人気ブログランキング | 話題のタグを見る

憲法の良いとこ発見しませんか?


by sasakitosio

田中耕太郎< 田中耕太郎という人物は、僕(筆者)にとっては無条件に尊敬の対象だった!田中耕太郎に対する僕(筆者)の尊敬の念は、ここ数年で見事にしぼんでしまったのだ!!??>

 5月5日付東京新聞朝刊23面に、「本音のコラム」という欄がある。筆者は、現代教育行政研究会代表・前川喜平氏だ。

 今日は、この筆者に学ぶことにした。

 まず筆者は、「田中耕太郎と言う人物は、僕にとって無条件に尊敬の対象だった。

 敗戦後、東京帝大教授から文部省学校教育局長となり、吉田内閣で文部大臣。

 その後、参議議員、最高裁判所長官、国際司法裁判所判事を歴任した。戦後日本の教育界及び法学界の巨星だ。

 文部大臣としては、教育基本法の制定に尽力し、その後大著「教育基本法の理論」を著している。彼は著書の中で教育の独立と政治に対する優位性を説き、政治による教育への介入を否定した。戦後日本の教育の礎を築いた恩人といって良い。文部省の局長としては、僕の遠い前任者にも当たる。だから迷いも疑いもなく尊敬していた。」と切り出した。

 続けて筆者は、「ところが、10ほど前から順次機密解除となったアメリカの公文書から思いもよらぬことが判明した。

 米軍を駐留させる政府の行為を違憲とした砂川事件の一審伊達判決。覆す判決を最高裁が出す雨に、長官だった田中は政治的配慮からアメリカに裁判情報を伝えていたのだ。司法の独立を自ら害する行為である。

 砂川事件で有罪とされた元被告人は、公平な裁判が行われなかったとして再審請求をしたが、昨年7月最高裁は訴えを棄却した。

 この3月、元被告は改めて国家賠償請求訴訟を起こしている。

 田中耕太郎に対する僕の尊敬の念は、この数年で見事にしぼんでしまったのだった。」として締めくくった。

 読んで勉強になった。

 「(田中耕太郎は)敗戦後、東京帝大教授から文部省学校教育長となり、吉田内閣で文部大臣。その後、参議院議員、最高裁判所長官、国際司法裁判所判事を歴任した。戦後日本の教育界および法学会の巨星だ」とのこと、

 「文部大臣としては、教育基本法の制定に尽力し、その後大著「教育基本法の理論」を著している。」とのこと、

 「彼は著書の中で教育の独立と政治に対する優位性を説き、政治による教育への介入を否定した。」とのこと、

 「アメリカの公文書から思いもよらぬことが判明した。政府の行為を違憲とした砂川事件の一審伊達判決。覆す判決を最高裁が出す前に、長官だった田中は政治的配慮からアメリカに裁判情報を伝えていたのだ。司法の独立を自ら害する行為である。」とのこと、等等を知ることができた。

 人を尊敬することの難しさを改めて知ったような気がした。私的には、人には感謝や評価はしても、尊敬はしないことにしている。あとでがっかりするのが怖いから。

 また「(砂川事件の)元被告は改めて国家賠償請求訴訟を提起している」とのことであるが、被告の勝訴を祈りながら、注視していこう、と思った。


by sasakitosio | 2019-05-06 09:38 | 東京新聞を読んで | Trackback