憲法の良いとこ発見しませんか?


by sasakitosio

カテゴリ:朝日新聞を読んで( 856 )

 12月2日付朝日新聞社説下に、「風」という、署名入りの囲み記事がある。今日の筆者は、アメリカ総局長・山脇岳志氏だ。
 今日はこの記事に学ぶことにした。
 筆者は、「世界貿易の9割は、海運に頼っている。その変化はすさまじい。
 世界経済の伸びを反映して、海上輸送量は過去40年間で3倍以上に増えた。20年後にはさらに倍増する勢いだ。船はどんどん大型化する。より効率的に、より安く物資を運ぶためである。」と切り出した。
 つづけて筆者は、「中南米のパナマ運河はでは、総額52.5億ドル(約5400億円)をかけた拡張工事が行われている。約100年前にできた今の水路は浅く、幅も狭い。4千数百個のコンテナ詰める船が、ぎりぎり通れる程度だ。
 2015年に拡張工事が完成すれば、今の三倍近い1万2千個ものコンテナを積める船が通れるようになる。
 大型の液化天然ガス(LNG)船も、大半が通過できるようになる。米国で産出されるシェールガスを液化し、日本に持ってくるプロジェクトへの期待が高まっている。これもパナマ運河が拡張されることで運びやすくなる。」と教えてくれる。
 つづいて筆者は、「きょう日本にやってくるバイデン米副大統領も、海運に並々ならぬ関心を寄せる。9月にボルティモア港を視察、先月にはヒューストン港やパナマ運河を訪れた。
 バイデン氏はボルティモアで、こう危機感をあらわにした。「世界は変わりつつある。ボルティモアのように港を拡張しなければ、我々は立ち遅れてしまう。米国全体のインフラを近代化しなければならないのだ」」とも教えてくれる。 
 さらに筆者は、「70年代の古い資料を当たると、確かに、神戸のコンテナ取扱量が世界で1位や2位の年があった。2012年の統計では、神戸は52位。日本一の東京港でも、世界ランクは28位である。
 いま世界トップ、上海やシンガポールといった港は、大型コンテナ船が入れるよう集中的に投資した。日本は、港湾予算を幅広くばらまいたこともあって、対応が遅れた。」と、指摘した。
 最後に筆者は、「日本政府は3年前、京浜港と阪神港を「国際コンテナ戦略港湾」に指定し、集中投資を始めている。だが、一度奪われたシェアを取りも戻すのは、そう簡単ではない。」と、締めくくった。
 読んで大変勉強になった。パナマ運河の拡張が、2015完成予定とのこと。日本が70年代、コンテナ扱い量で、神戸が世界1位の時があったこと。一つ賢くなったかも。ただ、コンテナの総量は、後背地の「荷物」を必要とする需要が影響しているような気がする。
 そこで、コンテナ扱い量で世界一になるには、日本の国内経済活動が活発になり、輸出入とも世界一にする「政策」が不可欠のような気がした。
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by sasakitosio | 2013-12-03 17:11 | 朝日新聞を読んで | Trackback
 11月29日朝日新聞社説下に、「記者有論」という署名入りの囲み記事がある、今日の筆者は、オピニオン編集部・駒野剛氏だ。
 今日は、この記事を勉強することにした。
 筆者は、「言論・思想信条の自由の侵害はある瞬間、一斉に起こるわけではない。すこしずつ「自由」の周囲の堀を埋める作業が、権力者によって積み重ねられ、いつしか、にっちもさっちもいかなくなる。戦前の経験を見れば、そう思える。
昭和7(1932)年、上智大学などカトリック教会系学校と陸軍の間で問題が生じた。」と切り出した。 
 つづけて筆者は、「上智大では5月5日、軍事教練のため配属されていた陸軍将校が、学生60人を引率して靖国神社を参拝した。この直前、満州事変の戦没者の招魂式や大祭などがあったためだが、学生数人が信仰上の理由から参拝しなかった。
 問題を重視した陸軍側は配属将校の引き上げを表明する。何でもないようなことだが、学生にとって著しい不利と背中合わせとなっていた。この頃の大学生は軍事教練を履修すると軍隊での在営服務が短縮される恩典があった。一般の兵ではなく、幹部候補生にもなれた。
 陸軍はこうした効用を見越していたのだろう。在校生から不安の声が上がり、入学志願者が確保できなくなる恐れが生じるなど、学校経営上、著しい不都合が懸念される状況に陥った。更に、新聞が事態を混迷させる。参拝拒否から5か月後、報知新聞が学校名を匿名しながら、この問題を報道、他の新聞も批判的論調の記事を掲載して、上智大やカトリック教会を批判する世論が強まっていく。
