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憲法の良いとこ発見しませんか?


by sasakitosio

「毒砂」< 雨の跡等放射線量の高い、砂か苔のような黒い物質を発見するようになった!「毒砂の存在を隠して帰還を奨励するこの国や県の無責任は必ず誰かが糾弾しなければならない」!!>

25日付東京新聞朝刊23面に、「本音のコラム」という欄がある。

筆者は、ルポライター・鎌田慧氏だ。

 今日は、この筆者に学ぶことにした。

 まず筆者は、「見知らぬ女性から1冊の本が送られてきた。何気なく読みだして止まらなくなった。140ページほどの手記なのだが、著者は送り主の弟で、1年半前、死後数日たった遺体で発見されていた。 タイトルは「毒砂」。

 著者の安西宏之さんは福島県庁に勤めていたが、原発事故後、定年を前に早期退職、自費で放射線測定器を購入、住んでいた郡山市内を憑かれたように測定して歩いた。この本は弟の遺志を継いで昨年暮れ姉が出版した悲痛な記録である。」と切り出した。

 続けて筆者は、「安西さんは東西20数キロ、南北20数キロ、ほぼ市全域を一人で歩いて測定していた。それらは発表・報道される各地のモニタリングポストの値とは無関係に、局所的に線量の高いところが無数にあった。

 さらに風のような放射線の移動ではなく、雨の跡等放射線量の高い、砂か苔のような黒い物質を発見するようになった。

 しかし、素人が調査を公表する責任、公表しても解決策がなく「住民の不安を煽るだけ」との批判への対処ができない。

 基準値以上の汚染地が多い。しかし解決策がない。このジレンマに苦しみ、夢に被曝者の顔があらわれ、眠れなくなった。

「毒砂の存在を隠して帰還を奨励するこの国や県の責任は必ず誰かが糾弾しなければならない」

 巻末に著者が測定した地点と測定値が、16ページにわたって掲載されてある。」として締めくくった。

 読んで、文字通り、命がけで原発事故による放射能測定を実行した「人」がいた事を知り、感動した。

 「見知らぬ女性から一冊の本が送られてきた」とのこと、

 「140ページほどの手記なのだが、著者は送り主の弟で、1年半前、死後数日たった遺体で発見されていた」とのこと、

 「この本は弟の遺志を継いで昨年暮れ姉が自費で出版した悲痛な記録である。」とのこと、

 「安西さんは東西20数キロ、南北20数キロ、ほぼ市全域をひとりで歩いて測定していた。」とのこと、

 「さらに風のような放射線の移動ではなく、雨の跡等放射線量の高い、砂か苔のような黒い物質を発見するようになった。」とのこと、

 「基準以上の汚染地が多い。しかし、解決策がない。このジレンマに苦しみ、夢に被曝者の顔が現れ、眠れなくなった」とのこと、

 等々を始めて知ることができた。

 また「毒砂の存在を隠して帰還を奨励するこの国や県の無責任は必ず誰かが糾弾しなければならない」との指摘は、その通りだと思う。そしてさらに、それを実効あるものにするためには、「国とか県」の無責任の糾弾と共に、担当者「(首相、担当大臣・次官・局長・課長)(知事・副知事・担当部長・担当課長)」の個人的責任も問わなければならない、と思った。


by sasakitosio | 2019-02-06 07:03 | 東京新聞を読んで | Trackback