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憲法の良いとこ発見しませんか?


by sasakitosio

参院選 辺野古問題 国の横暴、誰が正す<地元の民意を無視し、脱法的なやり方を恥じず、係争委もまた期待される使命を果たさないとなれば、地方は国に従属するしかない!一人沖縄の問題ではない!>

7月12日付朝日新聞朝刊社説に、辺野古問題が載った。今日はこの社説に学ぶことにした。

 まず社説は、「辺野古の海を巡る」沖縄県と政府の対立が、再び法廷に持ち込まれることになった。玉城デニー知事の提訴方針が、きのうの議会で認められた。 

 昨年8月、軟弱地盤の発覚などを受けて、県が埋め立て承認を撤回したのが、今回の訴訟の出発点だ。

 防衛当局は、県の措置を取り消すよう石井啓一国土交通相に申し立て、認められた。裁判では国交相のこの採決の当否が争われる。」と切り出した。

 続けて社説は、「残念なのは、有識者でつくる第三者機関・国地方係争処理委員会{宮越和厚委員長}が全く機能しなかったことである。

 裁判に先立つ形で、係争委はこの問題を審査してきた。論点は二つだった。

 ①行政不服審査法によれば、国交相に申し立てができるのは国民や企業などの「私人」に限られるが、防衛当局はそれに当たるか

 ②防衛当局と同じ政府の一員である国交相に、公平公正な審査が期待できるか。

 これに対し、係争委は先月、①防衛当局の立場も私人と変わらない②行政事務は細分化され、どの機関も適正に仕事をしている。国交相がことさらに判断を歪めるとは言えない――として政府の行動を追認した。到底納得できない。

「埋めたての要件などを定めた公有水面埋立法は、私人と国を明確に区分し、扱いも別にしている。何より軍事基地を造る目的で埋め立てを許可される「私人」などいるはずがない。

②の縦割り行政を称賛するような見解も噴飯ものだ。工事は閣議決定に基づいて行われており、国交相が防衛当局とことなる見解を示すことなど考えられない。

 理屈をこね、事の本質を見ないまま、常識に反する判断をしたことの批判は免れまい。

 係争委は4年前にも同様の辺野古案件を審査した。最終的に県の訴えを退けたものの、国側の主張にも疑問を呈していた。

 その後委員長らが後退したためか、政府による既成事実づくりに屈したのか、国寄りの姿勢を今回鮮明にした。

 この係争委の判断に対しても、県は提訴を検討しているという。」と教えてくれる。

 最後に社説は、「政権の強引さは目にあまる。

 国と自治体の利害がぶつかった場合を想定した解決手段は別に用意されているのに、一般国民の権利を守るためにある行政不服審査請求という裏技を繰りだした。

 「身内」同士で確実・迅速に処理でき、工事に突き進めると踏んだのは明らかだ。

 地元の民意を無視し、脱法的なやり方を恥じず、係争委もまた期待される使命を果たさないとなれば、地方は国に従属するしかない。ひとり沖縄の問題ではない。

 地方自治体全体をゆるがす事態と考えるべきだ。」として締めくくった。

 読んで勉強になった。

 「玉城デニー知事の提訴方針が、きのうの県議会で認められた。

 昨年8月、軟弱地盤の発覚などを受けて、県が埋め立て承認を撤回したのが、今回の提訴の出発点だ」とのこと、

 「防衛当局は、県の措置を取り消すよう石井国土交通相に申したて、認められた。裁判では国交相のこの採決の当否が争われる」とのこと、

 「裁判に先立つ形で、係争委は問題を審査してきた。論点は二つだった。

 ①行政不服審査法によれば、国交相に申し立てできるのは国民や企業など「私人」に限られるが、防衛当局はそれに当たるか

 ②防衛当局と同じ政府の一員である国交相に、公平・公正な審査が期待できるか。」とのこと、

 「「埋めたて要件などを定めた公有水面埋立法は、私人と国を明確に区分し、扱いも別にしている。何よりも軍事基地を造る目的で埋め立てを許される「私人」などいるはずがない。」とのこと、

 「工事は閣議決定に基づいておこなわれており、国交相が防衛当局と異なる見解を示すことなど考えられない。」とのこと、

 「係争委は4年前にも辺野古案件を審査した。最終的には県の訴えを退けたものの、国側の主張にも疑問を呈していた。」とのこと、

 「その後、委員長らが交代したためか、政府による既成事実づくりに屈したのか、国寄りの姿勢を今回鮮明にした。この係争委の判断に対しても、県は提訴を検討している」とのこと、

 等々を知ることができた。 

 知れば知るほど、政府、係争委、などの民意無視、法令曲解、デタラメに腹が立った。これは、もう横暴を通り越して、ファシズムだと思った。

 司法が、果たして民主主義や憲法を護る「砦」に成れるのだろうか。戦後の司法の政権にたいする対応で、知る限りでは悲観的にならざるを得ない。ここは、選挙で政府・自民党に注意喚起の「お灸」を据えたいものだ。

 

 


by sasakitosio | 2019-07-17 06:29 | 朝日新聞を読んで | Trackback