再稼働と民意<新潟県は3・11以前から原発に敏感な地域である。1996年には日本初の条例に基づく住民投票が実施され、東北電力は巻原発を断念した。>
2026年 01月 08日
1月7日付東京新聞朝刊21面に、「本音のコラム」という欄がある。筆者は、文芸評論家・斎藤美奈子氏だ。今日はこの筆者に学ぶことにした。
まず筆者は、「20日にも東京電力柏崎刈羽原発が再稼働される見通しとなった。
新潟県の花角英世知事は県議会の賛成多数をもって民意は得られたとしているが本当なんですかね。」と切り出した。
続けて筆者は、「特に問題なのは、昨年4月、再稼働の是非を問う県民投票条例案が県議会で否決されたことである。
県内有権者の50分の1の署名が集まれば知事に請求できるころ、規定の4倍近い14万筆超の有効署名が集まったにもかかわらず、だ。
県議からは「高度な専門知識が必要とされる複雑なテーマ」で、県民投票の対象にふさわしくないなどの意見が出たという。失礼な話である。
新潟県は3.11以前から原発に敏感な地域である。1996年には日本初の条例に基づく住民投票が実施され、東北電力は巻原発を断念した。2007年の中越沖地震の際には柏崎刈羽原発で火災と放射能漏れ事故が起きた。以後も東電の不祥事は続き、県民の不信感は根強い。」と教えてくれる。
最後に筆者は、「実際、昨年11月の新潟日報の緊急アンケートでも議会にゆだねるとした知事の判断を「支持しない」が78%、信を問うのにふさわしい方法は「県民投票」が73%、東電の再稼働に「不安を感じる」が83%に上った。
だからこそ県民投票は避けたかったのだろうけれど、再稼働を急げば急ぐほど信頼は遠のく。この先、事故も不祥事も起きないと誰が保証できるろう。」として締めくくった。
読んで勉強になった。
「20日にも東京電力柏崎刈羽原発が再稼働される見通しとなった。」とのこと、
「新潟県の花角英世知事は県議会の賛成多数をもって民意は得られたしているが本当なんですかね。
特に疑問なのは、昨年4月再稼働の是非を問う県民投票条例案が県議会で否決されたことである。」とのこと、
「新潟県は3・11以前から原発に敏感な地域である。1996年にが日本初の条例に基づく住民投票が実施され、東北電力は巻原発の建設を断念した。」とのこと、
「2007年の中越沖地震の際には柏崎刈羽原発で火災と放射能漏れ事故が起きた。」とのこと、
「実際、昨年11月の新潟日報の緊急アンケートでも議会にゆだねるとした知事の判断を「支持しない」が78%、信を問うのにふさわしい方法は「県民投票」が73%、東電の再稼働に「不安を感じる」が83%に上った。」とのこと、
等々を知ることができた。
そして筆者は、「だからこそ県民投票は避けたかったのだろうけれど、再稼働を急げば急ぐほど信頼は遠のく。この先、事故も不祥事も起きないと誰が保証できるだろう。」と疑問を呈している。
筆者の疑問に共鳴しながら、新潟県西蒲原郡漆山村(後に巻町に合併、その後新潟市西蒲区になった)で高校生時代まで住んでいた戦中生まれの一老人読者の私は、考えた。
親が生きていたころは年に何回か実家に帰っていたが、そのとき上越新幹線を降り駅からタクシーで走る窓から、弥彦山と角田山を眺めながら、ふるさとの山はありがたきかなとの思いと、山の先の日本海に東北電力の原発を断念させた「住民」の皆さんに感謝していた。
柏崎はJRの越後線(新潟~柏崎)の終着駅だ。柏崎で原発が再稼働されることになって、新潟生まれの私はこれから毎日新潟の実家の皆さんの平安を南観世音と祈っているが、柏崎刈羽原発の無事故も合わせて祈ることにする。