 結局、上智大側が陸軍に「皇軍は仁義の師」「中外欽慕する」対象であり「学長既に悔い既に改め、荊を負うて潔く軍門にまつ」との陳情書を提出するなど屈服する形で配属将校が復帰した。
 大日本帝国憲法も「日本臣民ハ安寧秩序ヲ妨ケス及臣民タルノ義務ニ背カサル限ニ於テ信教ノ自由ヲ有ス」と、限定付きながら信仰の自由を認めていた。陸軍は配属将校の派遣という裁量を脅し道具に使い、自由を破壊したのだ。」と、教えてくれる。
 最後に筆者は、「政府は特定秘密保護法案を、多くの国民が反対し、疑問を抱く中、成立させようとしている。いったん「自由」を縛ることができる手段を権力を持つものに与えてしまうと、彼らの裁量、さじ加減で何とでもなることを、参拝拒否事件は示している。
  <中略>「自由」を縛る秘密保護法は戦前への逆戻りであり、廃案しかありえない。」と、締めくくった。
 上智大の参拝拒否事件を、記事を読んで初めて知った。上智大学側が陸軍に屈服したとのこと、それが普通の結果だと思う。思想堅固に、権力や社会の流れに「逆らって」生きていける人は限られている。自分も、強い人間じゃない。だから、社説の言うとおり、廃案にしたい。自分や孫子のためにも、自由な社会を残したい。
 
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by sasakitosio | 2013-12-02 19:16 | 朝日新聞を読んで | Trackback
 11月27日付朝日新聞社説に、「特定秘密保護法案 民意をおそれぬ力の採決」という見出しで、26日の衆院本会議での特定秘密保護法案にかかわる記事が載った。今日はこの社説に学ぶことにした。
 社説は、「数の力におごった権力の暴走としか言いようがない。
民主主義や基本的人権に対する安倍政権の姿勢に、重大な疑問符がつく事態である。」と切り出した。
 つづけて社説は、「特定秘密保護法案が、きのうの衆院本会議で可決された。報道機関に限らず、法律家、憲法や歴史の研究者、多くの市民団体がその危うさを指摘している。法案の内容が広く知られるにつれ反対の世論が強まる中でのことだ。
 ましてや、おとといの福島市での公聴会で意見を述べた7人全員から、反対の意見を聞いたばかりではないか。
 そんな民意をあっさりと踏みにじり、慎重審議を求める野党の声もかえりみない驚くべき採決強行である。」と指摘した。
 さらに社説は、「この法案の問題の本質は、何が秘密に指定されて」いるのかわからないという「秘密についての秘密」にある。これによって秘密の範囲が知らぬ間に広がっていく。
 大量の秘密の指定は、実質的には官僚の裁量に委ねられる。
 <中略>
 こうして「情報の闇」が官僚機構の奥深くに温存される。「これはおかしい」と思う公務員の告発や、闇に迫ろうとする記者や市民の前に厳罰の壁が立ちはだかる。<中略>
 ただでさえ情報公開制度が未成熟なまま、この法案だけを成立させることは、政府の力を一方的に強めることになる。」と、指摘している。
 そして社説は、「「国家安全保障と情報への権利に関する国際原則」という文書がある。この6月、南アフリカのツワネでまとめられた。国連や米州機構、欧州安全保障協力機構を含む約70か国の安全保障や人権の専門家500人以上が、2年にわたって討議した結果だ。
 <中略> 
 国家安全保障に関する情報の公開を制限できると認めたうえで、秘密指定に期限を明記する▽監視機関はすべてに情報にアクセスする権利を持つ▽公務員でない者の罪は問わないなど、50項目にことごとく反している。」と指摘した。
 さらに続けて社説は、「国会での政府・与党の発言を聞くと、「国家ありき」の思想がいたるところに顔を出す。
 町村信孝元外相はこういった。「知る権利は担保したが、個人の生存や国家の存立が担保できないというのは、全く逆転した議論ではないか」
 この発言は、国民を恫喝するに等しい。国の安全が重要なのは間違いないが、知る権利の基盤があってこそ民主主義が成り立つことへの理解が、全く欠けている。」と指摘した。
 最後に社説は、「この法案で政府がやろうとしていることは、秘密の保全と公開についての国際潮流や、憲法に保障された権利の尊重など、本来あるべき姿とは正反対の方向を向いている。
 論戦の舞台は参院に移る。決して成立させてはならない法案である。」と結んでいる。
 読んで、福島市の公聴会で、明らかになった「反対の民意」を無視する、無視した神経が分からない。国際潮流に反する「為政者の見識」が分からない。町村信孝氏がこの程度の「自由主義と民主主義」の持ち主だったんだ、と、驚いた。
 岐路に立った時に、その人の「真価・絶対値」が、さらけ出されるのか?
