フレズノとリュウ選手<大勢の学生たちが試合を観戦していた。最大の注目は、フェイギアスケート女子で金メダルに輝いたアリサ・リュウ選手だ。>
2026年 02月 24日
2月23日付東京新聞朝刊19面に、「本音のコラム」という欄がある。筆者はカリフォルニア州立大助教授・大矢英代氏だ。今日はこの筆者に学ぶことにした。
まず筆者は、「ミラノ・コルティナ冬季五輪の開催期間中、私が勤める大学の学生食堂には巨大なモニターが設置され、大勢の学生たちが試合を観戦していた。最大の注目は、フィギアスケート女子で金メダルに輝いたアリサ・リュウ選手だ。 彼女の出生地はプレズノ郡クロービス。
地元から五輪選手が誕生という快挙にとどまらず、同種目24年ぶりの金メダルを米国にもたらしたのだから、学生たちの熱狂ぶりも当然だった。」と切り出した。
続けて筆者は、「個性的な髪形。歯茎にピアス。父親は天安門事件に関与して米国に亡命した中国系移民。匿名の卵子提供者と代理母から生まれたこと。日本のメディアを見てみると、リュウ選手の人生はそのように切り取られているように感じる。 しかし、フレズノの人たちから見ると、そのような視点はむしろ異様だ。
この街には、オスマン帝国による虐殺を生き延びたアルメニア系住民や、ベトナム戦争後にラオスなどから難民として逃れてきたモン族など、政治・経済的理由で故郷を追われた人たちが多く暮らす。リュウ選手の生い立ちは、この街では決して特異ではないし、波乱万丈の人生としてメディアで特集が組まれるものではない。出生の経緯や家族の複雑さは個性である。」と指摘した。
最後に筆者は、「バーンアウトの苦しみを乗り越えて、人生を切り開いていく彼女の強さと努力に拍手を送りたい。」として締めくくった。
読んで勉強になった。
「フェイギアスケートで金メダルに輝いたアリサ・リュウ選手の出身地はフレズノ郡クロービス。」とのこと、
「父親は天安門事件に関与して米国に亡命し他中国系移民。匿名の卵子提供者と代理母から生まれたこと。」とのこと、
「この街は、オスマン帝国による虐殺を生き延びたアルメニア系住民や、ベトナム戦争後にラオスなどから難民として逃れてきたモン族など、政治・経済的理由で故郷を追われた人たちが多く暮らす。」とのこと、
等々を知ることができた。
そして筆者は「出生の経緯や家族の複雑さは個性である」と断言し、
「バーンアウトの苦しみを乗り越えて、人生を切り開いていく彼女の強さと努力に拍手を送りたい。」と喝采する。
筆者の思いに共鳴しながら、戦中生まれの一高齢読者の私も考えた。
オリンピックにあまり興味がわかない私だが、オリンピック大好きな妻のおかげで、フェイギアスケートのリュウさんの映像を見ることができた。
その、姿の美しさ、スピードと変化の速さに、高齢の私も感動した。

