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憲法の良いとこ発見しませんか?


by sasakitosio

60年償還ルールは財政運営の規律付けどころか、逆に放漫財政の根源だ!< 他の主要国はこうしたルーズな国債償還ルールはなく、毎年可能な限り国債発行額を減らす財政運営に尽力している!!>

5月31日付東京新聞朝刊25面に、「本音のコラム」という欄がある。筆者は、日本総研上席主任研究員・河村小百合氏だ。

 今日は、この筆者に学ぶことにした。

 まず筆者は、「お金は借りたら返さなければならない。なのに日本の国債残高の累増が止まらないのはなぜか。

 10年物国債を60億円発行したら、満期到来までに国は税収を蓄え、60億円を返さなければならない。

 でもそれが道路や橋の整備向けだったら?

 道路や橋の耐用年数は60年ほど。恩恵を受ける60年間の税収で返済すれば、各世代の負担は軽減できる。

 こうした考えで、わが国では建設国債は60年かけて返済すればよいという「60年償還ルール」が財政法上定められている。上述の例なら最初の10年経過後に税収で返済するのは元本の6分の1の10億円だけでよく、残りの50億円は借換債を発行して借金を繰り延べる。

 こうして借換を繰り返し、完済は60年後まで先延ばしだ。」と切り出した。

 続けて筆者は、「では、現世代の社会保障や教育の歳出に充てる赤字国債はどうか。

 当初は最初の満期到来時に全額を税収で返済していたが、1985年度以降、なし崩し的に60年償還ルールの適用を開始。

 日本の国債発行は他国とは違い、借換債の山だ。」と指摘した。

 最後に筆者は、「他の主要国にはこうしたルーズな国債償還ルールはなく、毎年可能な限り国債発行額を減らす財政運営に尽力している。

 結果は後の世代の税金で返済する国債残高規模に如実に表れる。

 60年償還ルールは財政運営の規律付けどこらか、逆に放漫財政の根源だ。」として締めくくった。

 読んで勉強になった。

 「わが国では建設国債は60年かけて返済すればよいという「60年償還ルール」が財政法上定められている」とのこと、

 「現世代の社会保障や教育の歳出に充てる赤字国債はどうか。当初は最初の満期到来時に全額を税収で返済していたが、1985年度以降、なし崩し的に60年償還ルールの運用を開始。」とのこと、

 「日本の国債発行は他国とは違い、借換債の山だ。」とのこと、等々を知ることが出来た。

 借換債が山積みなところに、日銀が国債を買いまくっている。この溜まった国債の返済の方策・完済の時期と、日銀のゼロ金利政策の出口の具体策を、財務省と日銀はどのように考えているのだろか?聞きたくなった。

 また、森友学園の国有地払い下げで、普通の国民がみてもウソをつき続けていると思われる対応を臆面もなくやり続けている「財務省」に、日本の財政を任せていいのだろうか、心配になってきた。


by sasakitosio | 2018-06-01 06:12 | 東京新聞を読んで | Trackback