沖縄県知事選挙<「公明党県本は党本部と一線を画し、普天間飛行場の県内移設に反対する立場だ。今回の知事選では、<中略>相手候補を推薦した」(琉球新報2日社説)?これって、究極の「勝ち馬」作戦じゃん!?>
2018年 10月 06日
10月5日付東京新聞朝刊25面に、「本音のコラム」という欄がある。
筆者は、作家で元外務省主任分析官・佐藤優氏だ。
今日はこの筆者に学ぶことにした。
まず筆者は、「9月30日に投開票鎖が行われた沖縄県知事選挙で辺野古新基地建設阻止を訴える玉城デニー氏が当選し、安倍政権が総力を挙げて応援した佐喜眞淳氏は敗れた。
野党連合の勝利したとの見方があるが、これは間違いだ。」と切り出した。
続けて筆者は「そもそも辺野古新基地建設の端緒は、民主党政権時代、菅直人首相下で日米両国政府が、辺野古湾を埋め立ててV字滑走路を建設することに同意したからだ。
立憲民主党の枝野代表は、菅政権で内閣官房長官を務めていた。
立憲民主党が、辺野古基地建設の見直しを主張するよりも前にやるべきことがある。
菅政権の官房長官としてV字滑走路の建設を認めたことは、政治的に間違っていたという認識の表明だ。これなくして立憲民主党が沖縄人の信頼を得ることはできない。
与党であれ、野党であれ、自らの政治的思惑のために沖縄を利用しようとする政党や政治家を沖縄は忌避する。」と指摘した。
最後に筆者は、「2日、「琉球新報」は社説で<公明党県本部は党本部と一線を画し、普天間飛行場の県内移設に反対する立場だ。
今回の知事選では、基地問題だけでなく総合的な判断から相手候補を推薦したという。玉城氏との共同歩調をとる余地は十分あるだろう/本土の側が沖縄に分断の種を持ち込んでいることがよくわかる>と主張した。
筆者も認識を全面的に共有する。」として締めくくった。
読んで勉強になった。
「(沖縄県知事選)野党連合が勝利したという見方があるが、これは間違いだ」との指摘、
「そもそも辺野古新基地建設の端緒は、民主党政権時代、菅直人首相下で、日米両国政府が、辺野古湾を埋め立てて、V字滑走路を建設することに同意したからだ」との指摘、
「立憲民主党の枝野幸男代表は、菅政権ので内閣官房長官を務めていた。<中略>菅政権の官房長官してV字滑走路の建設を認めたことは政治的に間違っていたという認識の表明だ。これなくして立憲民主党が沖縄人の信頼を得ることはできない」との指摘、等々の指摘はよく理解できた。
また、2日の琉球新報は社説で「公明党県本は党本部と一線を画し、普天間飛行場の県内移設に反対の立場だ。今回の知事選では、基地問題だけでなく総合的な判断から相手候補を推薦したという」「玉城氏と共同歩調を取る余地は十分にあるだろう。/本土の側が沖縄に分断の種を持ち込んでいることがよく分かる」とのくだりを読んで考えた。
沖縄の公明党の人たちは、いったい誰に投票したんだろう?
投票は秘密でだれに投票したか知り得ないので、勝った方に投票したというのだろうか?
琉球新報の社説は沖縄の公明党の対応を見て「本土の側が沖縄に分断を持ち込んでいることがよく分かる」と指摘しているが、結果として必ず「勝ち馬に乗る」という巧妙な公明党の戦術ではなかったのか?と思うのは穿ちすぎだろうか???