外務省創設150年 戦略としての平和主義<戦後日本の9条を基調とする平和国家としての歩みは、単なる理念にとどまらず、日本の国家戦略として十分機能してきたし、これからも機能させるに値する!>
2019年 08月 26日
8月15日付東京新聞朝刊4面に、「視点」という欄がある。筆者は、論説副主幹・豊田洋一氏だ。
今日は、の筆者に学ぶことにした。
まず筆者は、「1969年(明治2)年に外務省が創設されて、今日8月15日でちょうど150年を迎える。
太平洋戦争の終結が創設の日に当たるとは、日本外交の進むべき道を暗示しているようで、興味深い。
東京・板倉の外交史料館で10月4日まで「日本外交の150年」と題する特別展示が開催されており、日米開戦に向けて米国による事実上の最後通告となった「ハル・ノート」など貴重な外交資料が多数展示されている。
明治以降の日本外交は大まかに4つに分けられる。
①幕府から引き継いだ不平等条約の改正に取り組み、日清、日露戦争を経て国際社会の中で地位を確立していく時代。
②第一次世界大戦後に国際連盟が創設され、多国間協力を重視する「協調外交」の時代
③軍部が台頭し、国際的に孤立して戦争へと突き進む時代
④敗戦を経て国際社会に復帰し、経済大国として国際的役割を模索する時代――である。
「争の時代」と「平和の時代」との繰り返しだが、いわゆる「戦後」と呼ばれる時代が一番長く、すでに74年が経過した。」と指摘した。
さらに続けて筆者は、「外務省史の約半分を占めるこの時代は、日本国憲法の時代とほぼ重なる。
国権の発動たる戦争と、国際紛争を解決する手段としての武力による威嚇と武力の行使を永久に放棄した9条は、基本外交の基調となってきた。
米軍の日本駐留を認める日米安全保障条約を締結し、日本防衛のための必要最小限の実力組織として自衛隊を保持するに至ったが、自衛隊は当初、海外への派遣が禁じられ、派遣されるようになってからも、海外での武力の行使は認められていない。
安倍内閣が2013年12月初めて策定した、10年程度を念頭に外交・安全保障の基本方針を示す「国家安全保障戦略」は次のように記す。
「わが国は、戦後一貫して平和国家としての道を進んできた。専守防衛に徹し、他国に脅威を与えるような軍事大国とならず、非核三原則を守るとの基本方針を堅持してきた」「こうした我が国の平和国家としての歩みは、国際社会において高い評価と尊敬を勝ち得てきており、これをより確固たるものにしなければならない」」と指摘した。
最後に筆者は、「安倍晋三首相自身、しばしば「ただ平和、平和と唱えるだけでは平和は守れない」と繰り返すが、戦争放棄と戦力不保持を明記した9条の平和主義を外交の基調としなければ、戦争のない時代が続いていただろうか。
9条の縛りがなければ、日本の再軍備や軍事大国化が進み、アジア・太平洋地域の安全保障バランスを大きく崩すことになっただろう。
米国とともに世界中の国際紛争に軍事介入して、他国に犠牲を与え、または自らも犠牲を出していたかもしれない。
戦後日本の9条を基調とする平和国家としての歩みは、単なる理念にとどまらず、日本の国家戦略として十分に機能してきたし、これからも機能させ続けるに値する。
外務省氏50年の約半分を占める平和国家としての歩みの長さが、それを証明しているのではないだろうか。」として締めくくった。
読んで勉強になった。
「1869(明治2)年に外務省が創設されて、きょう8月15日でちょうど150年を迎える」とのこと、
「東京・板倉の外交史料館別館では10月4日まで「日本外交の150年」と題する特別展示が開催されており、日米開戦に向けて米国の事実上の最後通告となった「ハル・ノート」など貴重な外交資料が多数展示されている」とのこと、
「明治以降の日本外交はおまかに4つの時期にわけられる。
①幕府から引き継いだ不平等条約の改正に取り組み、日清、日露戦争を経て国際社会の中で地位を確立していく時代
②第一次大戦後に国際連盟が創設され、多国間協力重視する「強調外交」の時代
③軍部が台頭し、国際的に孤立して戦争に突き進む時代
④敗戦を経て国際社会に復帰し、経済大国として国際的役割を模索する時代」との指摘、
「④の時代が一番長く、すでに74年が経過した。外務省史の約半分を占めるこの時代は、日本国憲法の時代とほぼ重なる」との指摘、
「国権の発動たる戦争と、国際紛争を解決手段としての武力による威嚇と武力の行使を永久に放棄した9条は、日本外交の基調となってきた」との指摘、
「安倍晋三首相自身、しばしば「ただ平和、平和と唱えるだけでは平和は守れない」と繰り返すが、戦争放棄と戦力の不保持を明記した9条の平和主義を外交の基調としなければ、戦争のない時代が続いていただろうか」との指摘、
「9条の縛りがなければ、日本の再軍備や軍事大国化が進み、アジア・太平洋地域の安全保障バランスを大きく崩すことになっただろう。」との指摘、等々の指摘を知り、よく理解できた。
そして筆者は、「戦後日本の9条を基調とする平和国家のとしての歩みは、単なる理念にとどまらず、日本の国家戦略として十分い機能してきたし、これからも機能させ続けるに値する」
「外務省史150年の約半分を占める平和国家としての歩みの長さが、それを証明しているのではないだろうか」、と教えてくれる。
その通りだと思った。
さらに、平和国家としての歩みの長さとともに、敗戦国なのに経済大国になったこの実践結果が、「戦後日本の9条を基調とする平和国家としての歩み」が経済的にも国民に豊かさをもたらしたとして、世界史の中に刻まれるのではないか、と思った。

