介護は単純労働ではない< 急性期病院の入院期間が短くなり、施設や居宅介護でも、医療措置の多い人が増えた!これまで病院で看護師が担ってきたケアが、今では介護職にも求められている!!>
2018年 11月 28日
11月26日付東京新聞朝刊21面に、「本音のコラム」という欄がある。筆者は、看護師・宮古あずさ氏だ。
今日は、この筆者に学ぶことにした。
まず筆者は、「政府が成立を急ぐ入管難民法改正案。人手不足の分野を対象に一定の技能を持つ人について、新たな在留資格を認める。
介護はこの分野に含まれるが家族が帯同できない限定的な資格となる。」と切り出した。
続けて筆者は、「この法案には多くの問題が指摘されているが、そもそも介護を単純労働とする前提が間違っている。介護労働の価値をわきまえぬこの国とあり方こそが、人手不足の原因にほかならない。
以前働いていた急性期病院は、排せつや食事、保清など、日常生活援助は看護師の仕事。来る日も来る日も患者の身体を拭き、トイレに付き添い,オムツを変え、食事を食べさせていた。
あわてて食べるとむせる人にはゆっくりと食事介助。焦って食べさせては、窒息の危険がある。
衰弱した人がトイレに歩きたいと言ったら、ゆっくり立たせる。いきなり立つと、血圧が下がって倒れるかもしれない。」と教えてくれる
最後に筆者は、「急性期病院の入院期間が短くなり、施設や居的介護でも、医療措置の多い人が増えた。これまで、病院で看護師が担っていたケアが、今では介護職に求められている。
必要なのは、こうした変化に見合った賃金の支払い。これを嫌って安い労働力を海外に求めるのは、介護を見くびっている。結果として、今働いている介護職のやる気をそぎ、離職を増やすだけであろう。として締めくくった。
読んで勉強になった。
「以前働いていた急性期病院は、排泄や食事、保清など、日常生活援助は看護師の仕事。来る日も来る日も患者の身体を拭き、トイレに付き添い、オムツを替え、食事を食べさせていた」とのこと、
「急性期病院の入院期間が短くなり、施設や居宅介護でも、医療措置の多い人が増えた。これまで病院で看護師が担ってきたケアが、今では介護職にも求められている」とのこと、
「必要なのは、こうした変化に見合った賃金の支払い。」とのこと、
等々を知ることができた。
筆者は、「必要なのは、こうした変化に見合った賃金の支払い。これを嫌って安い労働力を海外に求めるのは、介護を見くびっている」と指摘し、
「結果として、いま働いている介護職のやる気をそぎ、離職を増やすだけだ」と指摘している。
指摘の通りになっては困るのであって、一日も早く医療職並みに看護職の待遇改善をしてほしいと、思った。
その手立てとして、医療保険と介護保険を統合し、介護職と医療職との待遇面での格差をなくすことはできないもんだろうか、と考えた。