朝ごはん食べていますか< 「パンとコーヒーだけでは朝食とはいえない」!ドイツの北部にあるミュンスター市の裁判所が、このほどこういう判断を示した!!??>
2017年 10月 14日
10月12日付東京新聞朝刊4面に、「太郎の国際通信」という欄がある。 筆者は、ジャーナリスト・木村太郎氏だ。
今日は、この筆者に学ぶことにした。
まず筆者は、「「パンとコーヒーだけでは朝食とは言えない」 ドイツの北部にあるミュンスター市の裁判所が、このほどこういう判断を示した。
といっても、それでは栄養が偏っているというような健康上の配慮からではない。
実は、同市にあるソフトウエア会社の食堂では、毎朝温かいコーヒーとロールパンを従業員や顧客、来客に無料で提供しているが、現地の税務当局はこれは従業員に対する「朝食」という形での現物供与にあたると判断した。
その上で、2008年にさかのぼって80人の従業員一人当たり一日1.5ユーロ(約200円)から1.57ユーロを追徴課税すると言い渡し、会社側がこれを不服として訴えていたものだった。」と教えてくれる。
続けて筆者は、「裁判所は、提供されるのが「朝食」であれば課税対象となるが、「朝食」とはロールパンと温かい飲み物だけでなくハムなどの冷たい肉類やチーズやバターを伴うものであり、この会社で提供されたものは「朝食」とはいえず、従って課税対象とはなりえないと結論づけたのだった。
そこで、ドイツの友人宅で供された朝食を思い出してみた。数種類のパンとコーヒーに加えてバターとジャム、蜂蜜などのスプレッドがあり、ヨーグルトと半熟卵がそれぞれに出された。
さらにテーブル中央の大皿には、サラミなどのハム類が数種類、それにアルゴィチーズなど数種類のチーズが華やかに盛り付けられていたものだ。
確かに、ロールパンとコーヒーだけで「朝食」とは言えないだろうが、それよりも「ドイツの食文化はそんなに粗末なものではない」という」プライドが裁判所の判断に反映されているのではないだろうか」と指摘した。
最後に筆者は、「食事は各国それぞれだが、中でも「朝食」はその国の食文化を代表する者のように思える。
例えば、英国の「イングリッシュ・ブレックファースト」なら、トーストに卵料理、ソーセージやベーコン、焼いたトマトや豆類の煮物などとともにニシンの燻製「キャッパー」も。 英国では「朝食」が家族団らんの場とされ、ボリュームある食事になったともいわれる。
一方、フランスの朝はクロワッサンにカフェオレぐらいのことが多い。「朝食」は「プチ・デジュネ」と言い、直訳すると「小さな昼食」。
グルメは昼からで「朝食」はその前座ぐらいの存在なのか。
ひるがえって日本の場合だが、厚生労働省の調査では朝食そのものを食べない人が年々増加傾向にあり、20代の男性では37.4%、同女性では23.1%にも上る。
代わりに栄養剤や菓子、果物で過ごしているようだが、ご飯にみそ汁、焼き魚に海苔という日本の朝食」は旅館だけのものになってしまったのだろうか。」として締めくくった。
読んで面白かった。
「ドイツの友人宅で供された朝食を思いだしてみた。数種類のパンとコーヒーに加えてバターとジャム、蜂蜜などのスプレッドがあり、ヨーグルトと半熟卵がそれぞれ出されていた。さらにテーブルの中央の大皿には、サラミなどのハム類が数種類、それにアルゴイチーズなど数種類のチーズが華やかに盛り付けられていたものである」とのこと、
「英国の「イングリッシュ・ブレックファースト」なら、トーストに卵料理、ソーセージやベーコン、焼いたトマトや豆類の煮物などと共にニシンの燻製「キッパー」も、英国では「朝食」が家族だんらんの場とされ、ボリュームある食事になったとも言われる」とのこと、
「フランスの朝はクロワッサンにカフェオレぐらいのことが多い。「朝食」は「プチ・デジュネ」と言い、直訳すると「小さな昼食」。 グルメは昼食からで「朝食」その前座ぐらいの存在なのか」とのこと、等々を知ることが出来た・
ヨーロッパ旅行でのホテルの朝食はバイキングがほとんどだが、数えきれないほどの食品にいつも驚いてきた。あれはホテルだから、使い回しもできるので「残り物」の心配はしなかったが、ドイツや英国の朝食の豪華さは驚きであるとともに、残さずたべたら「肥満」は必定、残して捨てたら「資源」の無駄遣い。確かに、朝食も文化ではあるが。