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by sasakitosio | 2013-11-30 14:38 | 朝日新聞を読んで | Trackback
 11月26日付朝日新聞社説で、「秘密保護法案 福島の声は「誤解」か」の見出しで、衆院の特別委員会が25日行った、福島市での地方公聴会の記事が載った。
 今日はこの社説で勉強することにした。
 社説は、「特定秘密保護法案を審議する衆院の特別委員会がきのう福島市で地方公聴会を開いた。
 福島第一原発の事故は日本にとって近年最大の危機だった。その恐ろしさを肌身で知る福島の人たちは公聴会で、口々に法案への懸念を語った。
 秘密より情報公開が重要ではないか~~~~そんな意見が相次ぎ、自民党を含む全員が法案に反対した。
 与党である自民・公明両党は、事実を重く受けとめるべきだ。
 「情報公開がすぐ行われていれば低線量の被爆を避けることができた」
 浪江町の馬場有町長は、緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム(SPEEDI)の情報が適切に公開されず、町民が放射線量の高い地域に避難した問題を取り上げた。
 自民、公明の両党の委員は「誤解がある」「今回の法案の対象ではない」と反論したが、そう単純な話ではない。<中略>
 法曹関係者は公聴会で、「(秘密の範囲について)拡張解釈の余地をきちんと狭めるべきだ」」と、指摘した。
 さらに社説は、「特別委員会の審議で明らかになった、こんな事実もある。
 福島第一原発の事故直後、現場の状況を撮影した情報収集衛星の画像を、政府が秘密保全を理由に東京電力に提供しなかったというのだ。東電には秘密保全処置がないから、画像は関係省庁だけで利用した。代わりに商業衛星の画像55枚を4800万円で購入して東電に提供したという。
 情報収集衛星は災害目的にも使われるはずだった。それが肝心のときに「秘密」にされた。
 公聴会の出席者に自民党議員は「どうぞ信頼して頂きたい」と述べた。どう信頼すればいいのか。反対者の意見を真摯に受け止めるべきだ。」と、問題点を指摘した。
 最後に社説は、「地方公聴会を、みんなの党、日本維新の会、を含めた4党による衆院通過に向けたアリバイづくりにしてはならない。
 福島県議会は10月、」法案への慎重対応を求める意見書を出した。 
 「もし制定されれば、民主主義を根底から覆す瑕疵ある議決となることは明白である。」と訴えている。
 与党はもう一度、考えたほうがいい。福島の人々の懸念は、本当に「誤解」なのか。」と、疑問を呈して、締めくくった。
 記事で、福島市での公聴会の様子が分かってよかった。
 それでも、この悪法は、今日(27日)衆議院を通過したらしい。
 国会の自殺行為だ。自殺は罪にならいが、周りが、想像以上の苦難を強いられることが多いが。とにかく、ひどすぎる国会議員が、多数いたことに驚いた。
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by sasakitosio | 2013-11-29 17:50 | 朝日新聞を読んで | Trackback

盗んでも漏らさぬ米国流

 11月24日朝日新聞朝刊2面に、「日曜に想う」という署名入りの囲み記事がある。筆者は、特別編集委員・山中季広氏だ。
 今日はこの記事で勉強することにした。
 筆者は、「日本が公式交渉にの輪に加わって4か月だというのに、「早く早く」とやたら米国にせかされるTPP(環太平洋経済連携協定)交渉。今日もまさに、12か国の担当官がユタ州で談判中である。
 TPPの危険部位がギュッと詰まっているといわれる先例がある。お隣韓国が米国とかわしたFTA(自由貿易協定)だ。2006年に交渉が始まり、昨春発効した。
ソウルでTPPへの教訓を探した。<中略>
 だが、6年に及ぶ対米折衝の様子を尋ねると、(賛成反対の)両派が同じように顔をしかめる。韓国政府が「米国との約束」を理由に交渉内容を隠し通そうとし、その無理から混乱が生じたという。
