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by sasakitosio

中国国防白書 不安を高める不透明さ<近年の中国の軍事力の膨張は東アジア地域で突出している!今年の国防予算は前年比で7.5%増えて19兆8千億円!!日本の国防費の4倍近い!?>

725日付旭新聞朝刊社説に、「中国国防白書」のことが載った。今日は、この社説を学習することにした。

 まず社説は、米国との対抗意識をあらわにし、台湾への武力行使の可能性に公然と言及する。

 こんな強硬な姿勢が地域の不安を高めていることを自覚すべきである。

中国政府が4年ぶりとなる国防白書を公表した。今世紀半ばまでに世界一流の軍を築く、との看板どおり、軍の「現代化」を急ぐ方針を強調した。 

 国際情勢について、

米国を名指しで単独主義と呼び、その戦略によって国際的な軍拡競争が生じている、と批判した。

 昨今の米中対立を意識したようだが、軍拡の責任を一方的に転嫁するのは身勝手すぎる。

 近年の中国の軍事力の膨張は東アジア地域で突出している。

 今年の国防予算は前年比で7.5%増えて198千億円。日本の防衛予算の4倍近い。

 米軍が近年、南シナ海で「航行の自由作戦」を展開するなど中国への警戒とけん制を強めているのは事実だが、その緊張をもたらしたのは中国自身である。

 軍拡に加え、近隣海域で強引な振る舞を重ねてきた。」と切り出した。

 続けて社説は、「今回の白書でも台湾への脅しに近い文書が並ぶ。

 「武力の行使は放棄しない」とし、台湾が独立に向かうならば、「中国軍は一切の代償を惜しまず、国家の統一を守る」という。

 実際、中国は軍事的な圧力を強めている。空母が台湾を周回し、戦闘機が台湾海峡の中間線を超えたこともあった。これまでにない動きであり、地域の安定を揺るがす行為だ。

 南シナ海でも今月、軍事演習で体感弾道ミサイル6発を発射するなど挑発を続けている。

 尖閣諸島について白書は「中国固有の領土」と言明し、東シナ海の監視を続けるとした。4年前の白書にはなかった表現だ。

 一方、白書は国防費の規模について他国とのバランスはとれていると主張する。財政支出に占める割合などを根拠にしているが、説得力は乏しい。

 国防費の支出内訳は今回、一部が公表されたものの、不明な部分も多々残る。白書も1998年以降、2年ごとに発表してきたが、2015年を最後に途絶えていた。」と教えてくれる。

 最後に社説は、「習近平体制は「軍民融合」強化方針を打ち出している。人工知能やサイバー、衛星利用と言った新たな軍事技術分野において、国防費の不透明性がさらに高まるとの懸念も出ている。

 最近の中国は、貿易問題など多国間主義を強調し、米国第一主義を非難する国際世論づくりに腐心している。だが、そうした努力をかさねても、今のような軍事姿勢を続ける限り、国際的な信頼は得られまい。

 台湾や周辺諸国への威圧的行為を直ちにやめ、国防政策の情報公開を進めるべきだ。」として締めくくった。

 読んで勉強になった。

 「中国が4年ぶりとなる国防白書を公表した。今世紀半ばまでに世界一流の軍を築く、との看板通り、軍の「現代化」を急ぐ方針を強調した」とのこと、

 「近年の軍事力簿膨張は東アジア地域で突出している。今年の国防予算は前年比で7.5%増えて19兆8千億円。日本の国防費の4倍近い」とのこと、

 「今回の白書でも台湾への脅しに近い文言が並ぶ。「武力の使用は放棄しない」とし、台湾が独立に向かうならば、「中国軍は一切の代償を惜しまず、国家の統一を守る」という」とのこと、

 「実際、中国は軍事的圧力を強めている。空母が台湾を周回し、戦闘機が台湾海峡の中間線を超えたこともあった」とのこと、

 「南シナ海でも今月、軍事演習で対艦弾道ミサイル6発を発射するなど挑発を続けている」とのこと、

 「尖閣諸島にについて白書は「中国固有の領土」と言明し、東シナ海の監視を続けるとした。4年前の白書にはなかった表現だ」とのこと、

 「国防白書の支出内訳は今回、一部が公表されたものの、不明な部分も多々残る。白書も1998年以降、2年ごとに公表してきたが、2015年を最後に途絶えていた」とのこと、

 「最近の中国は貿易問題などで多国間主義を強調し、米国第一主義を非難する国際世論づくりに腐心している」とのこと、等等を知り理解することができた。

 更に社説は「台湾や周辺地域への威圧行動をただちにやめ、国防政策の情報公開を進めるべきだ」と主張する。主張に賛同しながら、考えた。

 まず、1984年8月7日~8月13日にかけて、承徳市を総勢約20名、年齢層8歳~70余歳の男女で、訪問したことがる。こちら主催のパーテーで市の共産党の高官から「日本は経済大国」なのになぜ「軍事大国」にならないのか、と質問されて驚いたことを、思い出した。

 今思えば、中国では経済大国は軍事大国なんだと。そして今日、中国は経済大国になった、軍事大国になろうとしているのかも知れないと思った。

 なぜ経済大国になった国は軍事大国になろうとするのだろうか?

 経済大国を維持したいため?

 外国から侵略されないため? 

 外国への投資を守るため?

 しかし、軍事費は究極の無駄使いで、ひとたび軍事大国になると大軍を維持するため、毎年膨大な血税を注ぎ込むことになるはずだ。

 世界の警察官になって、他国は軽軍備で予算を教育振り向けているのに、軍事大国は膨大な予算を軍事費に使い続けなければならない。

 世界が平和になって、戦争が無くなるとか、核兵器の出現で戦争が出来ないとなった時に、真っ先に財政問題から軍事大国は崩壊するのではないか、と思っている。

 そういう見方で見ると、中国は国民のためではなく、指導者の欲望のために軍事大国化を目指しているような気がした。

  


by sasakitosio | 2019-08-16 15:00 | 朝日新聞を読んで | Trackback