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憲法の良いとこ発見しませんか?


by sasakitosio

権力のウソを暴くには< コーエン証言=「トランプ氏は人種差別主義者で、いかさま師で、ペテン師だ」?東京新聞社説=「トランプ氏が倫理観も品性も欠落していることをあらためて思い知らされました」??>

3月3日付東京新聞朝刊社説に、「週のはじめに考える 権力のウソを暴くには」の見出しで、コーエン被告の議会証言のことが載った。

 今日はこの社説を学習することにした。

 まず社説は、「刺激的な内容でした。トランプ米大統領の疑惑をめぐり元腹心のコーエン被告が行った議会証言です。米国流のウソの暴き方を見て見ましょう。

「トランプ氏は人種差別主義者で、いかさま師で、ペテン師だ」

 先月の議会証言で、かっての雇い主を口を極めてののしったコーエン被告ですが、「トランプ氏や陣営がロシアと共謀していたことを示す直接の証拠は知らない」と認めました。

 実際、疑惑解明につながる新事実は取り立ててありませんでした。」と切り出した。

 続けて社説は、「ですが、トランプ氏の無軌道ぶりについての生々しい証言を聞くにつけて、倫理観も品性も欠落していることをあらためて思い知らされました。

 無論、質問に立った共和党議員が「うそつき」だとコーエン被告を非難したように、証言がまったくの事実かどうかは分かりません。

 それでも、あのトランプしならさもありなんと思わせる内容でした。

 「50回ですか」(議員)

 「もっと」(コーエン被告)

 「では、200回?」(議員)

 「もっと」(コーエン被告)

 「500回?」(議員)

 「多分」 (コーエン被告)

 コーエン被告がトランプ氏の顧問弁護士を務めた約10年間に、トランプ氏の指示で個人や団体を何回脅したかを質問した議員とコーエン被告のやりとりです。

 コーエン被告はトランプ氏の出身高校と大学に、トランプ氏の大学進学適性試験の結果や学業成績表を公表しないよう「脅す」(コーエン被告)手紙を送ったことを明らかにして、その手紙のコピーを議会に提出しました。

 「人種差別主義者だ」と指弾したコーエン被告は実例として、トランプ氏が「黒人は愚かすぎるのでおれには決して投票しない」と言ったり、「黒人が統治する国で「便所」のようでない国があるのか」と見下していたことを挙げました。

「ペテン師」の例としては、経済誌「フォーブス」の長者番付には、資産を多く見せかけ、逆に納税申告には過少に見せかけたと証言しました。」と教えてくれる。

 さらに続けて社説は、「「トランプ氏との会話の中で、「この人は国を愛している」と私が信じられるような言葉を一度も聞いたことがない。これが悲しい事実だ。」

 こう語ったコーエン被告の議会の証言は、米国のモラルが危機にさらされていることを物語っているかもしれません。

 故ニクソン大統領を辞任に追い込んだウォーターゲート事件にちなみ、「ロシアゲート」と呼ばれる疑惑に関して、モラー特別検察官の捜査は終結間近ともいわれてます。

 トランプ氏は「結託はない。捜査は事実上最大の魔女狩りだ」と疑惑を否定しています。

 ならば捜査に全面的に協力して自らの疑いを晴らすべきだ。

 2020年の次期大統領選への民主党の有力政治家が相次いで名乗りを上げ、米国は政治の季節に入りつつあります。それだけに民主党が疑惑追及を強めるのは間違いありません。

  大統領弾劾は、民主党が過半数を占める下院に訴追権限があります。捜査結果はトランプ氏の政治生命を左右するでしょう。

 大統領選も絡んで政争は泥仕合になりかねません。それでも「安倍一強」で弛緩した日本の政治と違って活気があるでしょう。

 職員はウソをついたが隠蔽するつもりはなかったーーー。統計不正問題に関する厚生労働省の特別監察委員会の追加調査の結論は奇妙でした。森友・加計問題もうやむやのうちに立ち消えに。政府が一連の問題の真相を解明するつもりがあるのか、首をかしげます。

