北欧に見る「働く」とは 「貧困のわな」から救う <どんな支援なら働く人が増えるのか!いうなれば、歩きながら考えている!!>
2018年 07月 02日
6月30日付東京新聞朝刊社説に、「北欧に見る「働く」とは⑤」というのが載った。
今日は、この社説を学習することにした。
まず社説は、「ベーシックインカム(BI,基礎的な収入)は働いていても、そうでなくても月560ユーロ(約7万3千円)を受けとれる。
失業給付に代わり導入できないか、フィンランド政府が社会実験を続ける目的は「貧困のわな」の解消だ。
失業給付は働き始めると減らされたりカットされる。働いた収入が少なくて、それだけで生活できない人は就労をあきらめたりやめてしまう。結局、貧困から抜け出せない。
「こうなる恐怖が一番大きい」
BIを担う社会保険庁のオッリ・カンガス平等社会計画担当部長は話す。わなに陥らぬ制度としてBIの可能性を探っている。」と切り出した。
続けて社説は、「背景には近年の経済格差の拡大や、人工知能(AI)やITの進展による働き方の多様化がある。
経済成長率は5年前からやっと上向きに転じたが、失業率はここ数年、8%を超えたままだ。3%前後の日本よりかなり高い。少子高齢化も進む。
AIの活用が進めばなくなる職種が出てくる。
就業できても短時間労働になり十分な収入が得られない仕事が増えるといわれる。
若者が減り高齢化が進む中で就業率を高く保つために長く働けるような社会にせねばならない。
ビルッコ・マッティラ社会保険担当相=写真=はBIに期待を寄せる。
「BIの実験対象者は経済的に厳しい人たちだが、BIが働く意欲を後押しし前向きに人生を考える機会を提案していると思う」
実験は終わり次第、検証作業に入る。」と教えてくれる。
最後に社説は、「他方で実は、働いていることや求職活動をしていることを条件に現金を支給する別の給付制度も始めた。
また40種類もの給付制度が林立、複雑化して国民に分かりにくくなってしまった今の制度全体を思い切って簡素化し、必要な給付が分かりやすく国民にとどくようにする案も検討されている。
どんな支援なら働く人が安心し増えるのか。
いうなれば、歩きながら考えている。」として締めくくった。
読んで勉強になった。
「失業給付は働き始めると減らされたりカットされる。働いた収入が少なくて、それだけで生活できない人は就労をあきらめたりやめてしまう。結局、貧困から抜け出せない。
「こうなる恐怖が一番大きい」、BIを担う社会保険庁のオッリ・カンガス平等社会計画担当部長は話す。」とのこと、
「わなに陥らぬ制度としてBIの可能性を探っている。
背景には近年の経済格差や人工知能(AI)やITの進展による働き方の多様化がある。」とのこと、
「AIの活用が進めばなくなる職種がでてくる。就業できても短時間労働になり十分な収入が得られない仕事が増えるといわれる」とのこと、
「若者が減り高齢化が進む中で就業率を高く保つために長く働けるような社会にせねばならない。ピルッコ・マッティラ社会保険担当相=写真=はBIに期待を寄せる」とのこと、
「他方で実は、働いていることや求職活動をしていることを条件に現金を支給する別の給付制度も始めた」とのこと、等々フィンランド政府の取り組みを知ることが出来た。
AIとITの時代に、BIが採用される。いわば、「イー・スリー」「アイ・スリー」時代の到来だと思うと、面白い。
フィンランドでは、BI導入の実験が終わり次第、検証作業に入る、とのことであるが、是非その検証結果を知りたいものだ。
またその際に、BIも社会保障も給付の「理由・根拠」を、「救貧」から社会に生きている「権利」・「配当」と考えて、あらゆる制限をなくして、一律に給付するようにできないものか、と思った。
そして受給後、不要だと思う人は「国」に返却または寄付するルートを用意したらどうか、と思った。