心のスキ狙う虚偽発言 監視<トランプ氏の場合,最も特徴的なのは同じ虚偽発言を延々と繰り返すことです!トランプ氏は確信犯で、プロパガンダ(宣伝)と見なすべきでしょう!??>
2019年 02月 22日
2月15日付朝日新聞朝刊17面に、「大統領はウソをつく 耕論」というページがある。
発言者は、ワシントン・ポスト紙ファクトチェック責任者「グレン・ケスラーさん」と、哲学者、ボストン大学リサーチフェロー「リー・マッキンタイアさん」の二人だ。
今日はまず、グレン・ケスラーさんに学ぶことにした。
まずグレン・レスラーさんは「私たちは、政治家が正しく発言しているか、データや過去の発言と照合して検証する「ファクトチェック」を続けています。
トランプ大統領は、事実と異なる発信の数、内容の異質さで例をみない政治家です。
就任から2年間で発した虚偽の回数は、8158。2年目は1年前の3倍の頻度でした。
中間選挙遊説が押し上げました。
代表的なパターンが自らの業績の美化で、「米経済は史上、最も好調だ」が典型です。
次が政敵攻撃。「民主党は犯罪の政党だ」などです。
三つ目のパターンが「事実の捏造」。例えば「USスチール社は新たに6プラントを立ち上げた」といった主張です。全く根も葉もありません。専門家はもちろんトランプ氏に近い人にも、どこから出てきた話かなぞです。
トランプ氏の場合,最も特徴的なのが同じ虚言発言を延々と繰り返すことです。ふつう政治家は虚偽を指摘されると、主張を取り下げるか、訂正するものです。
トランプ氏は確信犯で、プロパガンダ(宣伝)と見なすべきでしょう」と切り出した。
続けてグレン・ケスラーさんは「私たちは、ファクトチェックの結果を数字で格付けし、その数のピノキオのマークを記事に添えています。
事実のつまみ食いが1ピノキオで、重大な誇張や事実の欠落は2ピノキオ、重大な事実誤認は3ピノキオ、大うそは4ピノキオ、という基準です。
ただトランプ氏のために昨年12月に新しい基準を設けました。
20回以上繰り返した虚偽を「ボトムレス(底なし)ピノキオ」と認定します。
「米市場最大の減税を成し遂げた」など16の「底なしピノキオ」があ与えられています。
この傾向は、実はトランプ氏が実業家だった時代から変わっていません。
要するに「真実」と「自らが信じること」の間に明確な線引きがない。昨日と今日の発言が食い違っていても気にしないのです。
記者から指摘されると、イライラして反論します。「これが私が今信じている真実だ」と。
もっとも、どんな政治家文字部の業績を大げさに話す傾向があります。
クリントン大統領は誇張した自慢話が好きでした。オバマ大統領にも何度か「4ピノキオ」を進呈しました。重大な虚偽がなかったのは、カーター大統領とブッシュ(父)大統領でした。」と教えてくれる。
最後にグレン・ケスラーさんは「なぜトランプ氏は、ウソを発信し続けられるのでしょうか。
皆がテレビを囲んで(米国の著名キャスターの)ウォルター・クロン~70年代と、時代が変わりました。
ソーシャルメデイア全盛時代、人々がそれぞれ情報の袋小路に閉じ込められ、異論と出会う機会も減りました。
実はトランプ氏は、すでに人々の心の中にある[虚偽の情報]を上書きして発言しているのです。
人は自らの先入観をだれかが「確認」してくれると、すんなり受け入れてしまいがちです。
支持者は「やっぱりそうだったのか。本当のことを話してくれる政治家がようやく現れた」と受け止めます。
トランプ氏は、事実を基盤に機能してきた司法やメデイア、さらに大統領制に対する市民の敬意を傷つけています。
しかし、私はそれほど悲観していません。
トランプ氏の虚偽は、米国人の意識の深くまでは浸透していません。
昨年、トランプ氏のそうした発言を示し、信じるかどうかを尋ねる調査をしました。
「信じる」と答えたのは10人に3人でした。
ファクトチェックが普及した効果も出ています。私たちは政治家の振る舞いを正そうとしているわけではありません。
政治かは往々にして数字を操作し、事実を歪めること知らせ、政治家の発信の真偽を判断する材料を提供しているのです。
十分な知識がなかったり、何か先入観があったりする場合に政治家につけ込まれないように、まず市民に真実が伝わることが何より大切なのです。(聞き手 アメリカ総局長・沢村亙)」として締めくくった。
読んで勉強になった。
「トランプ大統領は、事実と異なる発信の数、内容の異質さで例を見ない政治家です。就任から2年間で発した虚偽の回数は。8158.2年目は一年目の3倍の頻度でした」とのこと、
「代表的なパターンが自らの業績の美化、「米経済史上最も好調だ」が典型です。次が政敵攻撃。「民主党は犯罪の政党だ」などです。三つ目のパターンが「事実の捏造」。例えば「USスチールは新たに6プラント立ち上げた」と言った主張です。全く根も葉もありません」とのこと、
「トランプ氏の場合、最も特徴的なのが同じ虚偽発言を延々と繰り返すことです。普通政治家は虚偽を指摘されると、主張をとりさげるか、訂正するものです。トランプ氏は確信犯で、プロパガンダ(宣伝)と見なすべきでしょう。」とのこと、
「実はトランプ氏は、すでに人々の心の中にある「虚偽の情報」を上書きして発言しているのです。人は自らの先入観をだれかが「確認」してくれると、すんなり受け入れてしまいがちです。支持者は「やっぱりそうだったのか。本当のことを話してくれる政治家がようやく現れた」と受け止めます」とのこと、
「昨年トランプ氏のそうした発言を示し、信じるかどうかを尋ねる調査をしました。「信じる」と答えたのは10人中3人でした」とのこと、
等々を知ることができた。
そして筆者は、「トランプ氏は事実を基盤にした司法やメディア、さらに大統領制に対する市民の敬意を傷つけています」と指摘し、
「十分な知識がなかったり、何か先入観があったりする場合に政治家につけ込まれないように、まず市民に真実が伝わることが何より大切です」とも指摘しています。その通りだと思った。
トランプ大統領の誕生と、その行動によって、アメリカの民主主義は、飛躍的な発展と遂げるのでしょうか、それとも死滅するのでしょうか?
日本では、トランプ大統領の誕生とその後の行動は民主主義が生んだ非民主主義だと認識し、そのすべてを反面教師として、民主主義を人間解放の高みへと発展させたいものだ、と思った。