中国は「棄朝」に向かうのか< 中国内には、北朝鮮に対して二つの路線が存在してきた!中で「棄朝派」は北朝鮮の有事に備え積極的に準備する!!「保朝派」は最小限の支援を続けて事態の悪化を防ぐ!!>
2017年 12月 23日
12月19日付東京新聞朝刊4面に、「論説委員のワールド観望」という欄がある。
筆者は、論説委員・五味洋治氏だ。
今日は、この筆者に学ぶことにした。
まず筆者は、「9月下旬。中国・上海で国際関係を専門とする学者や、中国共産党関係者が集まり、意見交換した。
こういった会議では、それぞれが自分の知識や経験を自慢し合うことで終わるが、この時は雰囲気が違った。
米政府の高官から聞いた、ある話が報告されたからだ。
それは「北朝鮮軍は、連絡を有線通信に頼っている。それをマヒさせ、50カ所を同時にミサイル攻撃をし、核・ミサイル開発を止める」というものだったという。
この会合に居合わせた人によれば、「黙ってみているべきではない。中国の国益を考えて行動すべきだ」という。
朝鮮戦争以来伝統的な友好関係を維持してきた中国内には、北朝鮮に対して二つの路線が存在していた。
まずは北朝鮮を最優先にし、最小限の支援を続けて事態の悪化を防ぐ。「保朝派」と呼ばれる路線だ。
もう一つは、北朝鮮の有事に備え積極的に準備する「棄朝派」。今年に入って中国政府内には「棄朝派」が急速に力を増しているという。」と切り出した。
続けて筆者は、「今年3月、中朝関係を専門とする著名な沈志華・華東師範大学教授が講演で「北朝鮮は中国の潜在的な敵になる」と発言し、物議を醸した。
かってなら、伝統的友好国を批判したとして、職を追われかねない発言だった。
ところが逆に中国共産党の関係者から教授のもとに「詳しく聞きたい」という電話がかかってきたという。
賈慶国・北京大学国際関係学院院長も9月に発表した論文で「北朝鮮の最悪の事態に備えよ」と呼びかけた。北朝鮮の核の管理を誰が行うのか。難民問題への対処、北朝鮮国内の秩序回復といった問題の検討を求めたが、当局からの咎めはなかった。
逆に「北朝鮮有事を巡り、米中間で何らかの合意が出来ているのではないか」との憶測が広がっている。
最近、中国が日本や韓国への姿勢を和らげているのも、米中間の「秘密合意」と関連がある、という見方もある。」と指摘した。
最期に筆者は、「中国は11月に習近平国家主席の特使として、中国共産党の宋涛・中央対外連絡部長を平壌に送った。
宗氏は、崔竜海副委員長と会談した。崔氏は、金正恩朝鮮労働党委員長の側近。父の崔賢・元人民武力部長(国防相)は、中国で活動した「延安派」の一人だった。
しかし、二人が協議するテーブルには、お互いの名札が並んでいただけで、飲料水さえ置かれてなかった。
日中関係が最悪の時にも、テーブルにはちゃんと水があった。今の中朝関係を象徴する場面だった。
最近、中国は、中朝つなぐ中朝友誼橋を「工事のため」として、一時閉鎖した。
北朝鮮からの難民を想定し、中国が中朝国境ににキャンプを設置する準備を始めた、という報道も出てきた。
中国は「棄朝」に向かうのか。
中朝関係に静かな緊張が広がっている。」として締めくくった。
読んで勉強になった。
「朝鮮戦争以来、伝統的な友好関係を維持してきた中国内には二つの路線が存在してきた」との指摘、
「まずは北朝鮮の安定を最優先にし、最小限の支援を続けて事態の悪化を防ぐ。「保朝派」と呼ばれる路線」とのこと、
「もう一つは、北朝鮮の有事に備え積極的に準備する「棄朝派」」とのこと、
「今年3月、中朝関係を専門とする著名な沈志華・華東師範大学教授が講演で「北朝鮮は中国の潜在的な敵になる」と発言し、物議を醸した」とのこと、
「賈慶国・北京大学国際関係学院院長も9月に発表した論文で「北朝鮮の最悪の事態に備えよ」と呼びかけた。北朝鮮の核の管理を誰が行うのか。難民問題への対処、北朝鮮国内の秩序回復といった問題の検討を求めたが、当局からの咎めはなかった」とのこと、
「最近、中国は、中朝をつなぐ中朝友誼橋を「工事のため」として、一時閉鎖した」とのこと、
「北朝鮮からの難民を想定し、中国が中朝国境にキャンプを設置する準備を始めた、という報道も出てきた」とのこと、等々を知ることが出来た。
今日のネットのニュースに「中国政府、韓国行き団体旅行禁止―山東省の代理店が明かす」というのがあった。
これも「棄朝」の動きの表れかと、勘ぐりたくなった。何はともあれ、朝鮮半島での戦争は、絶対に起こさせてはならい。
安倍政権は体を張って阻止してほしい!!
もしその覚悟がなかったら、一日も早く政権交代をして、戦争阻止内閣を作ってほしい!!