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by sasakitosio

教育勅語発言 柴山文化相の見識を疑う<「危急の大事が起きたら一身を捧げて皇室国家のために尽くせ」という点に、教育勅語の本質はある!そこがわかっていれば主権在民の今日、アレンジの使用がないんじゃん?>

10月5日付朝日新聞朝刊社説に、文科相の教育勅語発言に関する記事が載った。

 今日は、この社説を学習することにした。

 まず社説は、「教育勅語には、現代風にアレンジすれば道徳の授業などに使える分野が十分にある。普遍性を持つ部分が見て取れるーー。

 柴山克彦・新文部科学相が就任会見でそんな見解を披露した。教育行政をつかさどる閣僚の見識を疑う。

 安倍政権下ではこれまでも、首相に近い政治家が勅語を擁護する発言を繰り返してきた。

 「至極真っ当。今でも十分通用する」と述べた下村博文元文科相然り、「道義国家を、めざす精神は取り戻すべきだ」と唱えた稲田朋美元防衛相しかり。そしてこんどは、自民党の総裁特別補佐や首相補佐官を務めてきた柴山氏である。

 菅官房長官は「政府としては積極的に教育現場に活用しようという考えはない」と火消しにまわったが、それだけでは不十分だ。首相自身が説明に立ち、勅語の「復権」をきっぱり否定しなければならない。」と切り出した。

 続けて社説は、「危急の大事が起きたら一身を捧げて皇室国家のために尽くせ」という点に、教育勅語の本質がある。

 だから敗戦の3年後の1948年6月、衆院は「根本理念が主権在君ならびに神話的国体観に基づいている事実は、明らかに基本的人権を損ない、国際信義に対して疑点をのこすこととなる」として、その排除決議を全会一致で可決した。

 至極当然の指摘である。

 根幹が国民主権と人権尊重に反するものを、どのようにアレンジしても、学校で使えるわけがない。

 柴山さんは、勅語に「普遍性」を見出す根拠の一つとして、国際協調を重んじている点を上げた。この認識も疑問だ。

 近現代史を研究する辻田真佐憲氏は「むしろ国際協調の視点が足りないとして、日清戦争後には改定の動きがあった」と話す。

 勅語には、「ここに示した道は天皇歴代の祖先からの遺訓であり、外国にも通用する」という趣旨のくだりもある。

 結局国内外に価値観を押し付け、軍国主義を支える精神的支柱として、勅語は機能し続けた。」と指摘した。

 最後に社説は、「擁護派は、きょうだいや友人を大切にする、博愛や公益を広めるなど、勅語には良いことがたくさん書かれているという。

 だが家族愛や友情、公共の精神は勅語を持ち出さなくても教えられる。実際、そうし普遍的な徳目は、どれも学習指導要領に既に盛り込まれている。

 戦前の日本は天皇と国家に無批判に従うよう国民に強い、戦争に駆り立て、破局の道をたどった。その苦渋の歩みを教える資料として扱う以外、勅語を教育に生かす道などあり得ない。」として締めくくった。

 読んで勉強になった。

 「教育勅語には、現代風にアレンジすれば道徳の授業などに使える分野が十分にある。普遍性を持つ部分が見て取れるーー。

 柴山昌彦・新文部科学相が就任会見でそんな見解を披露した」とのこと、

 「安倍政権下でこれまでも、首相に近い政治家が勅語を擁護する発言を繰り返してきた」との指摘、

 「危急の大事が起きたら一身を捧げて皇室国家のために尽くせ」という点に、教育勅語の本質はある」との指摘、

 「だから、敗戦の3年後の1948年6月、衆議院は基本理念が主権在君ならびに神話的国体観に基づいている事実は、明らかに基本的人権を損ない、国際信義に対して疑点を残すもととなる」として、その排除を全会一致で可決した」と指摘、

 「勅語には「ここに示した道は天皇歴代の祖先からの遺訓であり、外国にも通用する」という趣旨のくだりもある。結局、国内外に価値観を押しつ、軍国主義を支える精神的支柱として、勅語は機能し続けた。」との指摘、等々を知ることができた。

 知ったうえで考えた。

 下村博文元文化相しかり、稲田朋美氏元防衛相しかり、そして今度は、自民党の総裁特別補佐官や首相補佐官を務めてきた柴山昌彦・新文部科学相が、教育勅語を擁護する。主権在民の日本国憲法のもとの内閣の一員が、「主権在君並びに神話的国体観に基づいている」教育勅語を擁護・礼賛することは、国内外ともに「恥」だではないのか。

 社説は、「戦前の日本は天皇と国家に無批判に従うよう国民に強い、戦争に駆り立て、破局の道をたどった。その苦渋の歩みを教える資料として扱う以外、勅語を教育に生かす道などありえない」との指摘は、全くその通りだ、と思った。


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by sasakitosio | 2018-10-07 16:22 | 朝日新聞を読んで | Trackback