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by sasakitosio

市民の選挙< 佐々木寛「市民政治の育てかた 新潟が吹かせたデモクラシーの風」を読むと、政治家を育てるのは市民なのだとよくわかる!!>

6月6日付東京新聞朝刊25面に、「本音のコラム」という欄がある。筆者は、文芸評論家・斉藤美奈子氏だ。

今日は、この筆者に学ぶことにした。

 まず筆者は、「新潟県知事選の投開票が10日に迫っている。新潟は今や野党が強い県である。

 2016年の参院選では現自由党の森ゆうこ氏を、知事選では米山隆一氏を当選させた。翌17年の衆院選でも6選挙区中4選挙区で野党系候補が勝った。

 もっともそれは市民が主体となった周到かつ繊細な活動の賜。

佐々木寛「市民政治の育て方 新潟が吹かせたデモクラシーの風」を読むと、政治家を育てるのは市民だとよく分かる。」と切り出した。

 続けて筆者は、「で、事実上の与野党対決となった今回の県知事選。両候補とも柏崎刈羽原発の再稼働には慎重。

 将来的には脱原発を目指すと公約しており、政策に一見差はない。

 が、二人の経歴は対照的だ。野党が推す池田ちかこ氏は柏崎市役所での22年の行政経験を経て、柏崎市議を3期12年、新潟県議を3年務めた根っからの県民派。

 自公が推す花角英世氏は東大法学部卒、運輸省(現国土交通省)の官僚の道を歩いてきたエリートだ。泉田県政下で2年半ほど副知事の経験があるものの、二階堂自民党幹事長(当時運輸相)の秘書官、国交省大阪航空局長、海上保安庁次長などを歴任しているのを見ると、現政権も期待する優秀な方のようだ。」と指摘した。

最後に筆者は、「国政と対立した時に知事の真価が問われるが、とはいえ知事選は国政の代理戦争ではない。選挙戦も投票も住民目線でぜひ。」として締めくくった。

 読んで勉強になった。

 「新潟県知事選の投開票が10日に迫っている。<中略>で事実上の与野党対決となった今回の知事選挙。

 両候補とも柏崎刈羽原発の再稼働には慎重。将来的には脱原発を目指すと公約しており、政策に一見差はない」とのこと、

 「野党が推す池田ちかこ氏は柏崎市市役所での22年の行政経験を経て、柏崎市議を3期12年、新潟県議を3年務めた根っからの県民派。」とのこと、

「 一方、自公が推す花角英世氏は東大卒運輸省(現国土交通省)の閣僚の道を歩いてきたエリート。泉田県政下で2年半ほど副知事経験があるものの、二階堂自民党幹事長(当時運輸相)の秘書官、国交省大阪航空局長、海上保安庁次長などを歴任。」とのこと、

 等々を知ることが出来た。

 選挙と公約、公約の実行、それらの結びつきの強弱はおしなべて「候補者本人の資質・性格」にかかっている。対原発政策に対して最近の例を言えば、自民推薦の前の新潟県知事であった泉田氏が柏崎原発の再稼働に慎重であったことと、鹿児島県知事があっさり原発再稼働を認めたこと、等等が脳裏をかすめる。

 政策や経歴から、将来を予測するしかないが、当選した後と前では、判断に影響する「変数」が格段に増してきて、過去の経歴が必ずしも参考にならないのではないか。

 同じ原発問題では、むかし町民投票で「巻原発」が中止になったことは、巻町に実家のある自分にとっては、何よりもうれしい結果だった。いまも、上越新幹線の燕三条を下車し、タクシーで実家へ向かう道道から眺める弥彦山・角田山は実に美しい。

 故郷の山は、有り難きかな!

 ふるさとの原発拒否の町民投票は、有り難きかな!


by sasakitosio | 2018-06-07 06:50 | 東京新聞を読んで | Trackback