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憲法の良いとこ発見しませんか?


by sasakitosio

ロシア大統領選<ロシアでは、天から「悪い候補者」「うんと悪い候補者」「とんでもない候補者」が降ってくる?そのうち、「うんと悪い」のと「とんでもない」のを排除するのが選挙??政治は悪い人間が行う??>

 3月23日付東京新聞朝刊29面に、「本音のコラム」という欄がある。筆者は、作家で元外務省主任分析官・佐藤優氏だ。

 今日は、この筆者に学ぶことにした。

 まず筆者は、18日行われたロシア大統領選挙で現職のプーチン氏が圧勝した。

 ロシア人の選挙感は欧米とは大分違う。自らの代表を国政に送り出すという発想が希薄だ。

 天から「悪い候補者」と「うんと悪い候補者」と「とんでもない候補者」が降ってくる。

 そのうち、「うんと悪い候補者」と「とんでもない候補者」を排除するのが選挙なのだ。

政治は悪い人間によって行われるというのが、ロシア人の共通認識だ。」と切り出した。

 続けて筆者は、「プーチンの政策目標はロシア経済を成長させ、社会的安定を増やし、中産階級の層を厚くすることだ。

 確かに1990年代のエリツイン政権の時代(現下ロシアでは「混乱の90年代」と呼ばれる)と比べ、プーチン政権の経済成長政策と子育て支援、貧困対策などの政策は成果を上げた。その結果中産階級に属する市民層が増えた。

 この層の人々は私生活を重視し、政治には基本的に無関心である。

 そして経済が停滞してくると政権に対する不満を高める。14年のプーチン政権によるクリミア併合でロシアは欧米から経済制裁をかけられている。その結果、中産階級の生活水準は低下している。」と教えてくれる。

 最後に筆者は、「それにもかかわらず、大統領選でプーチンが当選するのは、他の人が大統領になっても社会が混乱するという認識に基づく消極的選択をしたからだ。」として締めくくった。

 読んで面白かった。

 「「天から「悪い候補者」と「うんと悪い候補者」と「とんでもない候補者」が降ってくる。

 そのうち、「うんと悪い候補者」と「とんでもない候補者」を排除するのが選挙なのだ」とのこと、

 「政治は悪い人間によって行われるというのが、ロシア人の共通認識」だとのこと、等々を教えてもらって、吹き出してしまった。
 このジョークの「悪」を、「無知」に替えても、「無責任」に替えても、「強欲」に替えても、「横暴」に替えても、世界中に通用しそうだ、と思った。

 この数年間で3回ソ連とロシアの街を歩き回った。ハバロフスク、ウランウデ、イルクーツク、モスクワ、サンクトペテルブルグの町々だ。なかでも昨年は、大黒屋光太夫と榎本武揚の足跡を訪ねて、サンクトぺルブルグで、エルミタージュ美術館と、エカテリーナ宮殿を見ながら歩き回ってきた。

 政治向きのことは日本語のガイドに聞くわけにいかなかったが、自然と、歴史と、行き交う人々を見てきた。街はまるでヨーロッパだった!過去に訪れたロシアで、一番美しかったことを、思い出した。

また、この記事を読んだ後と今では、街を歩く人々の顔が違って見えるかもしれない、と思った。


by sasakitosio | 2018-03-24 07:06 | 東京新聞を読んで | Trackback