駅弁文学の粋<題して「EKIBENギャラリー」。書き手は真岡ひであきさん。毎号一種の駅弁を紹介する巻頭コラムで、これがまあ毎度名文なのである。>
2023年 04月 13日
4月12日付け東京新聞朝刊21面に、「本音のコラム」という欄がある。筆者は、文芸評論家・斎藤美奈子氏だ。今日はこの筆者に学ぶことにした。
まず筆者は、「<魚だ、魚だ、魚だ、魚だ、魚だ。ヒラメだ、サケだ、ホッケだ、サバだ、サーモンだ>
さあ、詩のような、歌詞のようなこの文章は何でしょう。答えはJR東日本が発行する新幹線車内サービス誌「トランヴェール」の最新号(4月号)に載っていたコラムの書き出しである。」と切り出した。
続けて筆者は、「題して「EKIBENギャラリー」。書き手は真岡ひであきさん。毎号一種の駅弁を紹介する巻頭コラムで、これがまあ毎度名文なのである。
4月号の駅弁は弘前駅ほかで販売している「津軽の弁当 お魚だらけ」でこの後も<右上に見える茶色の魚は何?しっかりしまった身、独特の味。むむ、これは「ホッケ」に違いない>とか<「サバ」といえば青森県である。リンゴといえばこれまた青森県である。この二つが一緒になった料理がサバのリンゴジュース煮だ>とか絶妙なアプローチ。
いうてもしかし、駅弁である。ほめちぎるにも限界がある。だがこの連載は244回、つまり20年も続いているのだ。小さなおかずの一つ一つにまで言及し、注文を付けたりケチをつけたりは一切しない。」と教えてくれる。
最後に筆者は、「真岡さんはどうやってこれを書いているのだろう。現地取材に行くのか食しながらメモを取るのか興味津々。新幹線内で読み捨てるのはもったいない。是非ともまとめて書籍にしてほしいのです。」と切望している。
読んで勉強になった。
「4月の駅弁は弘前駅ほかで販売している「津軽弁当 お魚だらけ」」とのこと、
「しかし、駅弁である。褒めちぎるにも限界がある。だがこの連載は244回。つまり20年も続いているのだ。」とのこと、
等々を知ることができた。
そして筆者は、「真岡さんはどうやってこれを書いているのだろう。現地取材に行くのか食しながらメモを取るのか興味津々。」と指摘し、
「新幹線内で読み捨てるのはもったいない。是非ともまとめて書籍にしてほしいです。」と希望している。
筆者の思いに共感しながら、考えた。
コメの単作地帯の農家で戦中に生まれて、高校まで育てもらった私にはごちそうと言えば、魚、魚、魚で育った。だから、「津軽の弁当 お魚だらけ」の真岡ひであきさんのコラムは、弁当を食べたくなること間違いないと、思った。
筆者が、真岡ひであきさんの「EKIBEN ギャラリー」を書籍にと希望しているが、出版されたら是非読んでみたいと、思った。