たとえば、FTAに批判的なテレビ局の職員らが、検察に逮捕された。焦点だった米国産牛肉の危険性を訴える内容で、消費者の不安に火を付けた。「私たちの健康を米国に売り渡すな」と批判する集会が幾週も続いた。逮捕は放映から10か月も後だった。誰もが見せしめだと感じた。
 ある国会議員秘書は、FTA資料を市民団体に渡したという罪で起訴され、9か月の懲役に服した。
 対米交渉の会場前で、男性が焼身自殺をする事件もあった。「密室交渉を止めたい」という遺書が残されていた。
 交渉の中身が知らされない分、「何か危険な条項を飲まされたに違いない」と不安がつのった。それでも政府は対米秘密保持契約に忠実だった。」と教えてくれる。
つづけて筆者は、「さいわい日本ではTPPがらみで
逮捕された記者や秘書はいない。だが参加時には秘密保持契約を結んでいる。交渉文書はパスワードで電子管理され、妥結から数年間は交渉録も公開されない。さらにこの先、米通商代表部が(USTR)が焦りだせば、勧告並みの統制を求められないとも限らない。
 中略
 まぎれもなくTPPは19世紀以降、最も見えにくい貿易交渉になってしまった。察するに、USTRにすれば、討議内容が逐一報じられて反対派が押し寄せ、紛糾したWTO(世界貿易機構)の例が頭にあるのだろう。内幕の特報が少なかった米韓FTAこそ理想の展開と考えているのかもしれない。」と指摘した。 
 最後に筆者は、「日韓の大使館の交信をこっそり調べ、ドイツ首相の使用携帯通話まで盗聴していた国はどこの国だったか。秘密を盗み見することにたけた国から「秘密を守れ」などと指図されても片腹痛いだけである。私としては当コラムが英訳され、ユタ州で熱心に談判中のUSTRの皆さんの目に届くことを祈るばかりです。」と、怒りと、皮肉で、締めくくった。
 よんで、大変勉強になった。韓国の例は、いい教訓になった。
 日本の代表が、本当に「日本の国益」を守れているのか、いささか心配になった。
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by sasakitosio | 2013-11-27 20:10 | 朝日新聞を読んで | Trackback
 11月24日付朝日新聞社説に。「秘密保護法案 自己規制の歴史に学ぶ」という見出しで、軍機保護法審議についての帝国議会議事録が載った。
 今日はこの社説に学ぶことにした。
 社説は、「帝国議会会議録を開き、戦前の秘密保護法制の審議を読む。時代背景も法の中身も、今とは違う。けれど、審議の様子はこの国会とよく似ている。
 1937年の軍機保護法改正ではやはり、秘密が際限なく広がらないか、が焦点だった。」と切り出した。
 つづいて社説は、「軍機保護法では、何を秘密とするか、陸軍、海軍大臣が定める。これでは国民が、そうと知らないまま秘密に触れ、罰せられないか。
 追及を受けた政府側は「秘密とか、機密とか、はふつうの人の手に渡らないのが通常」「機密と知らずにやった者は犯罪を構成しない」と説明をした。議員らは、付帯決議でくぎを刺す。不法な手段でなければ知りえない高度な秘密をまもる。秘密と知って侵害する者のみに適用する。政府は、決議を尊重すると約束した。
 だが、歯止めにはならなかった。軍港で写真を撮った、飛行場を見たと知人に話したといった理由から、摘発者は3年間で377人に上った。」と指摘した。
 さらに社説は、「98歳のジャーナリスト、むのたけじさんは、直接の取り締まりよりも国民の自己規制が大きかったと指摘する。
「怖そうな法律ができた、ひどい目にあうかもしれないと思うだけで効果は十分なのです」
 朝日新聞記者だったむのさんは当時の様子をこう振り返る。朝日新聞も二重三重に検閲した。互いに警戒して、友達がいなくなる。話の中身がばれたとき、だれがばらしたのか疑わなければならないのがつらい。だから二人きりなら話せても、三人目がくると話が止まる。隣近所も家族も周りの全員に監視される恐怖感。「一億一心」の掛け声をよそに国民はバラバラになった~~~」と、教えてくれる。
