靴の自由<働く女性を描くテレビドラマは増えたものの、今も「仕事がデキる女」はほぼ例外なくハイヒールで街やオフィスを闊歩している!エネルギッシュで、健康的で、美しい、かっこいい、と思ってみてきたが!?>
2019年 06月 14日
6月12日付東京新聞朝刊27面に、「本音のコラム」という欄がある。筆者は、文芸評論家・斉藤美奈子氏だ。今日は、この筆者に学ぶことにした。
まず筆者は、「靴は女性の開放とも深~いかかわりがある。
思い出していただきたい。シンデレラがお妃になれたのはガラスの靴が入る小さい足の持ち主だったからだった。
アンデルセンの「赤い靴」では大好きな赤い靴で教会に行き、舞踏会にも出た娘が
死ぬまで踊ってろとの呪いをかけられる。
靴によって女の将来は選択され、靴によって女の行動は規制される。
だからこそ「長くつ下のピッピ」が履く大きな靴には意味があった。それは自由の象徴なのだ。」と切り出した。
続けて筆者は、「「職場でのハイヒール・パンプスの強制をなくしたい」というオンライン署名が厚生労働省に提出された。
靴と苦痛をかけた#KuTooというハッシュタグがつき、集まった署名は1万8千筆。
国会の答弁に立った根本匠厚労相は、強制は望ましくないとしながらも「社会通念に照らして業務上、必要かつ相当な範囲かと」とも答えている。
で、結局強制はパワハラになるの、ならないの? どうもはっきりしない。とはいえ厚労省の意向によらず、これは各職場で早急に是正すべき案件だろう。」と指摘した。
最後に筆者は、「ちなみに働く女性を描くテレビドラマは増えたものの、今も「仕事がデキる女」はほぼ例外なくハイヒールで町やオフェイスを闊歩している。こういう表現も「社会通念」に影響していない?
発想が古いのよね。シンデレラの時代じゃないんだから。」として締めくくった。
読んで勉強になった。
「靴は女性の開放とも深~いかかわりがある」とのこと、
「靴によって女の将来は選択され、靴によって女の行動は規制される」とのこと、
「「職場でのハイヒール・パンプスの強制をなくしたい」というオンライン署名が厚生労働省に提出された。」とのこと、
「集まった署名は1万8千筆」とのこと、
「国会の答弁にたった根本匠厚労相は、強制は望ましくないとしながら「社会通念に照らして業務上、必要かつ相当な範囲かと」ともこたえている」よのこと、
等々を知ることができた。
筆者は、「厚労省の意向によらず、これは各職場で早急に是正すべき案件だろう」と指摘した。指摘の通りだと思う。ハイヒールがスムースな活動を阻害する「人」にとっては、靴痛以外の何物でもないだろう、と思うと「強制」は、パワハラであり人権侵害かもしれない、と思った。
また、「働く女性を描くテレビドラマは増えたものの、今も「仕事がデキる女」はほぼ例外なくハイヒールで街やオフィスを闊歩している」との指摘もその通りだと思った。
その姿を、カッコいい、と思って見ている「私たち男ども」は、発想が古いと言われれば、そうかも知れない、とも思っている。