジプトのシナイ半島上空でのロシア旅客機墜落事件」、と今回のドーピング事件で、手痛いダメージを受けた、との指摘は理解出来た。
 その結果が、筆者の心配している「冷戦」の再来になるのだろうか?
 それとも、IS対策で、ロシアは西側諸国と共同行動をとりつづけるのだろうか?
 いずれの道にしても、しばらく世界は平和への道ではなく、戦争の道へ進むしかないということなのだろうか?
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by sasakitosio | 2015-11-18 06:11 | 東京新聞を読んで | Trackback
 11月10日付朝日新聞社説に、「もんじゅが焦点だ」の見出しで、行革公開検証の事が載った。
 今日はこの社説に学ぶことにした。
 まず社説は、「各省庁の政策に無駄遣いがないか点検する公開検証が、今年も11日から3日間、実施される。
 政府の行革推進会議が行う。
 今回の焦点は、高速増殖炉「もんじゅ」の扱いだ。もんじゅを巡っては、運営主体の日本原子力研究開発機構が原子力規制委委員会から運営を退くよう言い渡されたばかりだ。
 公開検証では、もんじゅ関連予算の一部である交付金などが対象となっている。
 しかし、せっかくの機会である。交付金にとどまらずに全体像に切り込んで、行革の面から政策の不合理と廃炉の妥当性を示してほしい。」と切り出した。
 つづけて社説は、「もんじゅは、財政面から見ても行き詰まりが明らかになっている。70年代の計画初期段階で350億円と見積もられていた建設費は、すでに1兆円規模に達した。事故や不祥事で20年以上運転できずにいる今も年間約200億円、一日あたり約5千万円が維持費に消えている。
 もんじゅの維持費は、今年度当初予算で見れば、地産地消型の再生エネルギー活用への取り組み支援(238億円)に匹敵し、風力発電用の送電網整備に向けた実証事業(105億円)や地熱発電の調査開発費(80億円)を大きく上回る。
 福島での原発事故を経て日本のエネルギー政策は、再エネなど新しい電源の普及・育成にも手を広げはじめた。もんじゅの継続に巨費を投じるより、新しいエネルギー社会の構築に費やしてはどうか。」と指摘した。
 さらに社説は、「高齢化と巨額の財政赤字を抱えた日本の財政事情は厳しく、社会保障費や教育費などを切り詰めつつ増税することが避けられない。運転の見通しが立たない事業に資金を投入し続ける余裕はないはずだ。
 もんじゅがこれまで存続してきたのは、運転が出来なくて困る直接の当事者がいないからだ。
 電力会社が保有する原発は、事故や不祥事で発電が出来なければ、たちまちコストがかさみ経営を圧迫する。だが、研究炉扱いのもんじゅは、国家事業としてほぼ自動的に予算がつく。
 原子力政策を担当する経済産業省や文部科学省にとっては、続ける姿勢をとり続けてほうがメリットがある。やめるとなれば、核燃サイクル政策全体の見直しを迫られ、使用済み燃料から取り出したプルトニウムの処理にも直面する。」と指摘した。
 最後に社説は、「今回の公開検証は、行革に熱心な河野太郎氏が担当相だ。もんじゅ廃炉という行革の実を挙げてほしい。200億円を先送りのコストとして認める理由はないはずである。」として締めくくった。
 読んで勉強になった。
 「70年代の計画初期段階で35億円と見積もられていた建設費はすでに1兆円規模に達した」とのこと、
 「今も年間約200億円、維持費に消えている」とのこと、
 「高齢化と巨額の財政赤字を抱えた日本の財政事情は厳しく、社会保障費や教育費を切り詰めつつ増税が避けられない」とのこと、等等を知ることができた。
 研究開発に税金をつぎ込むことに、基本的には、必ずしも反対でない。が、ここまで、長い間、めどが立たない研究は、中止したほうが、賢明のような気がして来た。
 同じ国費を使うのであれば、脱石油社会、水素社会への研究に使った方がいいと思うのだが。
 