 最後に社説は、「今の法案はどうか。秘密がどこまで広がるかわからない不安は、かっての法に通じる。
 矛先が市民に向かないか。政府答弁は戦前をなぞるようだ。
 安倍首相は「一般国民の方が特定秘密を知ることはまずありえない」、森担当相「秘密と知らずに内容を知ろうとしても、処罰の対象にならない」。
 確かに、軍機保護法より、一般市民を罪に問う可能性は狭めてはいる。刑罰の重さも違う。それでも、秘密を漏らすよう公務員をそそのかしたなどと適用される恐れはある。
 公務員が、メディアが、市民が自己規制を始めれば、民主主義や国民主権は空洞化する。
 そのおそれは修正協議をへてなお消えない。 歴史を見ても廃案しかない。」と言い切って、締めくくった。
 社説の主張に共鳴する。特定秘密保護法案が、何のために。誰のために、何で今急いで、等等、疑問がふえるばかりだ。新聞各紙は、かなりの力を入れて、連日報道しているが、テレビが、特に「NHK」の報道が、極端に少ない気がしてならない。会長人事が、自己規制をしている元だとしたら、まさに不作為による「自殺行為」だ。
 
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by sasakitosio | 2013-11-27 06:50 | 朝日新聞を読んで | Trackback
 11月22日付朝日新聞社説に、「秘密保護法案 「翼賛野党」の情けなさ」の見出しで、日本維新の会、みんなの党の秘密保護法に対する与党交渉が社説に載った。
 今日はこの社説で、勉強することにした。
社説は、「巨大与党の前に、あまりにも情けない野党の姿である。
 このままでは自民党の「補完勢力」どころか「翼賛野党」と言われても仕方あるまい。」と切り出した。
 つづけて社説は、「日本維新の会が、自民、公明の与党と、特定秘密保護法案の修正に合意した。みんなの党に続く妥協だ。
 いずれの修正も実質的な意味は乏しく、問題の根幹は全く変わっていない。」と厳しく批判した。
さらに社説は、「愕然とするのは、維新との修正合意で、特定秘密の指定期間が後退したことだ。維新は当初、「30年以上延長できない」と主張していた。ところが、合意では「60年たったら原則としての解除」と機関が2倍に延びてしまった。しかも、60年超えても延長できる)7項目の例外まで、できてしまった。
 まるで与党側の焼け太りだ。これでは維新もみんなの党も利用されるだけではないか。 維新は秘密指定できる行政機関を絞り込む案も主張したが、与党にはねつけられた。「首相が有識者の意見を聞いて政令で限定できる」との合意ではおよそ実効性に乏しい。
 秘密指定のチェックについても大きな疑問符が付く。法案の付則に「第三者機関の設置検討」を盛り込むことで合意したが、付則に書いても実現の保証はない。どんな機関になるのかも不明確で、期限も区切っていない。
 与党とみんなの党との合意では、首相が「第三者機関的観点」からかかわることで客観性が担保されるとした。最大の当事者を「第三者」とする意味不明。与党が真剣に受け止めているとは思えない。
 維新の内部からも「後退している」などの批判が噴出している。
 野党ではほかに、民主党が対案を出している。<中略>
 政府案との隔たりは大きい。そこを埋める努力もせず、4党の修正案で突き進むのは、巨大与党にすり寄っているとしか映らない。
 与党に都合のいい修正をするのが野党の役割でない。」と厳しく批判している。
 社説の批判は、当を得ている。みんなの党も、日本維新の会も、この程度の「思想と信念」だったのか。進退をかけたような真剣な議論が全く聞こえてこない。第三局とマスコミに持ち上げられ、選挙で底上げしてもらい、誕生した「議員」はやはり、時代の変わり目には不向きだったということか。
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by sasakitosio | 2013-11-25 13:51 | 朝日新聞を読んで | Trackback
