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by sasakitosio

特攻五輪< 二年後の猛暑日、朝のニュースは「屋外での観戦は控えましょう!!」「ボランテイアにも参加しないでください!!」と呼び掛けられるだろうか??>

 8月29日付東京新聞朝刊27面に、「本音のコラム」という欄がある。筆者は、文芸評論家・斉藤美奈子氏だ。

 今日は、この筆者に学ぶことにした。

 まず筆者は、「こんな季節にオリンピック・パラリンピックなんて、どうかしてるよ。

 そう思わなかった人はいないだろう。

 熱中症で救急搬送された人は7月だけで約5万4千人。死者は133人。各地で猛暑が続いた8月の集計結果が恐ろしい。

 二年後の五輪を考えるなら、開催日程を秋にずらすべきだと考えるのが正常な人の神経である。

私は東京五輪そのものに反対なので、違約金を払ってでも五輪開催権を返上するのが賢明な判断だと考える。同じ意見のひとも10人に1人くらいはいるんじゃないか。」と切り出した。

 続けて筆者は、「開催日を秋にずらせないのは、アメリカの放送局の都合だそうだ。放映権料を当てにするIOCは最初から日程優先。その条件で誘致に成功した日本も逆らえない。

 せめて協賛企業の一社でも「この日程ならスポンサーは降りる」と表明しないか待っているのだが、それもない。大手新聞社がこぞって協賛企業という翼賛体制の下では新聞記事も「暑さ対策」を求めるのが精一杯。」と指摘した。

 最後に筆者は、「かくて責任の所在が不明瞭のまま、死を賭した五輪が開催される。選手はもちろん、ボランテイアスタッフも命の危機にさらされる。まるで特攻五輪である。

 二年後の猛暑日、朝のニュースは「屋外での観戦は控えましょう」「ボランテイアにも参加しないでください」と呼びかけられるだろうか。甚だ疑問だ。」として締めくくった。

 読んで勉強になった。

 「熱中症で救急搬送された人は7月だけで約5万4千人。死者133人。各地で猛暑日が続いた8月の集計結果が恐ろしい」との指摘、

 「(オリンピック)の開催日を秋にずらせないのは、アメリカの放送局の都合だそうだ。」との指摘、

 「放映権料を当てにするIOCは最初から日程優先」とのこと、

 「その条件で招致に成功した日本も逆らえない」とのこと、

 「大手新聞社がこぞって協賛企業という翼賛体制の下では新聞記事も「暑さ対策」を求めるのが精一杯」との指摘、

  等々を知ることが出来た。

 「かくて責任の所在が不明瞭なまま、死を賭した五輪が開催される。選手はもちろん、ボランティスタッフも観客も命の危機にさらされる。まるで特攻五輪である」との筆者の指摘となる。

 筆者の指摘を読んで、今年のような猛暑がこれから続くとなると、オリンピック選手やボランテイアは命の危機に見舞われるかもしれない、と思った。観客は、クーラーの効いた部屋でテレビ観戦と決め込めば「命の危機」に遭遇しないで済むかもしれないが。


by sasakitosio | 2018-08-30 06:18 | 東京新聞を読んで | Trackback