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憲法の良いとこ発見しませんか?


by sasakitosio

ノーベル賞候補中国へ 「頭脳流出」と憂うるよりも<中国は研究開発費も研究者数も日本の3倍に達した。日本の研究環境の立て直しを急ぐべきだという佐倉(東京大学教授)さんの意見は、科学者の悲鳴に聞こえる。>

 102日付け朝日新聞朝刊13面に、「「多事奏論」という欄がある。筆者は、編集委員・吉岡桂子氏だ。 今日はこの筆者に学ぶことにした。

 まず筆者は、「ノーベル化学賞候補として、名前があがる藤嶋昭さん(79)が近く、研究拠点を中国に移す。光の力で汚れやにおいなどを分解する「光触媒」の反応を約50年前に見つけた功績は、世界的に評価が高い。上海理工大学が光触媒に関する国際研究組織を立ち上げ、彼の研究チームごと受け入れることになった。日本が誇る科学者の移籍は「頭脳流出」として、学会を超えて日本社会をざわつかせている。

 行き先が米国なら、反応は違ったはずだ。安全保障で対立し、少し前まで科学技術で日本より大きく遅れていると見なしていた、中国だからこそ、ざわつくのだ。井上信治・科学技術政策担当相は会見で「大きな危機感」を表明し、甘利明・元経済産業相は「国益は?」とツイートした。 藤嶋さんは、なぜ中国へ渡るのか。」と切り出した。

 続けて筆者は、「「頭脳流出なんかじゃありませんよ。研究の成果は、論文で共有されます。秘密はありません」

 上海での正式な契約を終えた帰国した藤嶋さんは言う。コロナ禍が落ち着いたら本格的に渡航する予定だ。

 「中国でも(光触媒の研究は)とても進んでいる。何よりも私は、研究と実用化の双方で世界に貢献したいのです。パスツールのように」

 微生物の研究から狂犬病のワクチンの開発まで取り組んだフランス人研究者の名前を挙げた。

 「科学に国境はないが、科学者には祖国がある」。国際的な研究と愛国との両立を示す言葉を残した人物である。

  水の汚染に悩む上海政府は「光触媒」の水処理への応用に期待し、藤嶋さんを招いた。「空気の清浄化が先になるかもしれませんが、中国で実用化し、アジアやアフリカなど途上国の環境改善につながれば、これほどうれしいことはありません」

 藤嶋さんは東京大学教授だった1980年代から、数十人の中国人研究者を育てた。自宅に招いてごちそうしたり家電をそろえてあげたりーー。

 「論語」に関わる数かすの著作もあるほど中国文化の造詣も深い。教え子らが編んだ文集「縁遇恩師」には、まだ貧しかった中国からきて、恩師を父のように慕う姿が浮かぶ。教え子のうち3人は、中国で科学者にとって最高の権威ともいえる照合「院士」を得ており、大規模な予算を得られる成功者となった。

 上海の大学側は当然、著名な藤嶋さんをシンボルとして研究院を立ち上げることで、人材や予算を獲得したい思惑もある。

 日本では東京理科大学名誉教授となり、すでに研究は現場を離れている。「頭脳流出」を嘆く声は大きくても、日中の間で争奪戦があったとうはいいがたい。」と教えてくれる。

 最後に筆者は、「注目度の高い論文数(201719年平均で)で、中国は初めて米国を抜いて世界首位に立った。20年前の13位から大躍進だ。一方。日本は4位から10位に落ちた。野球に見立てれば、中国が大リーグになっていく研究分野もある。若手で腕試しをしたい人は増えるだろう。

 佐倉統・東京大学教授(科学技術社会論)は言う。「藤崎氏が持つ経験や国際ネットワークといった研究の「コンテンツ」が中国に移植されるわけで、流出には違いない」。その上で、日本自らが研究環境の「エコシステム」を壊してきたことを問題視する。「自由な発想で使える予算を削り、人を減らし、若手の職場すら奪ってきた。知的財産権の保護や安全保障にかかわる分野で脇を占めていくのは当然としても、外国へ渡る研究者を批判するのはお門違いです」

 中国は研究開発費も研究者数も日本の3倍に達した。米中対立下でも、米国と共同研究した科学の論文数も圧倒的に多い。日本の研究環境の立て直しを急ぐべきという佐倉さんの意見は、科学者の悲鳴にもきこえた。」として締めくくった。

 読んで勉強になった。

 「ノーベル化学賞候補として、名前があがっている藤嶋昭さん(79)が近く、研究の拠点を中国に移す。光の力で汚れやにおいなどを分解する「光触媒」の反応を約50年前に見つけた功績は、世界的に評価が高い」とのこと、

 「上海理工大学が光触媒に関する国際研究組織をたちあげ、彼の研究チームごと受けいれることになった」とのこと、

 「井上信治・科学技術政策担当相は会見で「大きな危機感」を表明し、甘利明・元経済産業相は「国益は?」とツイートした」とのこと、

 「「頭脳流出なんかじゃあませんよ。研究成果は、論文で共有されます。秘密はありません」

上海での正式な契約を終えて帰国した藤島さんは言う。」とのこと、

 「水の処理に悩む上海市政府は「光触媒」の水処理への応用も期待し、藤嶋さんを招いた。」とのこと、

 「上海の大学側には当然、著名な藤嶋さんをシンボルとして研究院を立ち上げることで、人材や予算を獲得したい思惑もある」とのこと、

 「注目度の高い論文数(201719年平均)で、中国は初めて米国を抜いて世界首位になった。20年前の13位からの大躍進だ。一方日本は4位から10位に落ちた。」とのこと、

 「佐倉統・東京大学教授(科学技術社会論)は言う。「藤嶋氏がもつ経験や国際ネットワークといった研究の「エコシステム」が中国に移植されるわけで、流出には違いない」。そのうえで、日本自らが研究環境の「エコシステム」を壊してきたことを問題視する。」とのこと、

 「中国は研究開発費も研究者数も日本の3倍に達した。米中対立下でも、米国での博士号取得者は50倍、米国と共同研究した科学の論文数うも圧倒的に多い。」とのこと、

 等々を知ることができた。

 そして筆者は、「日本の研究環境の立て直しを急ぐべきだという佐倉さんの意見は、科学者の悲鳴にもきこえた。」と指摘した。

 筆者の指摘を理解しながら、考えた。

ノーベル化学賞候補として、名前があがる藤嶋昭さん(79)が近く、研究の拠点を中国に移すことを初めて知った。しかも、それが研究が評価され、中国で研究の場所と人材と研究費が確保されるということは、同じ日本人として誇りに思うべきではないか、と思った。

 もちろん、日本で藤嶋昭さんの研究を発展させる「国家的」支援策があればそれはそれに越したことはないが。

 また、「頭脳流出」を心配する向きもあろうが、 日本の頭脳が「外国・中国」の地で、花開き実をつけると思えば、日中交流の格好の材料ができたと、喜ぶべきではないか、とも思った。

 

 


by sasakitosio | 2021-10-17 09:51 | 朝日新聞を読んで | Trackback