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憲法の良いとこ発見しませんか?


by sasakitosio

愛国のススメ<政府はこのたび、国民の愛国心をさらに涵養するために、愛国マイレージを実施することになりました?架空の話のようですが?特典は、「国有地をただで進呈」や「総理夫人との握手券」もあるぜ!?>

4月1日付東京新聞朝刊25面に、「本根のコラム」という欄がある。

 筆者は、法政大教授・山口二郎氏だ。

 今日は、この筆者に学ぶことにした。

 まず筆者は、「政府はこのたび、国民の愛国心をさらに涵養するために、愛国マイレージプランを実施することになりました。愛国心の大きさによって級、段位を獲得し、それに応じて特典が得られるというお得なプログラムです。」と切り出した。

 続けて筆者は、「政治家が行きたがる神社に10回参拝したら10級、教育勅語を暗証出来たら1級、反日攻撃を売り物にする新聞のコラムを一年間毎日ノートに書き写したら初段など、愛国心の度合いによって段位が認定されます。最高位は10段ですが、これは教育者向けで、百人以上の教え子に教育勅語を暗証させることが出来れば、日本一の愛国者に認定されます。

 特典もいろいろです。

 10級は総理夫人との握手券、初段を取れば、試験の時に一度提出した答案を書き直すことが認められます。5段になると外れ馬券を買っても、レースの後にその数字を勝ち馬の番号に書き直すことが認められます。10段の方には国有地をただで進呈します。」と教えてくれる。

最後に筆者は、「今や愛国心を高めることは、他の人にはない特権を得るための早道です。

 この仕組み、今の政権が終わったらなくなると心配方もいるかもしれません。大丈夫です。

 隣国の指導者に倣い、わが国でも総理の任期を無期限とする憲法改正を実現します。愛国心のある国民は賛成するはずです。(このコラムも架空の話です。特報部)」として締めくくった。

 読んで面白かった。

 「愛国マイレージプラン」がユニークで、「愛国心の大きさによって級、段位を獲得しそれに応じて特典が得られる」という仕組みが面白い。

 特に面白いのは「特典」だ。

 「10級は総理夫人との握手券」とのこと、

 「初段を取れば、試験の時に一度提出した答案を書き直すことが認められます」とのこと、

 「5段になると外れ馬券をかっても、レースの後にその数字を勝ち馬の番号に書き直すことが認められます」とのこと、

 「10段の方には国有地をただで進呈します」とのこと、等々が特典だって!!???

 「総理夫人との握手券」以外はいずれの特典も社会秩序が大混乱すること間違いない代物ばかりだ。

 この架空話が、森友問題での責任者の徹底的追求と、再発防止策が、社会の安定のために不可欠であることを改めて教えてくれる。


by sasakitosio | 2018-04-02 06:41 | 東京新聞を読んで | Trackback