 議会証言で最高権力者のうそを暴露する人物が現れる米国と比べると、自浄力の弱さを感じます。」と指摘した。

 最後に社説は、「「権力は腐敗する。絶対権力は絶対腐敗する」というのは英国の歴史家アクトンが残した名言です。

 三権分立が確立した米国では、議会の行政監視機能は強力です。証人の出頭や文書提出を強制することができます。

 これに従わない者には議会侮辱罪を、偽証した証人には偽証罪を問うことができます。

 もちろん日本の国会も証人喚問を含む幅広い国政調査権を持っています。国民に代わって権力の不正を暴く機能があるはずです。」として締めくくった。

 読んで勉強になった。

 「人種差別主義主義者だ」と指弾したコーエン被告は実例として、トランプ氏が「黒人は愚かすぎるのでおれに決して投票しない」と言ったり、「黒人が統治する国で「便所」のようでない国があるのか」と見下していたことを挙げました」とのこと、

 「コーエン被告はトランプ氏の出身校と大学に、トランプ氏の大学進学適性試験の結果や学業成績表を公表しないよう「脅す」(コーエン被告)手紙を送った」とのこと、

 「「ペテン師の例としては、経済誌「フォーブス」の長者番付には、資産を多く見せかけ、逆に納税申告には過少に見せかけたと証言しました」とのこと、

 「トランプ氏との会話の中で「この人は国を愛している」と私が信じられるような言葉を一度も聞いたことがない。これがかなしい事実だ」とのこと、

 等々を知ることができた。

 そして社説の「トランプ氏の無軌道ぶりについての生々しい証言を聞くにつけて、倫理観も品性も欠落していることをあらためて思い知らせました」と告白してしている。全く同感です。

 また社説は、「「ロシアンゲート」と呼ばれる疑惑に関して、モラー特別検察官の捜査は終結間地かとも言われています」との指摘、

 「大統領弾劾は、民主党が過半数を占める下院に訴追権限があります。捜査結果はトランプ氏の政治生命を左右するでしょう。大統領選も絡んで政争は泥仕合になりかねません。それでも「安倍一強」で弛緩した日本の政治と違って活気があるでしょう」との指摘、

 「「権力は腐敗する。絶対権力は絶対腐敗する」というのは英国の歴史家アクトンが残した名言です」とのこと、

 「三権分立が確立した米国では、議会の行政監視機能は強力です。証人の出頭や文書提出を強制することができます」とのこと、

 「これに従わない者には議会侮辱罪を、偽証した証人には偽証罪を問うことができます」とのこと、

 等々を知ることもできた。

 そこで、考えた。

 「権力が腐敗し、絶対権力は絶対腐敗する」のは何故だろう。腐敗は人間の本性から生じるもので、古今東西、歴史の今昔を問わず、必然の現象なのでしょうか?

 それとも、教育や修行によって「腐敗の本性」を改造できるのだろうか?

 改造できるのもであれば、選挙資格として「腐敗しない証明書」を発明・発行できないものか、と思った。

 ただ、日本における国会の行政監視機能の喪失は、議員が与党になると途端に「行政監視機関の権限」を放棄し、「行政忖度機関」に成り下がってしまうことに大きな原因があるのではないか、と思っている。そんな国会ならまさに無用の長物、究極の税金の無駄遣いではないか、とも思った。

 どうすれば、国会が憲法が期待している「国権の最高機関」としての「威厳」と「権能」を回復できるか、視野が狭いせいか、思考が浅いせいか、見渡しても、目下残念ながら名案が見えない。

 憲法を改正しなければ、三権分立の機能回復ができないのだろうか。 有識者、国会議員の皆さんのご意見を聞きたい、と思った。 

 

 


by sasakitosio | 2019-03-05 06:04 | 東京新聞を読んで | Trackback