無関心の罪 <ハンセン病はかって癩病と呼ばれ、伝染性が恐怖された!国は「らい予防法」を制定し、「無癩県運動」という癩患者撲滅の浄化運動を全国的に実施た!ひどい話だったなあ!?>
2018年 01月 24日
1月23日付東京新聞朝刊25面に「本音のコラム」という欄がある。筆者は、ルポライター・鎌田慧氏だ。
今日はこの筆者に学ぶことにした。
まず筆者は、「国の暴力の極限が侵略戦争だが、個人へ直接襲いかかる暴力として、罪なき人を罰する冤罪がある。冤罪の被害者は家族を含めてもごく少数だが、施設への収容と隔離を強制されたハンセン病者の被害は決して少なくはない。」と切り出した。
続けて筆者は、「ハンセン病はかって癩病と呼ばれ、伝染性が恐怖された。国は「らい予防法」を制定し「無癩県運動」という、患者撲滅の浄化運動を全国的に実施した。
その被害の実態は、熊本の元患者など勇気を奮って立ち上がった違憲国賠訴訟のなかで、ようやく明らかにされ、わたしたちの知ることとなった。
一昨年からハンセン病家族による、国の謝罪と損害賠償を求める裁判が、熊本地裁で始まった。
三月の法廷から原告の証言が始まる。
21日、裁判応援の集会が東京・東村山市の多摩余生園で開かれ、弁護団の田村有規奈さん、「ハンセン病家族たちの物語」の著書・黒坂愛衣さんの講演があった。」と教えてくれる。
最後に筆者は、「「業病」といわれた患者の家族は身を隠して生き、声を上げる機会を奪われてきた。だから、まわりから応戦する声が必要だ、と田村さん。
黒坂さんは「怖い病気」とする国の刷り込みが社会ばかりか患者本人と家族の意識と行動まで支配した恐怖を語った。
排除した「社会」の側に私たちがいた。無関心は支持であり共犯である。」として締めくくった。
読んで勉強になった。
「ハンセン病はかって癩病と呼ばれ、伝染性が恐怖された」とのこと、
「国は「らい予防法」を制定し「無癩県運動」という、患者撲滅の浄化運動を全国的に実施した」とのこと、
「1昨年からハンセン病家族による、国への謝罪と損害賠償を求める裁判が、熊本地裁で始まった。3月の法廷から原告の証言が始まる」とのこと、
「21日、裁判応援の集会が東京都・東村山市の多摩余生園で開かれ、弁護団の田村有規奈さん、「ハンセン病家族たちの物語」の著者・黒坂愛衣さんの講演があった」とのこと、
等々を知ることが出来た。
黒坂さんは「怖い病気」とする国の刷り込みが社会ばかりか患者本人と家族の認識と行動まで支配した恐怖を語った。患者の側になった自分を想像すると、その話はよくわかった。
はっきり言って、自分は過去も今もハンセン病・ハンセン病患者について、関心は薄い。しかし、「無関心は支持であり、共犯である」との筆者の思いは、よくわかった。