正しい年表<「ともに学ぶ人間の歴史」(学び舎)がある!巻末の年表で、日本史の時代区分は3本立て、とのこと!17世紀で例にとれば「北海道は「アイヌの時代」本州は「江戸時代」沖縄は「流経王国」だ!>
2018年 12月 13日
12月12日付東京新聞朝刊27面に、「本音のコラム」という欄がある。筆者は、文芸評論家・斉藤美奈子氏だ。
今日は、この筆者に学ぶことにした。
まず筆者は、「書店には「当代一のストーリーテラーが、平成最後の年に出す、日本通史の決定版!」を謳う歴史の本がもっか山積み。
発売されてまだ1カ月なのに、アマゾンには早くも500件近いレビューがついていた。
でも、この本のことは別の媒体(さっき原稿を送ったばかり)に書いたので、これ以上はふれない。それよりも、右の本といっしょに買った別の歴史の本が予想以上に素晴らしく、ちょっと感動してしまったのだ。」と切り出した。
続けて筆者は、「「ともに学ぶ人間の歴史」(学び社)。じつはこれ、中学校の歴史分野の教科書である。
まず驚いたのが巻末の年表で、日本史の時代区分を「北海道など」「本州など」「沖縄など」の三本立て。
17世紀を例にとれば、北海道は「アイヌ文化の時代」、本州は「江戸時代」、沖縄は「琉球王国」だ。
この年表で学んだ子どもたちは日本の多様性をを知り、北の先住民にも沖縄の基地にも目が向くだろう。」と指摘した。
最後に筆者は、「受験向きでないこともあり、採択しているのは国立や私学の一貫校が中心。昨夏、この教科書を選んだ灘中学に大量の抗議文が送り付けられたことでも注目された。
抗議は慰安婦に関するものだったが、そんなのは枝葉の問題。
このような教科書で学んでいる中学生がいると考えるだけでも嬉しいい。
唯一の難点は、少部数のためか入手しにくこと。何とかならないか?」として締めくくった。
読んで勉強になった。
「「ともに学ぶ人間に歴史」(学び舎)。じつはこれ、中学校の歴史分野の教科書である」とのこと、
「巻末の年表で、日本史の時代区分は「北海道など」「本州など」「沖縄など」の三本立て。」とのこと、
「17世紀を例にとれば、北海道は「アイヌ文化の時代」、本州は「江戸時代」、沖縄は「琉球王国」だ。」とのこと、
「「受験向きでないこともあり、採択しているのは国立や私立の一貫校が中心。」とのこと、
「昨夏、この教科書を選んだ灘中学に大量の抗議文が送り付けられたことでも注目された」とのこと、
等々をはじめて知って驚いた。
そして筆者は、「この年表で学んだ子どもは日本の多様性を知り、先の先住民にも、沖縄の基地にも目が向くだろう」と期待し、「このような教科書で学んでいる中学生がいると思うと嬉しい」と感動している。
確かに、17世紀の日本は本州は「江戸時代」、北海道は「アイヌ文化の時代」、沖縄は「琉球王国」だと言われれとそうかあ~という気にもなる。それにつけても、アイヌ文化について自分は無関心であったことに、気づかされた。
そういえば身近に、アイヌ語に因んだ地名がいくつもある。本州におけるアイヌの歴史をもっと知りたくなった。