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by sasakitosio | 2015-11-17 14:01 | 朝日新聞を読んで | Trackback
 11月16日付朝日新聞社説に、「待遇改善が急務だ」との見出しで、非正社員のことが載った。
 今日はこの社説に学ぶことにした。
 まず社説は、「パートや派遣などで働く非正社員が昨年、労働者の4割に達した。厚生労働省がそんな実態調査を公表した。
 特に増えているのが、パートと定年後の再雇用者を含む嘱託職員だ。パートは,非正社員の6割を占める。年金の支給開始年齢の引き上げや、年金自体が先細りしている影響もあるだろう。子育てや介護などとの両立を理由に挙げる人も増えている。
 パートに出るのは家計の助けにするため。そんなイメージからも実態は離れつつあるようだ。生活を支える主な収入源が「自分自身の収入」という人が非正社員の48%に上る。非正規社員の「質」も変わってきていると言ってよいのではないか。
 問題は、そうした変化に非正社員の待遇や社会の仕組みが追いついていないことだ。」と切り出した。
 つづけて社説は、「昨年の賃金構造基本統計によれば、非正社員の平均賃金は正社員の約6割。20代、30代の男性で配偶者がいる割合は正社員の半分以下という統計もある。
 非正社員が増えるのに伴って、低い賃金、不安定な収入のために結婚や出産をためらう人たちが増えたのでは、少子化の改善など望むべくもない。
 まずは非正社員の賃金を底上げし、正社員との格差をできるだけ小さくすることだ。同じ仕事をしているなら、それに見合う賃金を払うべきだ。
 問題は賃金にとどまらない。
 会社員が加入する厚生年金に入っている人は、非正社員の5割程度。国民年金になると保険料は収入にかかわらず毎月一定額なので負担感が大きく、保険料の未納が増える一因とも言われている。
 厚生年金の傘から漏れ、国民年金の保険料もちゃんと納められない現状を放置すれば、将来、無年金や低年金で貧困に陥ることにつながる。今でも生活保護世帯の約半分は高齢世帯だ。高齢者の貧困問題を一層、深刻にしかねない問題だ。」と指摘した。
 最後に社説は、「子育てや介護と両立させるために正社員をあきらめる人たちもいる。仕事と子育てや介護の後押しする政策の充実、正社員の働き方の見直しも必要だろう。意に反して非正社員として働いている人達のためには、教育や訓練の機会を増やしたり、正社員になる後押しする政策も大切だ。
 同じ調査で、非正社員を雇う理由のトップは「賃金の節約のため」(39%)だ。雇う側の本音が現われた数字である。
 多様な働き方を、企業にとって手軽で安上がりな雇用の手段にとどめてしまってはならない。」として締めくくった。
 読んでためになった。
 厚労省の実態調査によると「非正社員が昨年、労働者の4割に達した」とのこと、
 昨年の賃金構造基本統計によれば「非正社員の平均賃金は正社員の約6割。20代、30代の男性で配偶者がいる割合は正社員の半分以下」とのこと、
 「会社員が加入する厚生年金に入っている人は、非正社員の5割程度」とのこと、
 「今でも生活保護世帯の約半分は高齢世帯だ」とのこと、
 等々を知った。これは、もはや社会問題だと思った。
 社説では「まず非正社員の賃金を底上げし、正社員との格差をできるだけ小さくすることだ。同じ仕事をしているなら、それに見合った賃金を払うべきだ」と主張している。その通りだと思う。
 問題は、今すすめられている労働市場の自由と解放では、問題はますます深刻化するような気がするが。
 なかでも、「同一労働同一賃金」は、産業ごと、企業ごと、職場ごと、きめ細かく「法的規制」をかけ、脱法を厳しく取り締まるしか、定着できないような気がするが。
 そして、労働の社会的保護が、長い目で見れば、社会全体の安定と経済的発展につながることを、どうやって国民合意にまで持っていけるか、そこが一番難しいところだが。
