混乱期の対処<今まで安倍政権による憲法破壊に正攻法で抵抗してきた立憲主義勢力を政治の選択肢としてきちんと残すことも安倍政治を止めるための一つの道筋だ!?早晩大きな政党再編が起こる!?>
2017年 10月 02日
10月1日付東京新聞朝刊25面に、「本音のコラム」という欄がある。
筆者は、法政大教授・山口二郎氏だ。
今日は、この筆者に学ぶことにした。
まず筆者は、「衆議院解散と同時に民進党も事実上解散し、総選挙は自民・公明の与党、希望の党、共産・社民の左派という三つの勢力が争う構図となった。
私自身、野党協力を進めるべく動いてきた。前原代表には裏切られた思いだが、政治の世界では裏切られる方がバカだ。
嘆いても仕方ない。これからどうするかを考えなければならない。」と切り出した。
続けて筆者は、「現在の日本政治にとって最大の課題は権力を私物化し、暴走を続けてきた安倍政権に対し、一度ブレーキをかけることである。それには主義主張を後回しにして大きな野党を作り、自民党を凌駕するのが手っ取り早い方法のように見える。
新党が本当に寛容な保守の政党なら、大結集も可能だろうと私も考えた時期があった。
だが、小池氏の女帝然とした他人を見下した態度を見ると、この塊が権力をとっても憲法や民主主義の破壊が進むのは同じかもしれないという危惧がある。」と指摘した。
最後に筆者は、「この総選挙で一気に政権交代とまではいかなくても、今まで安倍政権による憲法破壊に正攻法で抵抗してきた立憲主義勢力を政治の選択肢としてきちんと残すということも安倍政治を止めるために一つの道筋だと思う。
早晩大きな政界再編が起こるに違いないのだから。
ここは政治家一人一人が、自分の原理原則と良心に照らして恥じない行動を取り、それを市民が支えるしかない。」として締めくくった。
読んで勉強になった。
「前原代表には裏切られた思いだが、政治の世界では裏切られる方がバカだ」との指摘、
「現在の日本政治にとっての最大の課題は権力を私物化し、暴走を続けてきた安倍政権に対し、一度ブレーキをかけることである」との指摘、
「小池氏の女帝然とした他人を見下した態度を見ると、この塊が権力をとっても憲法や民主主義の破壊が進むのは同じかもしれないという危惧がある」との指摘、等々の指摘はよく理解できた。
民進党から立候補を準備してきた人たちの困惑は察するに余りある。告示日は10日後に迫っているのに、公認が決まっていないんだから。
希望の党からはじかれた「民進党」の人たちは、拒否されたことを「社会的勲章」だと思って、胸を張って頑張ってほしい、と思った。