憲法の良いとこ発見しませんか?


by sasakitosio

カトク

8月24日付東京新聞朝刊25面に、「本音のコラム」という欄がある。筆者は、作家で元外務省主任分析官・佐藤優氏だ。

 今日は、この筆者に学ぶことにした。

 まず筆者は、「新庄耕氏の新作小説「カトク」が面白い。カトクとは、「過重労働撲滅特別対策班」の略で、大企業の違法な長時間労働への対応に特化して新設された厚生労働省の特殊部隊という設定だ。法違反が認められば、行政指導の一環として行う是正勧告だけでなく、刑事事件として検察官送致まで行うことが出来る。

 ブラック企業に勤務して搾取、収奪されているにもかかわらず、本人は「本気の環境」で働きたいと信じ込んでいて、ぼろぼろになっていく姿がリアルに描かれている。」と切り出した。

 続けて筆者は、「この作品を読んで、筆者は外交官時代の自分のことを思い出した。

 1997年11月のクラスノヤルスク日露首脳会談で、当時の橋本竜太郎首相とエリツィンロ大統領が「東京宣言に基づき2000年までに平和条約を締結することに全力を尽くす」との約束をした。

 北方領土問題を20世紀中に解決するという重要な政治的合意だ。

 当時、著者は、北方4島が返還されるならば文字どおり命を投げ出してもいいと思っていた。

 超勤時間は月300時間に達した。2000年までに北方領土問題は解決しなかった。」と教えてくれる。

 最後に筆者は、「後任のプーチン大統領のもとでも交渉は続き、超勤時間も変わらなかった。筆者だけでなく、部下にも無理な働き方を強いた。

 ああいうスタイルで仕事をしてはいけなかったと「カトク」を読んで痛感した。」として締めくくった。

 読んで勉強になった。

 「199711月のクラスノヤルスク日露首脳会談で、当時の橋本竜太郎首相とエリツィン露大統領が「東京宣言に基づき2000年までに平和条約を締結することに全力をつくす」との約束をした」とのこと、

 「北方領土問題を20世紀中に解決するという重要な政治的合意だ」とのこと、

 「当時筆者は、北方4島が返還させるならば文字通り命を投げ出してもいいと思っていた。」とのこと、

 「超勤時間は月300時間に達した」とのこと、

等々を知ることが出来た。

 筆者の情熱が伝わってきた。が予定の2000年までに北方領土問題は解決しなかった。今もしていない。

 その最大の原因は、会談し約束をした日露首脳双方に、筆者のように「命を投げ出しても」という使命感・責任感を持った人物がいなかった、ということではないか、と思った。

 

 


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by sasakitosio | 2018-08-25 12:05 | 東京新聞を読んで | Trackback