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憲法の良いとこ発見しませんか?


by sasakitosio

加算税< 2人は、税務署が受け取るときにちゃんと教えてくれれば、正しく申告できたのに、そのときは黙っていてずるい、と泣きました!税務署に納税者への感謝と忖度の気持ちがああれば、泣かずに済んだかも??>

314日付東京新聞朝刊27面に、「本音のコラム」という欄がある。筆者は、青山学院大学長・三木義一氏だ。今日はこの筆者に学ぶことにした。

 まず筆者は、「昔々,ある所で、おじいさんが税務署に申告書を提出に、おばあさんは家で洗濯をしておりました。おじいさんは自分の申告書と、おばあさんの申告書をそれぞれ提出してきました。二人は国民として、税金をきちんと納めようと、毎年毎年こうして真面目に申告していたのです。」と切り出した。

 続けて筆者は、「ところが、その半年後、税務署から電話がありました。この年の二人の所得は、通年の年と異なったために、当時非常に難解といわれていた制度の対象になっていたからでした。そのため、二人の申告税額は少ないことになり、「修正」してください、と言われたのです。

 二人は税金はきちんと払うつもりでいましたが、税務署からさらに「加算税」も払えと言われました。二人の申告税額が少なかったからです。

 二人は、その年もいつもと同じに申告してきたので、どうしても納得がいかず、争いました。」とのことです。

 最後に筆者は、「裁判所は、二人に送られてきた「確定申告の手引き」を読めば分かるはずだし、もしわからなければ、税務署に相談すればよかったのだから、加算税を減免できないと一蹴しました。

 税務署が受け取るときにちゃんと教えてくれれば、正しく申告できたのに、その時は黙っていてずるいと泣きました。

 難しい制度は税務署員も分からないので、受け取る時には、手はかさんぜ~、のようです。」として締めくくった。

 読んで面白かった。

 今時分は、確定申告で税務署は大忙しの日々だ。申告時期にたまたまに税務署にいったことがある。驚いたのは、長い行列ができ、テントまで張ってあったことだ。

 だから申告会場で、限られた期間で、年寄りに申告のお世話をすることは事実上不可能な状態にあるのではないか、と思った。

 しかし、「税務署が受け取るときにちゃんと教えてくれれば、正しく申告できたのに」という、おじいさんのお気持ちはよく理解できる。

 そこで、加算税の是非を考えた。

 税務署に「納税者に感謝」する気持ちがあれば、さらに「税務署の申告時の多忙」は税務署の責任だとの自覚があれば、懲罰的な「加算税」を正直な納税者国民に対して、課す「気持ち」になれないのではないか、と思った。


by sasakitosio | 2019-03-15 06:14 | 東京新聞を読んで | Trackback