権力の副作用< ある脳科学者の研究!権力はしばしば,外傷と同様の機能障害を脳にもたらし、特に他人の視点で物事を見る能力が損なわれるという??権力に酔うのではない!脳が腐食する??>
2017年 12月 24日
12月23日付東京新聞朝刊29面に、「本音のコラム」という欄がある。
筆者は、文筆家・師岡カリーマ氏だ。
今日はこの筆者に学ぶことにした。
まず筆者は、「ハリウッドのすご腕プロデユーサー、ハーベイ・ワインスタイン氏が、数々のセクハラ疑惑で失脚した。
拒めば「キャリアをつぶす」「殺す」と脅かされたと証言する女優も後を絶たない。
驚いたのが、被害当時17歳だった女優の証言。「彼は私をホテルの部屋に呼び、バスローブの前を開けた姿で現れた。この太った醜い中年男に私がひかれると思っていることが信じられなかった」」と切り出した。
続けて筆者は、「女の子の前で服を脱いでもカッコ悪いだけだと中学生の時は知っていたはずなのに、権力は彼らの思考に弊害をもたらすのか。
米アトランテック誌で、ある脳科学者の研究が紹介された。
権力はしばしば、外傷と同様な機能障害をもたらすし、特に他人の視点でものごとを見る能力を損なうという。権力に酔うのではない。脳が腐食するのだ。ならば権力者を厳しく監視することは、意地悪ではなくその健康を気遣う思いやりであろう。」と指摘した。
最後に筆者は、「古代ローマでは、戦いで勝利した将軍を凱旋パレードで迎えたが、神のように月桂樹の冠を被り、戦車に載った将軍の後ろには、一人の奴隷が控えていた。その役目は「あなたは神ではなく人間いすぎないということをわすれてはならない」と耳元でささやき続けること。
科学的証明を待つまでもなく、彼らは知っていた。現代は、その奴隷の役割を担うのが、メディアなのだろう。」として締めくくった。
読んで勉強になった。
「米アトランティック誌で、ある脳科学者の研究が紹介された。権力はしばしば、外傷と同様の機能障害をもたらし、特に他人の視点でものごとを見る能力が損なわれるという」とのこと、
「権力に酔うのではなく。脳が腐食するのだ」とのこと、
「古代ローマでは、戦いで勝利した将軍を凱旋パレードで迎えたが、神のように月桂樹の冠を被り、戦車に載った将軍の後ろには、一人の奴隷が控えていた!その役目は「あなたは神ではなく人間いすぎないということを忘れてはならない」と耳元でささやき続けること」とのこと、
等々を知ることが出来た。
そして、「権力者を厳しく監視することは、意地悪ではなくその健康を気遣う思いやりであろう」・「奴隷の役目を担うのがメデイアなのだろう」と指摘は面白いと思った。
ただ、民主主義の現代は「国会」や「司法」にも、権力を厳しく監視する役目があるはずだが?