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憲法の良いとこ発見しませんか?


by sasakitosio

学生の貧困<「あなたが今抱えている問題で、個人や家族の力で解決できないものを挙げて、政治の力でそれを解決するための戦略を考えなさい」との問題に!「年百三万円の壁」を10人くらいの学生が挙げた!??>

8月12日付東京新聞朝刊25面に、「本音のコラム」という欄がある。筆者は、法政大教授・山口二郎氏だ。

 今日は、この筆者に学ぶことにした。

 まず筆者は、「前期の政治学の期末試験に、「あなたが今抱える問題で、個人や家族の力で解決できないものを挙げて、政治の力でそれを解決するための戦略を考えなさい」という問題を事前に公開し、準備させた。

 すると、「年収百三万円の壁」を挙げた学生が10人くらいいた。」と切り出した。

 続けて筆者は、「百三万円の壁とは、パート主婦の収入が百三万円を超えれば所得税を課税されるようになり、夫の扶養家族の地位を失うので、かえって不利益になるという話である。私は、この話は主婦のパートに関するものと思い込んでいたのだが、学生のアルバイトににも当てはまることを知って、愕然とした。

 格差や貧困という問題が若者の中に広がっていることは知っているつもりだったが、若者の苦労の度合いを再認識させられた。

 学生は遊興費ではなく、生活費や学費を稼ぐために働いているのである。一年に百万円稼ごうと思えば、およそ千時間働くことを意味する。そうなると、勉強時間を十分に確保できないだろう。切ないというか、いたたまれない思いである。」と指摘した。

 最後に筆者は、「この数年、文科省は大学教育の中身を充実させろと強調してきた。教師として異論はない。それにしても、学生に勉学に専念できる環境を整えなければ、教育の充実は空念仏に終わる。給付型奨学金の拡大など、政策の転換が急務である」として締めくくった。

 読んで勉強になった。

 「百三万円の壁とは、パート主婦収入が百三万円を超えれば所得税を課税されるようになり、夫の扶養家族の地位を失うので、かえって不利益になるという話である。」とのこと、

 「この話は主婦のパートに関するものと思い込んでいたのだが、学生のアルバイトにも当てはまることを知って愕然とした」とのこと、

 「一年に百万円稼ごうと思えば、およそ千時間働くことを意味する。そうなると、勉強時間を十分に確保できないだろう。」との指摘、

 等々を知ることが出来た。

 学生時代は、本を読むことが「仕事」だと思い、朝7時から夜10時まで解放されていた大学の自習室で目いっぱい、法律の本を見ていた。それを可能にしてくれた「父母兄弟」に今も感謝している。初期の目標は達成できなかったが、学生時代の読書が、社会に出てから出合おう「もろもろ」を理解することにものすごく役立ったと、思っている。

 学生は勉強が「仕事」だと思う。

 だから、息子たちには、アルバイト禁止令を出した。学生生活に最低限必要な援助はするとの約束の上で。

 また、親がたまたま学資金を援助でき時は、公的に学生を支えるべきだと思う。

 子供は社会の宝、子供の能力を開放することは、未来への投資と思いたい。


by sasakitosio | 2018-08-14 07:07 | 東京新聞を読んで | Trackback