1983年の採用差別<紀伊国屋書店が、歴史修正主義や差別的言動で問題になっている百田直樹氏の本を大々的に推し、話題になっている!書店は文化を売る仕事、差別への感受性が低い書店で、本を買いたくない!>
2019年 01月 08日
1月7日付東京新聞朝刊21面に、「本音のコラム」という欄がある。筆者は、看護師・宮古あずさ氏だ。今日はこの筆者に学ぶことにした。
まず筆者は、「紀伊国屋書店が、歴史修正主義や差別的言動で問題になっている百田尚樹氏の本を大々的に推し、話題になっている。
これを残念に思いつつ、1983年に起きた採用差別事件を思い出した。」と切り出した。
続けて筆者は、「この事件は、紀伊国屋書店内で極秘に出回っていた女子社員採用基準が外部に出たもの。
「ブス」「チビ」「メガネ」「慢性の既往症」は絶対不可、「革新政党支持」「家庭環境複雑」は要注意などと、唖然とする内容であった。
今なら考えられない、と言いたいところだが、百田氏の本を推してはばからない現状を見ると、差別に甘い企業体質は、連綿と続いていたと思わずにはいられない。
この事件は私の人生にも大きな影響を与えた。
大学入学2年目に入った私は、女子学生のみが就職に苦戦する状況を見て、改めて性差別のひどさを実感。
通常の就職活動を避けたいと考えるようになった。結果、大学を中退して看護学校へ。決意した直後に事件が報じられ、自分の選択に確信を持った。」と教えてくれる。
最後に筆者は、「86年に施行された男女雇用均等法は、女性たちの無念の上にできている。改めて、闘った女性たちの苦労を思い、敬意を表したい。
差別的な体質は温存されやすい。だからこそ、堂々とできないことが大事。差別への感受性が低い書店で、本を買いたくない。」として締めくくった。
読んで勉強になった。
「紀伊国屋書店が、歴史修正主義や差別的言動で問題になっている百田尚樹氏の本を大々的に推し、話題になっている」との指摘、
「1983年に起きた採用差別事件を思い出した。<中略>「ブス」「チビ」「メガネ」「慢性既往症」は絶対不可、「革新政党支持」「家庭環境複雑」は要注意などと、あぜんとする内容であった」との指摘、
「この事件は私(筆者)の人生にも大きな影響を与えた。<中略>結果、大学を中退して看護学校へ。」とのこと、等等を知ることができた。
読者の一人としては、男女差別も人種差別も、個人的には理不尽なこと、社会的にはもったいないこと、会社的には採用者の無知・無能丸出しで時代の変化に置き去りになること、と思っている。
だから、紀伊国屋書店は、現在・只今、経営的に難しい状況にあるのかもしれないし、筆者が本を買いたくないと思うのであれば早晩会社が経営的に難しい状況になるのではないか、と思った。

