学徒出陣75年< 75年前の今日、雨中の明治神宮外苑で出陣学徒壮行会が催された!学業を中断させられ、戦場に向かって行進した学生の中でどれだけの人が生還できなかったのだろう!??>
2018年 10月 22日
10月21日東京新聞朝刊27面に、「本音のコラム」という欄がある。
筆者は、法政大教授・山口二郎氏だ。
今日は、この筆者に学ぶことにした。
まず筆者は、「75年前の今日、雨の中の明治神宮外苑で出陣学徒壮行会が催された。学業を中断させられ、戦場に向かって行進した学生の中でどれだけの人が生還できなかったのだろうか。
戦争における死は、兵士にとっても民間人とってもすべて非業の死である。
天皇のため、国のためという理由は、避けられない死を受け入れるために苦悩の中からあえてつくりだしたものだと、私は想像する。」と切り出した。
続けて筆者は、「10月18日、靖国神社の秋の例大祭に多くの国会議員が参拝。安倍首相も真榊を奉納した。戦没兵士を国のために忠誠を尽くした英霊と神聖化するのは、宗教法人としての靖国神社の自由である。しかし、政治家がこの教説を賛美することには、断固として異を唱えたい。
公権力は有為の若者を死地に追いやることもできる。戦後日本の権力者の最大の責務は、戦争による非業の死を繰り返さないことである。
そのためには、平和を祈るだけではだめである。戦争は天災ではなく、権力者の政策決定の帰結である。」と指摘した。
最後に筆者は、「これを繰り返さないためには、誤った政策決定を積み重ねた無能な指導者の責任を明らかにし、そこから教訓を引き出すという冷静な作業が必要である。
戦死者を英霊と賛辞する感傷主義が好きな政治家には、冷静、合理的な政策決定はできない。」として締めくくった。
読んで勉強になった。
「75年前の今日、雨中の明治神宮外苑で出陣学徒壮行会がもようされた」との指摘、
「戦争における死は、兵士にとっても民間人にとってもすべて非業の死である」との指摘、
「10月18日、靖国神社の秋の例大祭に多くの国会議員が参拝。安倍首相も真榊を奉納した」との指摘、等々を知ることができた。
また筆者の「戦後日本の権力者の最大の責務は戦争による罷業の死を繰り返さないことである」との指摘、
「そのためには、平和を祈るだけではだめである。戦争は天災ではなく、権力者による政策決定の帰結である」との指摘、
「これを繰り返さないためには、誤った政策決定を積み重ねた無能な指導者の責任を明らかにし、そこから教訓を引き出すという冷静な作業が必要である」との指摘、等々はをその通りだと思った。
その上で、国会議員を目指す者すべてに、「日本国が戦争をしたり、戦争に巻き込まれない」ために「身命を賭す覚悟」をもって欲しいと思った。
さらに、有権者には、国民の命と暮らしを守るために自己犠牲をいとわない「候補者」に投票してほしい、と思った。