憲法の良いとこ発見しませんか?


by sasakitosio

ワイマールの教訓とは<輝けるワイマール憲法が14年で事実上機能停止したのも「緊急事態条項」の為だった!ナチス・ドイツ下では「民族と国防のため」が口実に国家緊急権が乱用され、自由が奪われた!!!!>

113日付東京新聞朝刊社説に、「憲法公布の日に ワイマールの教訓とは」という見出しで、憲法のことが載った。

 今日はこの社説を学習することにした。

 まず社説は、「きょう113日は日本国憲法が公布された日だ。世界史に目をやれば100年前、ドイツでワイマール憲法が誕生する契機となった事件の日でもある。

 ドイツ海軍は英国海軍に制海権を握られて、海上封鎖にあっていた。第一次世界大戦末期のことだ。 ドイツ北部の軍港はは敗色濃厚で、もはや水兵らは厭戦的な気分になっていたという。

 戦艦は港に眠ったまま。潜水艦の攻撃も成功の見込みはない。それでも海軍司令部は大決戦を挑むつもりだった。

 攻撃命令が出た。まるで特攻作戦である。ところが、大勢の水兵が命令を拒否してしまった。」と切り出した。

 続けて社説は、「水兵はただちに拘束され、キール軍港へ。軍法会議でっ死刑が予想された。緊張した空気の中、仲間の水兵らが釈放を求めた。

 そして、一斉に武装蜂起――――。

 「キールの反乱」と呼ばれる、1918113日の世界史的な事件だ。

 ドイツ海軍の戦艦同士が大砲を向け合ったという。上官に従う艦と従わない艦と・・・。

 結局は水兵と労働者による評議会が形成され、キール市を支配下に置いた。

 反乱の火はドイツ全域に拡大し、9日には皇帝ウエルへルム2世が退位に追い込まれ、オランダに亡命した。帝政ドイツの崩壊。そしてドイツ共和国が誕生した。 

 帝政時代の憲法は鉄血宰相で有名なビスマルクが制定した。

 だが、共和制へと国家の形が変われば新憲法が要る。

 それが1919年のワイマール憲法だ。つまり国民との社会契約が変わるとき憲法も変わる。

 明治憲法は帝政時代のドイツ(プロイセン)憲法を模範とした。

 戦後の日本国憲法も敗戦により天皇主権から国民主権へと政体が変わったから、新たな社会契約として制定されたのだ。」と切り出した。
  続けて社説は、「日本国憲法は英国の権利章典」、米国の独立宣言や合衆国憲法、フランスの「人権宣言」などの思想を踏まえる。マイマール憲法との類似点もある。

 例えば生存権である。「健康で文化的な最低限の生活を営む権利」の条文だ。その他、ワイマール憲法では主権在民や男女平等の普通選挙。教育を受ける権利然り、自由圏然り、労働者の団結権もしかり・・・。

 ワイマール憲法は当時、世界で最も民主主義的で、輝ける憲法だったのだ。

 「平和主義」の日本国憲法も今なお世界最先端を行く、輝ける憲法だと考える。

 だが臨時国会で安倍晋三首相は「自民党総裁として」と断りを入れ、9条改正を促した。

 持論は、自衛隊の明記だ。

 「自衛隊の正当性の明文化、明確化は国防の根幹だ」と答弁した。

 不思議だ。自衛隊に正当性がないのか?

 歴代政権は「合憲」と正当性のお墨付きを与えてきたではないか。国民の大半の支持がある。

法制度も整っているのに。

 9条改憲が国民投票で可決されても首相は「(現状)に変わりがない」と述べ、否決されても「(合憲に)変わりがない」と過去に言った。

 ますます不可解だ。改憲の動機が空疎なのだ。

 「平和主義」は戦後日本が国民との間で交わした最重要な社会契約である。しかも世界に、アジア諸国に向けた約束でもある。

 その社会契約を変更するには、説得できる理由がいるはずだ。

首相がこだわる真の理由は何か。

 まさか「改憲したいから」ではあるまい。

「国軍化」への一歩なのか。

 歴代内閣が守ってきた専守防衛の枠を超え、集団的自衛権さえ使う国なった。

 自衛隊の任務の境界が不明確になった。

 海外の戦争にまで踏み込むのか。

 平和主義を打ち壊そうとしているなら断然反対する。

 そもそも憲法改正には限界がある。

 立憲主義も国民主権も平和主義も基本的人権も権力分立も、憲法の根本原理だから改正不能ではないのか。

 だが、憲法条文を無力化する方法が別にもある。緊急事態条項である。政府が「緊急事態」と宣言すれば、憲法秩序が止まる。

 輝けるワイマール憲法がわずか14年で事実上、機能停止したのも、この既定だった。

 ナチス・ドイツ下では「民族と国防のため」を口実に国家緊急権が濫用され、保障されているはずのさまざまな自由が奪われ、ユダヤ人の大虐殺も行われた。」と教えてくれる。

 最後に社説は、「自民党が今考える改憲案にも緊急事態条項も含まれている。

 為政者は権力を強めるためにさらなる権力を求める。だから条文で厳しく制約し、権力を鎖につなぐ、それが憲法の役割である。

 ワイマール憲法を教訓にすれば、政府が「国のため」「国民のため」というとき、実は危険な兆候かもしれない。」として締めくくった。

 読んで勉強になった。

 「「キールの反乱」と呼ばれる。1918113日の世界史的事件だ」とのこと、

 「反乱の火はドイツ全域に拡大し、9日には皇帝ウィルヘルム二世が退位に追い込まれ、オランダに亡命した。帝政ドイツの崩壊そしてドイツ共和国が誕生した」とのこと、

 「共和制へと国家の形が変われば新憲法がいる。それが1919年のワイマール憲法だ。つまり、国民との社会契約が変わるとき憲法も変わる」とのこと、

 「日本国憲法は英国の「権利の章典」、米国の独立宣言や合衆国憲法、フランスの「人権宣言」などの思想を踏まえる。ワイマール憲法との類似点もある」とのこと、

 「ワイマール憲法は、世界で最も民主主義的で、輝ける憲法だったのだ。」とのこと、

 「「平和主義」の日本国憲法も今なお世界の最先端をいく輝ける憲法だと考える」との指摘、

 「そもそも憲法改正には限界がある。立憲主義も国民主権も平和主義も基本的人権も権力分流も、憲法の根本原理だから改正不可能ではないのか」との指摘、

 「だが、憲法条文を無力化する方法が別にもある。緊急事態条項である。政府が「緊急事態」を宣言すれば、憲法秩序が止まる」との指摘、

 「輝けるワイマール憲法がわずか14年で事実上、機能停止したのもこの規定(緊急事態条項)のためだった。ナチス・ドイツ下では「民族と国家防衛のため」を口実に国家緊急権が乱用され、保障されているはずのさまざまな自由が奪われ、ユダヤ人の大虐殺も行われた」との指摘、

 等々を知ることができた。

 社説はまた、「自民党が考える改憲案には緊急事態条項も含まれている。」、安倍晋三首相の「改憲の動機が空疎なのだ」、との指摘から、考えるヒントを得た。

 自民党の改憲案の本当の狙いは「自衛隊の明記」ではなく、「緊急事態条項」にあるのだ、と思った。

 

 


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by sasakitosio | 2018-11-04 07:18 | 東京新聞を読んで | Trackback