対話せよ< 北朝鮮が核抑止力によって、米国の脅威から体制を保全するという意思を明確にしめしている!米国は対話を始め、北朝鮮の暴発を止め、民主化を促し、内部からの体制崩壊を待つべきではないか!>
2018年 01月 06日
1月5日付東京新聞朝刊23面に、「本音のコラム」という欄がある。筆者は、作家で元外務省主任分析官・佐藤優氏だ。
今日はこの筆者に、学ぶことにした。
まず筆者は、「1日、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長が今年の施政方針を示す「新年の辞」を国営テレビなどを通じて発表した。
北朝鮮の政府系ウェブイト「ネナラ」に掲載された全訳から、興味深い個所を引用しておく。」と切り出した。
続けて筆者は、「<昨年にわれわれは、各種の核運搬手段とともに、超強力熱核兵器の実験も断行することによって、われわれの総体的思考と戦略的目標を成果的に、成功裏に達成し、わが共和国はついにいかなる力によっても、何をもってしても逆戻りさせることのできない強力で頼もしい戦争抑止力を保有しました。
/わが国家の核武力は、アメリカのいかなる核の威嚇も粉砕し、対応することが出来、アメリカが無謀な火遊びをできないように制圧する強力な抑止力となります。/(中略)アメリカ本土全域が我々の核打撃射程圏にあり、各ボタンが常に私の事務室の机の上に置かれているということ、これは決して威嚇ではなく、現実であることをはっきり知るべきです。>」と教えてくれる。
最後に筆者は、「北朝鮮は米本土に到達可能な大陸間弾道ミサイル(ICBM)を持っているが、核弾頭の小型化と、大気圏突入技術は獲得していないというのが大多数の専門家の見方だ。
北朝鮮が核抑止力によって、米国の脅威から体制を保全するという意思を明確に示している。
米国は北朝鮮と対話を始めるべきだ。」として締めくくった。
読んで勉強になった。
「北朝鮮の政府系ウェブサイト「ネナラ」」があるとのこと、
そこに金正恩朝鮮労働党委員長の今年の施政方針を示す「新年の辞」の全訳が載った、とのこと、
そして、その中に「わが共和国はついにいかなる力によっても、何をもってしても逆戻りさせることのできない強力で頼もしい戦争抑止力を保有しました」とあること、等々を知ることが出来た。
このことで、筆者の「北朝鮮が核抑止力によって、米国の脅威から体制を保全という意志を明確にしている」との指摘は、よく理解できた。
しかし、北朝鮮首脳部はアメリカの脅威を利用して、国内の不満をそらし、国内の引き締めを図っているような気がしてならない。
またアメリカと日本の指導者は、北朝鮮の脅威を利用して、武器を売ったり軍備の増強を図っているような気がしてならない。