兵営国家のトラウマ <完全破壊は北朝鮮の人々にはレトリックではなく、朝鮮戦争時の実際の経験だ!平壌・清津・元山などは焦土と化し、工場は地下に移され、灌漑ダムも空爆され食糧生産は大幅減少!!>
2017年 09月 29日
9月28日付東京新聞朝刊27面に、「本音のコラム」という」欄がある。 筆者は、法政大教授・竹田茂夫氏だ。
今日はこの筆者に学ぶことにした。
まず筆者は、「先日の演説でトランプ米大統領は北朝鮮の完全破壊に言及した。
完全破壊は北朝鮮の人々にはレトリックではなく、朝鮮戦争時の実際の経験だ。
米軍は1950年9月の仁川上陸から北進し、11月に中朝国境の鴨緑江付近で中国軍に遭遇する。反撃に驚いたマッカーサーは焦土作戦を命じる。国境から前線までのすべての施設・工場・町・村を破壊せよというのだ。動くものはなんでも標的になった。」と切り出した。
続けて筆者は、「圧倒的な米軍は北朝鮮へ集中爆撃を続け、休戦までの3年間、太平洋戦争で投下した量より多くの爆弾を投下した。
平壌・清津・元山などは焦土と化し、工場は地下に移された。かんがいダムも空爆され、食糧生産は大幅に減少。
トルーマンとアイゼンハワーの両大統領は核兵器投入を視野に入れ、準備が行われた。
北朝鮮の犠牲者は200万人、たおれた中国人兵士は90万人という。
全朝鮮の人口の約10%、300万人が犠牲になったという研究もある。米国や日本では朝鮮戦争は「忘れられた戦争」だが、彼らは覚えている。」と指摘した。
最後に筆者は、「国家存亡の北朝鮮は、衝撃的発言を続けるトランプ氏の真意を非公式に探っている。
安倍政権は、危険ファクターになりつつあるトランプ氏への追従で日本の安全を担保しようとする。
トランプ批判のメルケル独首相との品格の差は明らかだ。」として締めくくった。
読んで勉強になった。
「完全破壊は北朝鮮の人々にはレトリックではなく、朝鮮戦争時の実際の経験だ」とのこと、
「米軍は1950年9月の仁川上陸から北進し、11月に中朝国境の鴨緑江付近で中国軍に遭遇する。」とのこと、
「反撃に驚いたマッカーサーは焦土作戦を命じる。国境から前線まですべての施設・工場・町・村を破壊せよというものだ」とのこと、
「圧倒的な米空軍は北朝鮮への集中爆撃を続け、休戦までの3年間、太平洋戦争で投下した量より多くの爆弾を投下した」とのこと、
「北朝鮮の犠牲者は200万人、たおれた中国人兵士は90万人という。全朝鮮の人口のやく10%、300万人が犠牲になったという研究もある」とのこと、等々を知ることができた。
朝鮮戦争が起きた年に、小学校1年生だった。
屋内体育館の掲示板に「朝鮮戦争の写真」を見た記憶が今も鮮明に残っている。また、新潟の蒲原平野の生家の庭で、上空を低空で飛ぶB29を見た記憶もよみがえった。当時の北朝鮮の人々の惨状は全く知らなかった。
北朝鮮もアメリカも日本政府も、朝鮮半島での戦争は絶対に避けてほしい。戦争にならないようにするのが、政治家の唯一最大の役割だと認識してほしい!
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