ECBのローテーション<ドラギ総裁ほかECB役員は毎回投票!参加国は現在、経済規模に応じて二分!独を含む上位5カ国は5か月に一回投票権なし!下位の国々は1年のうち3か月は投票権なし!>
2018年 09月 21日
9月20日付東京新聞朝刊25面に、「本音のコラム」という欄がある。筆者は、日本総研上席主任研究員・河村小百合氏だ。
今日は、この筆者に学ぶことにした。
まず筆者は、「欧州中央銀行(ECB)は欧州連合(EU)の中央銀行。共通通貨ユーロを採用する19カ国もの金融政策をつかさどる。
先週木曜日の政策委員会でECBは金融政策の現状維持を決めた。これをどう決めたのか?
19カ国で多数決?実は今回、独連銀のワイトマン総裁は投票していない。」と切り出した。
続けて筆者は、「ユーロは1999年の11カ国でスタート。当初は一人一票の単純な多数決方式だったが、参加国が19となった2015年からは、現在のローテーション方式を開始した。
ドラギ総裁ほかECB役員は毎回投票。
参加国は現在、経済規模等に応じて二分。独を含む上位5カ国は5カ月に一回投票権なし、下位の国々は一年のうち3か月は投票権なし、で回す。経済規模がさまざまな参加国が増える中で、多様な見方を公平・平等に繁栄するにはと彼らが考え抜いた一つの答えだろう。」と教えてくれる。
最後に筆者は、「当初は独国内から域内最大の経済大国なのにと不満も。だがドイツ当局は投票できない月も発言でき意思決定には十分参加可能とたしなめた。
マイナス金利を先行させ資産買入れを組み合わせたECBの金融政策運営は、実は日銀とは似て非なる、先行きのリスク等まで実に精緻に計算し尽くされ打枠組みだ。
その背景には、特定の見方や考え方に決して偏らず、多様な見方を公平、平等に反映できる意思決定の枠組みがある。」として締めくくった。
読んで勉強になった。
「欧州中央銀行(ECB)は、欧州連合(EU)の中央銀行。共通通貨ユーロを採用する19カ国もの金融政策をつかさどる」とのこと、
「先週木曜日の政策委員会でECBは金融政策の現状維持を決めた」とのこと、
「実は今回、独連銀のワイトマン総裁は投票していない」とのこと、
「ユーロは1999年に11カ国でスタート。当初は一人一票の単純な多数決方式だったが、参加国が19となった2015年から、現在のローテーション方式を開始した」とのこと、
経済規模等がさまざまな参加国が増える中で、多様な見方を公平・平等に反映するためにはと彼らが考え出した一つの答えだろう」とのこと、
「当初は独国内から域内最大の経済大国なのにと不満も」とのこと、
等々を知ることが出来た。このローテーション方式は、世界連邦を作る時にも、現在の国連改革にも参考になりそうだ、と思った。
また筆者は、「マイナス金利を先行させた資産買入れを組み合わせたECBの金政策運営は、実は日銀とは似て非なる、先行きのリスク等まで実に精緻に計算し尽くされた枠組みだ」と教えてくれる。この点は初めて知った。
今後、是非この欄で、ECBの「先行きリスク等まで精緻に計算し尽くされた枠組み」を、教えていただきたい、と思った。日本政府・日銀の出口戦略発動の時に、経済的被害を最小限にするための対策づくりの参考にしたい。