新たな全体主義 < 真実に固執する人間を社会から遊離させるのが、21世紀型のソフトな全体主義なのだろう!!???>
2018年 07月 10日
7月8日付東京新聞朝刊25面に、「本音のコラム」という欄がある。
筆者は、法政大教授・山口二郎氏だ。
今日は、この筆者に学ぶことにした。
まず筆者は、政治学の講義の中で、ジョージ・オーウェルの小説「1984年」を紹介しながら、全体主義を解説している。
全体主義という概念は、あの国は全体主義、この国は民主主義と分類するためのレッテルではない。
自分たちが今生きているこの社会の中に、全体主義的な要素が兆しているかどうかを検証する物差しである。」と切り出した。
続けて筆者は、「オーウェルは、2+2があ4か5か不確かで、支配者が5と言ったら、みんな5だと心から信じなければならない体制が全体主義だと言った。
その時に2+2が4だと言い張れば、反逆者として処断される。
昨年、安倍首相は森友学園への国有地廉売に自分や妻が関わっていたら辞めると啖呵を切ったが、今年、関わったというのは賄賂のやりとりという意味だと自分の発言内容をすり替えた。
つまり、今の日本は為政者の都合で、2+2が4になったり、5になったりする点で全体主義に近い。」と指摘した。
最後に筆者は、「ただ、」今の日本では4だと言い張る人間お存在も許される。 その点では完全な全体主義ではない。
しかし、いくつかのメディアも多くの国民も為政者が5だと言ったらそうかもしれない、いつまでも4とこだわるのはカッコ悪いと思っているようだ。
真実に固執する人間を社会から遊離させるのが、21世紀型のソフトなぜ全体主義なのだろう。」として締めくくった。
読んで勉強になった。
「オーエルは2+2が4か5か不確かで、支配者が5と言ったら、みんな5だと心から信じなければならない体制が全体主義だと言った」とのことを知ることが出来た。
また、筆者は「昨年、安倍首相は森友学園への国有地廉売に自分や妻が関わっていたら辞めると啖呵を乞った。
だが、今年、関わったというのは賄賂のやりとりという意味だと自分お発言内容をすり替えた」と指摘、
「つまり、今の日本は為政者の都合で、2+2が4になったり、5になったりする点で全体主義に近い」と指摘、
「ただ、今の日本では4だと言い張る人間も存在を許される。その点では完全な全体主義ではない」との指摘、
「いくつかのメディアも多くの国民も為政者が5だと言ったらそうかもしれない、いつまでも4とこだわるのはカッコ悪いと思っているようだ」との指摘は、それぞれその通りだと思った。
しかし、筆者には、何時までも真実に固執する人間で居て欲しい、と思った。