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by sasakitosio

英国人の笑顔にご用心< 現地ガイドのシェーマス・キャノンさん(68)は、「用心すべきもの」という意味のアイルランドのことわざを観光客に説明していた!「雄牛の角、馬のひづめ、サクソン(英国)人の笑顔」>

 3月18日付朝日新聞朝刊8面に、「風」という欄がある。筆者は、ヨーロッパ総局長・石合 力氏だ。今日は、この筆者に学ぶことにした。

 まず筆者は、「アイルランドの世界的作家ジェームズ・ジョイスの代表作「ユリシーズ」に出てくるマーテロ塔は首都ダブリン郊外の海沿いの建物だ。

 現地ガイドのシェーマス・キャノンさん(68)は、登場人物の発言にある「用心すべきもの」と言う意味のアイルランドのことわざを観光客に説明していた。

 「雄牛の角、馬のひづめ、サクソン(英国)人の笑顔」

 キャノンさんは「ジョイスは必ずしも反映国のナショナリストではなかった。でも長年の英国支配には、複雑な思いがあったのでしょう」とみる。」と教えてくれる。

 続けて筆者は、「アイルランド島の北部6州は今も英領北アイルランドである。

 南側のアイルランドも長い間、英国の支配を受けていた歴史を持つ。主要言語はアイルランド語ではなく英語だ。独立後も経済的結びつきが強い英国が、一方的に欧州連合(EU)から離脱すればどうなるか。アイルランドは英国以上に経済的打撃を受けるとの見方もある。

 現在、両国の間には、人の行き来や滞在を自由に認める「共通旅行区域」(CTA)という制度がある。

 ダブリンから高速道路を北上すると、約1時間で英領北アイルランドとの国境に達するが道路はそのまま続く。

 北アイルランドへようこそ。

 最高速度は(キロからマイルになります)と書かれた道路わきの看板は、注意しなければ見落としてしまうほど小さい。

 国境を巡る特別の対応は、実利上の配慮に加え、北アイルランドの帰属をめぐり、アイルランド統合派と英国帰属維持派が対立を続けた紛争の抑止とかかわる。

 約3千人もの死者をだした紛争は、英国とアイルランドが1998年に和平合意を結んだことで鎮静化した。

 以後、両国は帰属問題には手を付けず、人とモノの出入りを自由にすることで相互の利益を高めてきた。

 当時を知る英元外交官は言う。

 「我々は、問題を解決(solve)したのではなく、解消(deissolve)させたのです。」と教えてくれる。

 最後に筆者は、「英外交の英知は、今回のEU離脱交渉では見えない。英国がEUの単一市場から離脱すれば、CTAを維持するにせよ、何らかの形でモノの出入りを管理する必要が生じる。

 物理的な国境を復活させれば、紛争が再燃しかねない。解決策も解消策も見いだせていない。

 英議会が離脱協定の承認を拒み、紛糾が続く事情はそこにある。

 ロンドン・メトロポリタン大で北アイルランド紛争の資料館を運営するアイルランド人の館長・トニー・マレーさん(62)は「両国の結びつきは極めて深く、アイルランドの歴史が分からなければ、英国の歴史は分からない。でも、英国ではアイルランドの歴史は十分には教えられていない」と指摘する。

 支配される側の笑顔に傲慢や無知を見るのだ。

 マレーさんは、こんなことわざも教えてくれた。

 「アイルランド人は歴史を決してわすれない。だが、英国人は、歴史を覚えようともしない」」として締めくくった。

 読んで勉強になった。

 「アイルランドの世界的作家ジェームズ・ジョイスの代表作〔ユリシーズ〕に出てくるマテロ塔は首都ダブリン郊外の海沿いに実在する建物だ」とのこと、

 「現地ガイドのシェーマス・キャノンさん(68)は、登場人物の発言にある「用心すべきもの」と言う意味のアイルランドのことわざを観光客に説明していた。

 「雄牛の角、馬のひづめ、サクソン(英国)人お笑顔」」とのこと、

 「アイルランド島の北部6州は今も英領北アイルランドである」とのこと、

 「南側のアイルランドも長い間、英国の支配を受けていた歴史を持つ。主要言語は、アイルランド語ではなく英語だ。」とのこと、

 「現在両国の間には、人の行き来や滞在を自由に認める「共通力区域」(CTA)と言う制度がある」とのこと、

 「ダブリンから高速道路を北上すると、約1時間で英領北アイルランドとの国境に達するが道路はそのまま続く」とのこと、

 「約3千人もの死者を出した紛争は、英国とアイルランドが1998年に和平合意を結んだことで鎮静化した」とのこと、

 「当時を知る英元外交官は言う。「我々は、問題を解決(solve)したのではなく、解消(dissolve )させたのです」とのこと、

 「英国がEUの単一市場から離脱すれば、CTAを維持するにせよ、何らかの形でモノの出い入りを管理する必要が生じる。物理的な国境を復活させれば、紛争が再燃しかねない。」とのこと、

 「解決策も解消策も見いだせていない。英議会が離脱協定の承認を拒み、紛糾が続く事情はそこにある」とのこと、

 等々を知ることができた。EU離脱問題で英国に混乱や紛糾が続いていることのおおきな「原因」を、改めて知ることができた。

 また、「支配される側は、支配する側の笑顔に傲慢や無知を見るのだ」とのこと、

 「マレーさんは、こんなことわざも教えてくれた。「アイルランド人は歴史を決して忘れない。だが、英国人は、歴史を覚えようともしない」」とのこと、等等を教えてもらった。

 そして、アイルランドと英国の関係は、中韓と日本の関係に置き換えて考えてみる必要がある、とも思った。

 


by sasakitosio | 2019-03-21 15:16 | 朝日新聞を読んで | Trackback