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憲法の良いとこ発見しませんか?


by sasakitosio

国策の犠牲者 <国が「業病」としてその根絶を図ったのは、強い国家にしたかったからだ!いまなお差別に苦しむ家族は、その政策の犠牲者だ!!戦災も被爆もおなじだなあ!!>

9月12日付東京新聞朝刊27面に、「本音のコラム」という欄がある。筆者は、ルポライター・鎌田慧氏だ。

 今日は、この筆者に学ぶことにした。

 まず筆者は、「自宅のある駅の向こうに、国立ハンセン病療養所「多摩全生園」がある。

 ここに住んでいた国本衛さんとたまたま知り合って、行き来するようになった。

 在日朝鮮人であってハンセン病。二重に差別された苦難に、私たちは無関係ではない。」と切り出した。

 続けて筆者は、「国本さんは9年前、81歳で亡くなったが、日曜日、全生園で開かれた「ハンセン病首都圏市民の会」の会合で、関西テレビが7月に放映した「閉じ込められた命」を見ることができた。

 主人公の黄光男さんは関西に住む在日、母親はハンセン病者として療養所に収容され、黄さんは施設に預けられていて、9歳の時まで両親の存在を知らされなかった。

 このドキュメンタリーでは、黄さん、父親、母親の想像を絶する「惨事」が描かれている。

 彼が本名を名乗ってテレビに顔をさらしたのは、ハンセン病家族訴訟でなんとしても勝訴したいからだ。」と教えてくれる。

 最後に筆者は、「沖縄の療養所で中絶用の注射を2回もされてなお、この世に生を受けた奥平光子さんも登場する。

 国は伝染性が弱く、遺伝性もないハンセン病者を強制隔離し、断種、中絶を強制した。

 それについては謝罪したが、家族の惨劇については責任を取らず切り捨てている。

 国が「業病」としてその根絶を図ったのは、強い国家にしたかったからだ。いまなお差別に苦しむ家族は、その政策の犠牲者だ。」として締めくくった。

 読んで、ハンセン病問題での国家・社会の責任の大きさを改めて知った。

 「自宅のある駅の向こうに、国立ハンセン病療養所「多摩全生園」がある」とのこと、

 「日曜日、全生園で開かれた「ハンセン病首都圏市民の会」の会合で、関西テレビが7月放映した「閉じ込められた命」を見ることができた」とのこと、

 「主人公の黄光男さんは関西に住む在日、母親はハンセン病者として療養所に収容され、黄さんは施設に預けられていて、9歳になるまで両親の存在を知らされなかった」とのこと、

 「このドキュメンタリーでは、黄さん、父親、母親の想像を絶する「惨事」が描かれている」とのこと、

 「沖縄の療養所で中絶用の注射を2回もされてなお、この世に生を受けた奥平光子さんも登場する」とのこと、

 国は「家族の惨劇については責任を取らずに切り捨てている」とのこと、等々を知ることができた。

 戦争や原発の犠牲者と同じようにハンセン病者・家族は、国策の犠牲者であることを、改めて教えられた。その支援を続ける筆者は偉いなあ、と思った。

 


by sasakitosio | 2017-09-13 06:54 | 東京新聞を読んで | Trackback