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by sasakitosio

中長期試算の現実< 当時、17年度の一般会計税収は62兆円を見込み歳出規模は110兆円!基礎的財政収支赤字は幅は14兆円に?現実の税収は58兆円、歳出規模は99兆円、基礎的財政収支は19兆円弱に!>

2月8日付東京新聞朝刊27面に、「本音のコラム」という欄がある。筆者は、日本総研上席主任研究員・河村小百合氏だ。

 今日はこの筆者に学ぶことにした。

 まず筆者は、「第二次安倍内閣発足後、内閣府が「中長期の経済財政に関する試算」を初めて発表したのは2013年8月。劇的な円安と株高にこの国が浮かれていた「当時」、描かれていた17年度の経済の姿を、今年1月の同試算で実績見込値の「現実」と比べてみよう。」と切り出した。

 続けて筆者は、「実質GDP成長率は「当時」が2.0%に対し、「現実」は1.9%。

 まあまあの出来ではないのか。一体どこが不足で、追加でテコ入れする必要があるというのか。

当時、17年度の一般会計税収は62兆円強を見込み歳出規模は110兆円。

 基礎的財政収支赤字幅14兆円弱に抑えて派手なバラマキできるバラ色シナリオだった。

 ところが現実の税収は58兆円弱。

 消費税率の引き上げ見送りが大きいが、歳出規模は99兆円。

 基礎的財政収支の赤字幅は19兆円。

 財政再建は後退し、もくろみほどのバラマキは出来ていない。」と指摘した。

 最後に筆者は、「政府・日銀が、執拗なまでに2%の物価目標に固執する理由はここにある。

 税収は実質成長率ではなく名目成長率に連動する。

 消費者物価前年比は当時が2.0%なのに現実は0.7%。

 故に名目成長率も当時の3.5%に対して現実は2.0%と上がらない。

 真面目に財政再建に取り組まずに財政運営を取り繕う頼みの綱は、物価と名目成長率が上昇することしかないからだ。」として締めくくった。 

読んで勉強になった。

 「第二次安倍政権発足後、「中長期の経済財政に関する試算」を初めて発表したのは2013年8月」とのこと、

 「劇的な円安と株高に浮かれていた「当時」、描かれていた17年度の経済の姿を今年1月の同試算での実績見込値の「現実」と比べてみよう。 実質GDP成長率は「当時」が2.0%に対し「現実」1.9%。」とのこと、

 「当時、17年度の一般会計税収は62兆円強の見込み歳出規模は110兆円。基礎的財政赤字幅は14兆円弱に抑えて派手にバラマキできるシナリオだった。」とのこと、

 「現実の税収は58兆円弱。消費税率の引き上げが見送りが大きいが、歳出規模は99兆円。基礎的財政収支の赤字幅は19兆円弱拡大した」とのこと、

 「税収は実質成長率ではなく名目成長率に連動する」とのこと、

 「消費者物価前年比は当時が2.0%なのに現実は0.7%。ゆえに名目成長率も当時の3.5%に対して現実は2.0%と上がらない」とのこと、等々を知ることが出来た。

 そして、「真面目に財政再建に取り組まずに財政運営を取り繕う頼みの綱は、物価と名目成長率が上昇することしかないからだ」との筆者の指摘は、よく理解できた。

 

 


by sasakitosio | 2018-02-09 06:55 | 東京新聞を読んで | Trackback