 11月20日付朝日新聞社説に、「この修正はまやかしだ 特定秘密保護法案」という見出しで、自公とみんなの党間の「特定秘密保護法案」の修正協議の記事が載った。
 今日はこの社説で勉強することにした。
 社説は、「この法案は重大な問題を抱えている。何が秘密に指定されているのかわからないという「秘密についての秘密」が知らぬ間に広がりかねない点だ。
 いち早く合意してみんなの党との修正は、この法案のこんな危険な本質を改めるものではない。
 これをもって「秘密の際限ない広がりに歯止めがかかった。」というみんなの党の言い分は、理解できない。」と切り出した。
 つづけて社説は、「修正の柱は、特定秘密を指定する外相や防衛相らに対する首相の指揮監督権を明記することだという。 <中略>
 首相と閣僚という身内同士に形式的規定を設けたところで、一体どんな「客観性」が担保されるというのだろう。
 また、特定秘密に該当する情報として法案別表に列挙された23項目のうち、幅広い解釈を許し余地がある「その他の重要な情報」との表現を一部削る。
 代わりに「国民の生命及び身体の保護に関する重要な情報」といったやはり広く解釈できる文言を入れるという。
 これでは、賛成の理由をつくるための、まやかし修正だと言われても反論できまい。」と、厳しい指摘をした。
 さらに、社説は、「野党は「法案に問題あり」との一点で共闘するにはいたらなかった。そもそも個別に与党と協議するやり方で、抜本的な修正を飲ませることは難しい。結局「議論は尽くした」という口実を与党に与えているだけではないか。」とも指摘した。
 最後に社説は、「日弁連や日本新聞協会、外国特派員協会、歴史や憲法の研究者、そして多くの市民団体が反対や懸念を表明するなか、安倍政権はたった2週間の審議で衆院を通過させ、成立を図ろうとしている。あまりに性急だ。それが「1強時代」の与党の流儀なのか。とても受け入れることはできない。」と結んでいる。
 消費税増税、TPP,原発再稼働、特定秘密保護法、被支配者の側から言って、決められない政治の方がよかった案件ばかり、決める政府って、自公政権ってなんなのだろう。この政府は、一日も早く変えた方がいい。期待しない方がいい。
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by sasakitosio | 2013-11-23 10:32 | 朝日新聞を読んで | Trackback
 11月17日付朝日新聞2面に、「日曜に想う」という署名入りの囲み記事がある。筆者は、特別編集委員・星浩氏だ。
 今日はこの記事に学ぶことにした。
 筆者は、「1985年12月。海外に秘密を洩らした場合、最高刑を死刑とする国家秘密法(スパイ防止法)案が、衆院内閣委員会に付託されていた。自民党議員が提案した。今の秘密保護法の原型と言える法案だ。 
 政治記者になりたての私は、与野党の折衝を取材していた。ある日の昼、協議を終えた自民党議員が「廃案にしたよ」と話す。驚いた私は、野党議員にも確認して、夢中で原稿を書いた。夕刊の締め切りに、ぎりぎり間に合った原稿は1面に載った。」と切り出した。
 つづけて筆者は、「その自民党議員は宮下創平氏(衆院長野3区=当時)。新聞記者の駆け出しが長野だった私は、以前から顔見知りだったので、話しかけてくれたのかもしれない。その宮下氏が10月7日死去、85歳だった。 <中略>
 生前、話を聞いて印象に残っていることがある。まず、「私の原点は平和主義だ。戦争の悲惨さを知っているからね」と繰り返していた。高校では「平和国家をつくるには外国語や経済学を学ばなくては」と決意し、必死に勉強したが、陸軍士官学校にいたことがとがめられ、一時、登校禁止を言い渡された。「悔しかった。戦争はこんな理不尽なことも引き起こすのだと痛感した」という。
 官僚の経験を踏まえて「役人は大臣の目をすり抜けるのが得意だ。政治家はよほど目を光らせていないといけない」とも語った。スパイ防止法案については「秘密の範囲が曖昧で、筋が悪かった」と振り返っていた。まさに、秘密保護法案に通じる点だ。」と教えてくれる。
