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by sasakitosio

大学改革 ブランド主義・偏差値教育 破る議論を1<ブランド主義と偏差値教育は、前途ある若者をたった18年生きた段階で区別し、若者の夢の芽を摘んでしまう!打破したい!!>

9月19日付朝日新聞朝刊19面に、「永守重信のメディア私評」という欄がある。 

 筆者は、日本電産会長で京都学園理事長・永守重信氏だ。

 今日は、この筆者に学ぶことにした。

 まず筆者は、「私は3月に京都学園大学(来春、京都先端科学大学に改名)を運営する学校法人の理事長になった。

 このため、メデイアが報じる大学や入試の改革の記事は注意深く読んでいる。

 例えば、中央教育審議会出した「2040年の大学のあり方」の中間まとめや、国立大学などが入試にTOEIKやケンブリッジ英語検定、日本の英検など民間の試験をどうつかうか、などだ。だから、私はまず京都学園大をとんがった大学にし、風穴を開けようとしている。

 今の大学教育には大変失望している。日本電産を創業して以来、国内だけで新卒の学生約6600人採用してきたが、一流と言われる大学を出た学生でも英語は話せないし、専門分野もほとんどできない。 多くの学生が戦力にならないのだ。

 だから、企業で働けるように教育し直すのに、企業が時間もお金もかけている。こんな国は日本くらいしか見当たらない。」と切り出した。

 続けて筆者は、「社内には、どの大学を出た社員がどんな仕事をし、どう昇進しているかを追跡したデータベースがある。

 一流大学の卒業生がいい仕事をしているかと言えばそうでもないし、同期入社に中で二流、三流大学の卒業生が先に昇進することもよくあるし、同期のトップを走っていることもある。

 弊社はモーターの総合メーカーだが、新製品開発部にも二流、三流大学の卒業生が多い。

 彼らのほうが仕事ができるからだ。

 結論は、出た大学と偏差値は仕事の出来るとは全く何の関係もない。仮に、一流大学の卒業生は仕事ができて、三流大学の卒業生がだめだったら、大学にこれほど興味を持たなかっただろう。

 なぜ、こういうことになるのか。

 原因は、ブランド主義と偏差値教育だ。

  多くの受験生は将来何がやりたいということを余り考えずに、名前が通ったいい大学、ブランド力のある大学に入ろうとする。

 ろくに遊びもせずに塾に行き、家庭教師を付けてもらって入試に受かるための勉強ばかりしている。

 進路指導では、「君の成績ではもっと下のランクに」と大学だけではなく、学部や学科まで偏差値で区切られる。

 「人生100年」になろうとするときに、前途ある若者をたった18年生きた段階で区別してしまう。一番夢をもたないといけない時期に、夢を持たせないことをしているのだ。

 私は若者の夢を摘むブランド主義と偏差値教育を打破したい。」と指摘した。

 最後に筆者は、「京都学園大には、私の考えに共鳴してくれるガッツのある先生方に来てもらい、学生に質の高い教育をして世の中に求められている人材に育てる。

 英会話を教えるだけでなく、英語で授業もする。英語の成績はTOEICで650点以下は卒業させない。これから新たに工学部を設け、モーターの技術者も育てる。今年に志願者が去年から7割増えた学部もある。来年はさらに2倍にすることを狙っている。

 目標は、メデイアでもよく取り上げられるイギリスの教育専門誌「タイムズ・ハイヤー・エデュケ―ション」の世界大学ランキングで199位までに入ることだ。

 日本の大学で100位以内は46位の東京大学と74位の京都大学で、その他は200位以下。199位になれば日本の大学では3番目になる。できれば10年で達成したいが、20年かかるかもしれない。簡単ではないと思うが、達成を目指して私財1000億でも投じる覚悟だ。

 教育は人間の行動を変える。

 私は職業訓練大学校(現職業能力開発総合大学校)で学んだ。校長は元東北大学教授で歯車の研究で有名な成瀬政男先生で、毎月学生たちに「人間の能力は学校の勉強で決まるものではない」「その場その場全力でことに当たる」と言ったことや、将来世の中がどう変わるか、何を学び、どんなものを作ればいいか等を語り、ものすごく影響を受けた。

 私はオイルショックで省エネが叫ばれた時、省電力のモーターを開発して世に問うべく会社を興した。

 まさに先生の言った通りに歩んできたように思う。私も成瀬先生のように京都学園大で学生たちの意欲を引き出したいと思っている。

 グローバル化が進み、世界を股にかけて事業をしなければいけない時代になった。

 日本を訪れる外国人も増え続けている。

時代が変わったのだから、大学も英語を話せるようにするだけでなく、教育内容を抜本的に変えるべきだろう。

 朝日新聞など多くのメデイアは「偏差値偏重」の是正を求めたきたはずだ。少子化が進み若者が人材としてますます大事になる今こそ、職業教育も含めて教育改革を多面的に報じ、議論を巻き起こしてほしい。」として締めくくった。

 読んで勉強になった。

 「社内には、どの大学を出た社員がどんな仕事をし、どう昇進しているかを追跡したデータベースがある」とのこと、

 「人生100年になろうとするときに、前途ある若者をたった18年生きた段階で区別してしまう。一番夢を持たないといけない時期に、夢を持たせないようにしているのだ。私は若者の夢の芽を摘むブランド主義と偏差値教育を打破したい」とのこと、

 「目標は、メデイアでもよく取り上げられるイギリスの教育専門誌「タイムズ・ハイヤー・エデュケ―ション」の世界ランキングで199位までに入ることだ。<中略>達成をめざして私財を1000億円投じる覚悟だ」とのこと、

 「「私(筆者)は職業訓練大学校(現職業能力騎亜発総合大学校)で学んだ」とのこと、

 「校長は元東北大学教授で歯車の研究で有名な成瀬政男先生で、毎月学生たちに「人間の能力は学校の勉強で決まるものではない」「その場その場で全力で事にあたる」といったことや、将来世の中がどう変わるか、何を学び、どんなものを作ればいいかなどを語り、ものすごく影響を受けた」とのこと、

 「私(筆者)はオイルショックで省エネが叫ばれたとき、省電力のモーターを開発して世に問うべく会社を起こした」とのこと、

 等々を知ることができた。

 そして、「筆者が私財1000億を投じて、世界大学ランキング199位を目指す」とのことを知って驚いた。

 また、成瀬政男先生が「人間の能力は学校の勉強で決まるわけではない」「その場その場で全力で事にあたる」と、言われたことはその通りだと思った。

 自分の二人の息子には、いちども勉強しろと言ったことはない。

 勉強は、自分が必要だと思った時にやればいい。親は、いくらか先に生きているが、息子たちが大きくなって何を学び、どんな職業が割がいいかは分からない。だから、自分の好きなことをやりなさい、と言ってきた。

 ただ、おカネがかかることについては、相談してほしい。親(自分)が承知したことは援助する、と息子たちには言ってきた。

 息子たちに、世間的に出世してほしいとも思わないし、金持ちになってほしいとも思わなかった。ただ、人に迷惑をかけないで、元気で生きていてさえくれれば、それでいいと思っていた。

 筆者が私財1000億を投じる覚悟を持っておられることは、素晴らしいと思うとともに、筆者の大学から、世界の人類から「憧れと目標」にされるような人物が誕生することを期待したい。

 

 

 


by sasakitosio | 2018-09-29 12:12 | 朝日新聞を読んで | Trackback