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憲法の良いとこ発見しませんか?


by sasakitosio

日米通商交渉 現地生産増 要求の恐れ<共同声明に盛り込まれた「米国の自動車産業の製造、雇用の増加を目指す」と言う条項に日本は苦しめられる恐れがある!>

10月5日付東京新聞朝刊4面に、「視点」という欄がある。筆者は、アメリカ総局・白石亘氏だ。

 今日は、この筆者に学ぶことにした。

 まず筆者は、「「われわれは貿易戦争で負け続けてきた」。9月、米中西部イリノイ州の製鉄工場を訪ね、鉄鋼労働者に話を聞いた。どこかで聞いたことがある言い回しだ。

 そう、トランプ大統領が演説でよく使うフレーズと全く同じだった。

 その工場は業績不振で休止していたが、トランプ大統領が3月に外国産の鉄鋼に関税を上乗せしてから状況が一転し、6月に操業を再開した。

 「おれたちはフェアな競争条件がほしいだけなんだ」と訴える彼らの着ているTシャツの背中に、青い文字で「フェアな貿易が我々の未来(FAIR TRADE IS OUR FUTURE)」とプリンとしてある。」と教えてくれる。

 続けて筆者は、「中国による過剰生産など外国が不公正なやり方で輸出攻勢を掛け、安い製品が流入し、俺たちは仕事を奪われたーー。

 彼らは自らが体験した痛みと共にそう信じている。

 「貿易戦争に負け続けてきた」という前提に立てば、外国製品をブロックするようなトランプ関税は、フェアな貿易を取り戻すための正当防衛問うことになる。

それは貿易に対する私の教科書的な理解である「得意な生産に特化した国同士の貿易で全体の満足度が高まる」とはまるで違う世界だ。

 彼らのように製造業で働く白人中間層をコアな支持者とするトランプ氏と、日本は二国間の通商交渉を始める。

安倍信三首相は、トランプ氏から農産物の関税は、環太平洋連携協定(TPP)並みまでしか下げないほか、交渉中は日本車に追加関税を発動しないとの約束を取り付けた。

 ただこれで安心するのは早計だろう。

 トランプ氏は米国で製造業の仕事を増やすことを何より重要視している。

 つまり、共同声明に盛り込まれた「米国の自動車産業の製造、雇用の増加を目指す」という条項に、日本はこれから苦しめられる。」と指摘した。

 最後に筆者は、「日本の対米輸出(174万台)の二倍に当たる377万台を現地生産するが、米国はこの条項をテコに、「もっと生産を増やせ」と要求できる。だが、米新車販売市場はすでにう頭打ち。

 メーカーとすれば、米国でさらに生産能力を抱え込むのは、リスクを伴う投資に映るだろう。

 それでも米国で生産を増やさなければならないとしたら、日本からの輸出を減らし、その分を現地生産に振り替えるよう求められる可能性も否定できない。

 実際、トランプ政権はメキシコやカナダに対し、自動車の対米輸出を制限する数量規制を飲ませている。

 だが、それはとりもなおさず、国内で基幹産業の生産と雇用が減ることを意味し、日本としてはとうてい受け入れることはできない。

 それでもトランプ氏が輸入車関税を脅しに使って譲歩を迫ってきたらどうするか。

 国益をかけた厳しい交渉をしっかり見届けたい。」として締めくくった。

 読んで勉強になった。

 「「われわれは貿易戦争で負け続けてきた」。9月、米中西部イリノイ州の製鉄工場を訪ね、鉄鋼労働者に話を聞いた」とのこと、

 「その工場は業績不振で休止していたが、トランプ大統領が3月に外国産の鉄鋼に関税を上乗せしてから状況が一転し、6月に操業を再開した」とのこと、

 「「おれたちはフェアな競争条件がほしいだけなんだ」と訴える彼らの着ているTシャツの背中には、青い文字で「フェアな貿易が我々の未来<中略>」とプリントしてある」とのこと、

 「彼らのように製造業で働く白人中間層をコアな支持者とするトランプ氏と、日本は二国間の通商交渉を始める。」とのこと、

 「共同声明に盛り込まれた「米国の自動車産業の製造、雇用を目指す」という条項に、日本はこれから苦しめられる」との指摘、

 「実際、トランプ政権はメキシコやカナダに対し、自動車の対米輸出を制限する数量規制を飲ませている」との指摘、

 「だが、それはとりもなおさず国内で基幹産業の生産と雇用が減ることを意味し、日本としてはとうてい受けいれることはできない」との指摘、等々を知ることができた。

 「それでもトランプしが輸入車関税を脅しに使って譲歩を迫ってきたらどうするか。国益をかけた厳しい交渉を見届けたい」と筆者は言うが、日米貿易戦争が始まりそうな緊迫感が、伝わってきた。

 はたして、日本の支配層は日米貿易戦争開始の火ぶたを切って落とすのか?

 たたかわずして無条件降伏の道を選ぶのか?

  


by sasakitosio | 2018-10-07 08:00 | 東京新聞を読んで | Trackback