 さらに続けて筆者は、「諸外国と防衛機密を共有する中で、秘密を保護する仕組みは必要だろう。その場合でも「情報は国民共有財産で、いずれは公開するのが大原則」という基本を忘れてはならない。恣意的な秘密指定をさせない枠組みが大事だ。
 例えば、国のカネの使い方に対しては曲がりなりにも会計検査院がチェックし、悪質なケースは公表している。
 情報の扱いについても、強力な権限を持つ機関が秘密指定の内容に踏み込んで点検できる態勢が不可欠だ。それらの点で、この秘密保護法案は問題が多すぎる。廃案にして出直すべきだ。」と断定した。
そのうえで筆者は、「宮下氏と同世代の故・梶山清六氏や野中広務氏、少し年下の加藤絋一氏や河野洋平氏のような面々が自民党で活躍していたら、こんな法案が提出されることはなかったのではないか。
 秘密保護の法案を作るにしても、歯止めをめぐって侃々諤々の議論が党内で巻き起こっていたに違いない。この法案は政権政党としての自民党の劣化を映し出している。」と嘆いている。
 「自民党の劣化」と筆者は指摘した。その通りだ。
ただ、「自民党の劣化」は、「野党の劣化」に支えられ、主権者国民の「無関心」に甘えているのではないか。
 このまま、日本は、主権者国民の「無関心」の海に漂っていていいのだろうか?今の、比較的自由な、比較的平和で安全な、飢餓の不安のない、普通の暮らしは、大丈夫か?
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by sasakitosio | 2013-11-19 20:08 | 朝日新聞を読んで | Trackback

成立ありきの粗雑審議

 11月16日付朝日新聞社説に、「成立ありきの粗雑審議」との見出しで、国会での「特定秘密保護法案」の審議状況の記事が載った。
 今日はこの社説に学ぶことにした。
 社説は、「特定秘密保護法案の審議が衆議院の特別委員会で続いている。自民、公明の与党は、来週中に衆議院を通過させる構えだ。
 審議を聞くにつけ、この問題だらけの法案を、こんな粗雑な審議ですませるつもりなのかという疑念が募るばかりだ。 あぜんとするしかない答弁があった。」と切り出した。
 つづけて社説は、「法案担当閣僚の森雅子氏が与党議員の質問に、「さらなる改善を今後も、法案成立後も尽くしていく努力もしたい」と答えたのだ。      <中略>
 官房長官は記者会見で、「法案成立後、運用の段階で不断の見直しを行っていくのは、ある意味で当然のこと」と森氏をかばった。
 だが、国民の権利を制限し、民主主義のありように大きな影響を与えかねない重要法案である。そんな一般論で片づけるのはあまりにも強引だ。」と、指摘した。
 さらに社説は、「来週中の採決をにらみ、与党は日本維新の会などとの間で修正協議に入っている。与党は、秘密指定の期間を「原則30年」とする程度の譲歩に応じる構えだ。とはいえ、外部からの検証メカニズムがないまま、実質的に官僚の裁量で幅広い情報を秘密に指定できるという法案の骨格を動かすつもりはなさそうだ。修正したとしても、残り数日間の審議で採決しようというのでは、乱暴極まりない。」と批判した。
 最後に社説は、「与党は野党の要求を聞き入れた、野党は与党に法案の欠陥を認めさせた。こんなことを示す国会戦術のための修正なら、全く意味がない。それではすまない重たい問題をはらんだ法案だ。この短い臨時国会で議論が尽くせるわけがない。ここはやはり、廃案にするしかない。」と断定し、締めくくった。
 たまたま、夕食中に見た、TBSの報道特集で、「特定秘密保護法案」が取り上げられれ、なかで、沖縄返還時の密約問題が取り上げられ、「現官房長官や、森担当大臣」の答弁が聞けた。その、無責任な答弁に、腹が立った。社説の言うとおり、この「特定秘密保護法案」は、廃案にしなければならない代物だ。
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by sasakitosio | 2013-11-18 20:11 | 朝日新聞を読んで | Trackback