国際協調主義 ラブコールに応えたい<日独関係の基礎は自由、民主主義、法の支配という共通の価値観だーとマース氏は主張する!それぞれの強みを束ねて国際秩序づくりの原動力に!!いいね!>
2018年 08月 26日
8月24日付東京新聞朝刊社説に、「マース独外相が日本に連携強化を呼びかけている」ことが載った。
今日は、この社説に学ぶことにした。
まず社説は、「マース独外相が日本に連携強化を呼びかけている。ドイツ側からの強いラブコールは異例だ。トランプ大統領の米国第一主義によって揺らぐ多国間による国際協調を、協力して支え続けたい。
マース外相は先月、都内の大学での講演で、「何十年もかけて培われた同盟関係が、ツイッターの280文字で疑問に付されてしまっている」とトランプ氏を批判した。その280文字の短文とは、米国の新たな保護主義や米国第一主義を指す。
日独とも一国だけで主導権を握るには小国だ。だが、ルールを押し付けられる立場に甘んじなければならない訳ではない。それぞれの強みを束ねれば、国際秩序をつくる原動力になれるかもしれない。日独関係の基礎は自由、民主主義、法の支配という共通の価値観だーーとマース氏は主張する。」と切り出した。
続けて社説は、「日本とドイツを含めた欧州との同盟強化の具体的な形が、日本・欧州連合(EU)の経済連携協定(EPA)だ。トランプ氏の保護主義に対抗する形で世界最大の自由貿易圏を作り、欧州産品の輸入関税を引き下げる。
ともに敗戦国だった日本とドイツ(西独)は自由主義陣営の一員として、経済的繁栄を享受してきた。「問題がないのが日独間の懸案」とまで言われた穏やかな関係。それを踏み込んで推し進めようというのがマース氏の提案だ。
背景にあるのは、トランプ氏の米国に対する強い危機感だ。
北大西洋条約機構(NATO)加盟国に防衛費負担増を要求、EUを敵呼ばわりまでした。攻撃矛先は欧州だけではない。
温暖化防止のためのパリ協定から脱退を表明し、エルサレムへの在イスラエル大使館移転を発表してパレスチナ人の神経を逆なでした。
イラン核合意からの脱退と対イラン制裁は、日本の原油取引ににも影を落とす。
米国が中心となって築いてきた国際秩序は今、米国によって壊されつつある。」と指摘した。
最後に社説は、「さらに、ウクライナ南部クリミア半島併合などで国際秩序に挑戦するロシア、自国に有利なようパワーバランスを変えようとしている中国の存在も、マース氏が日独結束を説く理由だ。
来年、日本は20カ国・地域(G20)議長国、ドイツは国連安保理非常任理事国で、ともにリーダーシップを発揮できる立場となる。
国際協調主義の世界世論を盛り上げたい。」として締めくくった。
読んで勉強になった。
「マース外相は先月、都内の大学での講演で「何十年もかけて培われた同盟関係が、ツイッターの280文字で疑問に付されてしまっている」とトランプ氏を批判した」とのこと、
「日独とも一国だけで主導権を握るには小国だ。だが、ルールを押し付けられる立場に甘んじなければならないわけではない」とのこと、
「日独関係の基礎は自由、民主主義、法の支配という共通の価値観だーーとマース氏は主張する」とのこと、
「日本とドイツを含めた欧州との同盟強化の具体的な形が日本・欧州連合(EU)間の経済連携協定(EPA)だ」とのこと、
「ともに敗戦国だった日本とドイツ(西独)は自由主義陣営の一員として、経済的繁栄を享受してきた。「問題がないのが日独間の懸案」とまで言われ多穏やかな関係。これを踏み込んで推し進めようというのがマース氏の提案だ」とのこと、等々を知ることが出来た。
過日のG7で、トランプ大統領に詰め寄るドイツ首相、トランプ側の隅で首をかしげる安倍首相、その写真を見た私にはマース氏の日独提携に日本政府が二の足も三の足も踏みそうな気がしてならない。
しかし、マース氏の提案は、「駆け引き・交渉付き」のトランプ大統領相手の取引には、渡りに船ではないか、とも思うが。
特に、日米地位協定の抜本改定には、せめてドイツ並みというカードが有効に使えそうな気がしたが。