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by sasakitosio | 2015-11-17 06:39 | 朝日新聞を読んで | Trackback

目覚めよ野党

 11月15日付東京新聞朝刊27面に、「本音のコラム」という欄がある。筆者は、法政大教授・山口二郎氏だ。
 今日は、この筆者はに学ぶことにした。
 まず筆者は、「このところ、政府・与党のすることは常識はずれの連続である。安倍首相は憲法を無視して臨時国会を召集しない。南京大虐殺の資料がユネスコの世界記憶遺産に登録されたことに抗議するため、外務省は虐殺自体を否定する本まで動員する。
 反知性主義と歴史修正主義が政府中枢まで汚染している。安保法制の議論のときから言ってきたとおり、日本という国の存立危機である。」と指摘した。
 つづけて筆者は、「権力の非道をとがめ、これをとめるのは野党とマスメデアの任務である。メディアの中には頑張っているものも多い。
 しかし、野党、特に第一野党の民主党は迫りくる暗雲が見えず、小春日和の中で昼寝しているように思える。
 細野豪志、前原誠司両氏は維新の党の江田憲治氏とともに民主党の解党を叫び出した。気は確かかと言いたくなる。民主党はいままで、根本的な路線論争をしたら党が割れるかもしれないと恐れて、議論を先送りにして来た。それが限界に達している。
 この際、自民党の二軍になりたい人はあっち、道理と常識に基づいて政治を立て直したい人はこっちとはっきり仕分けするときである。」と指摘した。
最後に筆者は、「この自民党が来年の参院選で勝てば、日本の民主主義は終わりである。
 いまの野党に必要なのは、安倍政治に敵がい心を持ち、これを何としてでも終わらせたいという欲求を持つことである。」として締めくくった。
 筆者指摘の、「このところ、政府与党のすることは常識はずれの連続である」、
 「反知性主義と歴史修正主義が政府中枢まで汚染している。」、
 「この自民党が来年の参院選で勝てば、日本の民主主義は終わりである」、等々は、その通り、理解し納得した。
 筆者指摘の通り、今「日本という国の存立危機事態」だ、ということは理解できるが、事態解決の処方箋の適当なのが見当たらない。
 政府も、国民も、政党も、学者も、マスコミも、文化人も、宗教家も、時代のブラックホールから抜け出せないのだろうか?
 筆者をはじめ日本の有識者・文化人の皆様の中から、突き出た、抜け出た、叡智の持ち主の表われることを期待したい!そして、願わくば、来年の参院選までに間に合うことを!!

 
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by sasakitosio | 2015-11-16 06:27 | 東京新聞を読んで | Trackback
 11月15日付朝日新聞朝刊8面に、「鎖国でテロはなくならない」という見出しで、ヨーロッパ総局長・梅原季哉氏の署名記事が載った。今日はこの記事を学習することにした。
 まず記事は、「今年1月、風刺新聞などへの襲撃事件で衝撃的な年明けを迎えたパリの街角を、わずか10カ月ほどで再び卑劣なテロが襲った。
 市民が気軽に足を運べる場所で警備が難しい。いわゆる「ソフトターゲット」であるコンサート会場が狙われ、多くの観客が人質になった。
 犠牲者の数は1月のテロと比べて桁違いに多くなった。その衝撃は大きい。」と切り出した。
 つづけて記事は、「欧州は今、内戦下のシリアなどを逃れて安住の地を求める人々が国境を越えて押し寄せる、難民危機に直面している。
 今回のテロ直後にオランド大統領が国境管理強化の措置を発表したことで、難民危機のことを想起し「外敵」を入れない考えを読み取る向きもあるかもしれない。
