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by sasakitosio

移民と犯罪< 本当にトランプ氏が言うように移民は犯罪増加をもたらしているのだろうか?ノーベル経済学賞に輝くアメリカの経済学者・ポール・クルーグマン教授は異論を唱える!!>

7月14日付東京新聞朝刊25面に、「本音のコラム」と言う欄がある。筆者は、文筆家・師岡カリーマ氏だ。
 今日は、この筆者に学ぶことにした。
 まず筆者は、「メキシコ経由でアメリカに不法入国する移民に関し、トランプ大統領は「人殺しやレイプ犯」だの「わが国に寄生する」だのといった表現を再三使い、越境する移民を子供(乳児も含む)と引き離すという暴策まで強行して非難を浴びた。

 本当にトランプ氏が言うように移民は犯罪増加をもたらしているのだろうか。

 ノーベル経済学賞に輝くアメリカの経済学者ポール・クルーグマン教授は異論を唱える。」と切り出した。

 続けて筆者は、「教授がニューヨーク・タイムズ紙に寄せたコラムによれば、米国では、不法移民を含め移民が多い地域ほど重犯罪率は低い。

 米国の凶悪犯罪は約60年前の水準まで減少しており、移民の犯罪率は自国民のそれより低いこともデータは示している。

 つまり大統領の非人間的な移民政策は「ありもしない脅威」に基づいているというのだ。

 トランプ氏はまた、ドイツでも移民流入で犯罪が増えたと主張する。実はそれも、数字が反証している。移民の犯罪は大きく報道されるので、増えたように見えるだけのことなのだろう。」と指摘した。

 最後に筆者は、「少子化日本も、間もなく移民を受け入れるしかなくなるだろう。 いまだに拒否反応が根強い背景には、治安悪化の懸念がしばしば挙げられる。

 しかし、万人の労働に正当な対価が保証され、外国人を疎外しない包容力のある社会である限り、彼らが犯罪に走る心配はないはずだ。」として締めくくった。

 読んで勉強になった。

 「教授(ポール・クルーグマン氏)がニューヨーク・タイムズ紙に寄せたコラムによれば、米国では、不法移民を含めた移民が多い地域ほど重犯罪は低い。60年前の水準まで減少しており、移民の犯罪率は自国民のよれより低いこともデータは示している」との指摘、

 「トランプ氏はまた、ドイツでも移民流入で犯罪が増えたと主張する。実はそれも、数字が反証している」との指摘、

 「少子化日本も、まもなく移民を受け入れるしかなくなるだろう。今だに拒否反応が根強い背景には、治安悪化の懸念がしばしば挙げられる」との指摘、等々の指摘は理解できた。

 そして筆者は、「万人の労働者に正当な対価が保証され、外国人を疎外しない包容力のある社会である限り、彼らが犯罪に走る心配はないはずだ」と教えてくれる。その通りだと思う。

 しかし、「万人の労働に正当な対価が保証される」ことは比較的容易な気がするが、「外国人を疎外しない包容力のある社会である」ということは日本では結構な時間がかかるような気がする。


by sasakitosio | 2018-07-15 07:30 | 東京新聞を読んで | Trackback