差別ビジネス< 排外主義をあおり、差別を助長するヘイト記事を載せる雑誌やヘイト本を出す出版社は、近年すくなくない!差別に乗じて利益を上げている以上、それは「差別ビジネス」だ!普通の差別より悪質だ!?>
2018年 09月 27日
9月26日付東京新聞朝刊25面に、「本音のコラム」という欄がある。 筆者は、文芸評論家・斉藤美奈子氏だ。
今日は、この筆者に学ぶことにした。
まず筆者は、「思いだした人もいるのではないだろうか。1995年、ナチのホロコーストはなかったとする論文を載せた月刊誌〔マルコポーロ〕(文芸春秋)は廃刊になった。
2012年、橋下徹氏の出自に関する差別的な記事を載せた「週刊朝日」(朝日新聞出版)は記事を撤回し、編集長は更迭、社長が引責辞任した。
そして今度は「新潮45」の休刊である。
この件前二者と違うのは極めて確信犯的なことだった。8月号の杉田水脈氏の寄稿があれほど批判されたのに、それを擁護する内容を特集を10月号で組む。「私たちは反省していません」という姿勢を同誌は一度は表明したわけで、佐藤社長の声明も中途半端なものだった。」と切り出した。
続けて筆者は、「排外主義をあおり、差別を助長するヘイト記事を載せる雑誌やヘイト本を出す出版社は、近年少なくない。新潮社も例外ではなかった。
商売になれば何でも出す。
LGBTだけではなく、嫌韓嫌中も在日コリアン差別も目に余るものがある。差別に乗じて利益を上げている以上、それは「差別ビジネス」で、普通の差別より悪質なのだ。」と指摘した。
最後に筆者は、「「休刊したから、はい終わり」ではなく、このまま差別ビジネスを続けるのか、反省して社の体質改善に取り組むのか、新潮社は本気で考え直すべきだろう。
部数低迷に直面し、現行チェックがおろそかになった?そんなの言い訳になんないよ。」として締めくくった。
読んで勉強になった。
「1995年、ナチのホロコーストはなかったとする論文を載せた月刊誌「マルコポーロ」(文藝春秋)は廃刊になった」とのこと、
「2012年、橋下徹氏の出自に関する差別的な記事を載せた「週刊朝日」(朝日新聞出版)は記事を撤回し、編集長は更迭、社長が引責辞任した」とのこと、
「そして、今度は「新潮45」の休刊である。」とのこと、
「排外主義をあおり、差別を助長するヘイト記事を載せる雑誌やヘイト本を出す出版社は、近年少なくない」とのこと、
「差別に乗じて利益を上げている以上、それは「差別ビジネス」で、普通の差別より悪質なのだ」との指摘、
等々を知ることができた。
出版を生業とする人々は、売れれば何でも出す、その気持ちは分からないではない。
が、差別に苦しむ人々をより苦しませることを「生業」にしてはいけないと思わないのだろうか?
また、被差別者の苦しみを想像できないのだろうか?
そして、排外主義にあおられ、差別を助長する雑誌や本を買う人も、どうかしている、と思った。議会・政治にも政府・官僚にも社会・経済にも、劣化が生じている、ということなのだろうか?
さらに、振り込め詐欺への注意喚起が、毎日街頭で警察が、日々NHKがテレビで行っている。この日本の状態は、まさに、日本社会全体の劣化の兆候なのだろうか?