 だが国境管理強化は、実行犯の一部をなお身柄拘束できていない可能性を踏まえて逃走ルートを封じる意味合いの方が大きい。犯人像はまだ不明な点が多いが、共和国の理想をたたえるレピュブリック広場の近くの繁華街を標的とするなど、土地感のあるフランス人が関与した可能性がうかがえる。国外から侵入した人物だけの関与した犯行とは考えにくい。
 テロが国境を越えた脅威となるのは、その思想や手法が容易にソーシャルメディアを通じて拡散するからで、国境を閉じる「鎖国」はテロを封じ込めるには有効ではない。
 この事件を機に、欧州に吹きすさぶ排外主義の風潮が強まるようなことになれば、それこそ欧州社会への憎悪をを扇動したい者たちの思うつぼだ。
 都市生活そのものを脅かすテロを目の当たりにして、欧州の人びとが肌身で感じる不安は広がるだろう。」と指摘した。
 最後に筆者は、「だが欧州統合の礎石になってきた「人の移動の自由」という原則を、テロの脅威に対抗する名目でかなぐり捨てたり、法の支配が及ばない形で、「戦時」並みに市民の自由や権利を極度に制限したりすることは、はたして効果的だろうか。
 オランド氏は、テロは過激派組織「イスラム」(IS)の犯行との見方を示し、、「我々は戦争に直面している」と強調した。しかし、冷静に考えれば、ISの広告塔となり、日本人惨殺などに関わった英国籍の男とみられる人物を米軍が無人機で殺害したという「戦果」の矢先に、再度のテロが起きているのだ。
 戦争の論理をかざすだけでは、市民の安全を確保できる保証はない。」として締めくくった。
 読んで勉強になったし、知りたいことが増えた。
 「都市生活そのものを脅かすテロを目の当たりにして、欧州の人々が肌身で感じる不安は広がるだろう」との指摘の先は、何が待っているのだろうか。報復の連鎖が起こるのだろうか、それを断つ「叡智」が生まれてくるのだろうか。
 何の得も未来も希望も無い、と思われる「自爆テロ」はなぜおきるのだろうか、おこすのだろうか、そんなことがいつまでつづくのだろうか?という疑問がわいてきた。
 「テロとの戦い」を、テロが起きる「原因をつくった人や国」が「武力」ですることは、成功すればするほど、テロの温床を増大していることになっているのではないか?という疑問がわいてきた。 
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by sasakitosio | 2015-11-16 06:21 | 朝日新聞を読んで | Trackback
 11月15日(日)冷たい雨、風なし、人少なし。
 毎朝の手賀沼散歩。入りの柏公園7時10分。雨降りなので、公園の外周のクヌギや桜やケヤキの林を歩き始めた。
 大堀川まで歩くと、緑道(アスファルト舗装)に水たまりができていて、そこにハトが沢山、鴨も沢山歩いている。ハトが羽根を痛めたのかと思ったら、水浴びをしていた。ハトが路上の何かをついばんで、一瞬上向いて何かを口にいれていた。近づいてみると、ミミズの小さいものをハトが食べている姿であることが分かった。
 よく見れば、ミミズが数えきれないほど、散乱してるではないか。大津川河口までの雨の散歩も、公園内の林の中の散歩も中止して、誰に頼まれたわけでもないのに、勝手に、路上の水と格闘しているミミズの救出大作戦に乗り出りことにした。車に戻って、かねて植物採取用に準備していた「小さなポリバケツ」を取ってきた。そして、ミミズを掬い上げるために「木の小さな枝」をとって、傘をさしてしゃがみこんで、周りのミミズを一匹ずつバケツに入れる。作業開始から約40分、数百匹、目方を感じるほど、救出。
 急ぎ家に帰り、庭の柔らかい土を掘って、全部土をかけてやった。自分ではいいことをした気分だが、ミミズにとっては、大きな迷惑だったかどうかは分からない。
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by sasakitosio | 2015-11-15 09:57 | 手賀沼をたのしむ | Trackback