道具的理性< AIは人間特有の知性とは全く別物だ!ビジネスモデルや軍事戦略、国民を監視・統制する独裁政権のような、既定の目標を追及する「戦略的理性」に奉仕するための道具がその本質だ!!>
2017年 08月 18日
8月17日付東京新聞朝刊25面に、「本音のコラム」という」欄がある。 筆者は、法政大教授・竹田茂夫氏だ。
今日は、この筆者に学ぶことにした。
まず筆者は、「昨年末、検索大手の翻訳ソフトの性能が格段に向上したことが話題になった。自然言語に近い出来だという。
画像診断や症例検索等の医療現場や商品販売の顧客対応や宣伝などの分野でも、人工知能(AI)の活用が広がっている。AIとロボットが結びついて第四次産業革命が進行中だという議論もある。」と切り出した。
続けて筆者は、「他方、懸念材料は山ほどある。
製造業でロボットが労働力を駆逐するだけでなく、ルーティンに従う事務職も危ない。
深刻な「技術的失業」を警告する経済学者もいる。
法律事務の自動化は良いが、保釈の判断にAIの再犯予測が採用された米国の事例では、予測ソフトの開示を企業が拒否している。
自動運転の車に乗りたいと思う人はどれほどいるのか。
人の運転へ切り替えるとっさの判断は誰がするのか。事故の責任は誰が追うのか。深刻なのは軍事利用だ。殺す相手を自分で決めるロボット兵器は禁止すべきだとする研究者らの公開書簡が発表されている。」と教えてくれる。
最後に筆者は、「AIは人間特有の知性とは全く別物だ。ビジネスモデルや軍事戦略、国民を監視・統制する独裁政権のような、既定の目標を追求する「戦略的理性」に奉仕するための道具がその本質だ。
判断過程をブラックボックス化して、民主主義の根幹の対話や討論の原理を侵食する危険性こそ認識すべきだ。」として締めくくった。
読んで勉強になった。
「画像診断や症例検索等の医療現場や商品販売の顧客対応や宣伝などの分野でも、人工知能(AI)の活用が広がっている」とのこと、
「製造業でロボットが労働力を駆逐するだけでなく、ルーテインに従う事務職も危ない」とのこと、
「法律事務の自動化は良いが、保釈の判断にAIの再犯予測が採用された米国での事例では、予測ソフトの開示を企業が拒否している」とのこと、
「殺す相手を自分で決めるロボット兵器は禁止すべきだとする研究者らの公開書簡が発表されている」とのこと、
「AIは人間特有の知性とは全く別物だ」とのこと、
「判断過程をブラックボックス化して、民主主義の根幹の対話や討論の原理を侵食する危険性こそ認識すべきだ」とのこと、
等々を知ることができた。
医療現場でのAIの活用、法律事務の自動化、等はまあいい方だとしても、人殺しのロボットなど犯罪行為のロボットや、戦争行為のロボットはいかがなものか、と思った。
人を生かし、戦争をやめさせる、そんなロボットの誕生が待ち遠しい。
また、人間がロボットをコントロールできなくなった時、どんな世界になるのだろうか。想像したくないし、想像できない。ただ、自分の生きているうちは、そんなことが起きないことを祈るばかりだ。