嫌な記憶 <筆者にとってそれは、2002年の鈴木宗男バッシングの時の記憶!鈴木氏は「4島一括返還という国是に反する国賊」と非難された!鈴木氏摘発に至る段階として、筆者が逮捕?かわいそうだった!!>
2017年 07月 29日
7月28日付東京新聞朝刊25面に、「本音のコラム」という欄がある。
筆者は、作家で元外務省主任分析官・佐藤優氏だ。
今日はこの筆者に学ぶことにした。
まず筆者は、「人は誰も自らの経験から離れて、物事を判断できない。
24日の衆院予算委員会における安倍首相の答弁を聞きながら、筆者は2002年の鈴木宗男バッシングのときの嫌な記憶が蘇った。」と切り出した。
続けて筆者は、「鈴木氏は北方領土の日本化を推進し、領土交渉の環境整備を行うという当時の政府の方針に従って行動していた。
政府も1991年秋に「4島一括返還」から「4島に対する日本の主権が確認されるならば、返還の時期、態様、条件に付いては柔軟に対処する」と基本方針を転換した。
にもかかわらず、鈴木氏は「4島一括返還という国是に反する国賊」と非難された。
国会や会見でいくら釈明しても,誰も鈴木のいうことに耳を傾けなかった。
そして感情的な世論を背景に国策捜査の流れができ、鈴木氏摘発に至る階段として、筆者が逮捕された。」と指摘した。
最後に筆者は、「岩盤に穴をあけるのには政治力がいる。
愛媛県も同県今治市も獣医学部の設置を望んでいた。地元で手を挙げたのは加計学園だけだった。
安倍首相である加計孝太郎氏の獣医学部設置計画がうまくいけばいいと思っていただろう。
そこで贈収賄などの不正が行われたのでなければ、どこに問題があるのだろうか。
具体的な被害者がいるのか。
筆者には、なにが問題なのかわからない。
鈴木宗男バッシングに至る時のような嫌な感じがする。」として締めくくった。
読んで勉強になった。
「政府も1991年秋に「4島一括返還」から「4島に対する日本の主権が確認されるならば、返還の時期、態様、条件については柔軟に対処する」と基本方針を転換した」とのこと、
「鈴木氏は「4島一括返還という国是に反する国賊」と批判された」とのこと、
「国策捜査の流れができ、鈴木氏摘発に至る階段として、筆者が逮捕された」とのこと、
等々を知ることができた。
また、筆者は、「愛媛県も同県今治市も獣医学部の設置を望んでいた。地元で手を挙げたのは加計学園だけだった。」と指摘し、「そこで贈収賄などの不正が行われたのでなければ、どこに問題があるのか。具体的な被害者がいるのか。筆者には何が問題なのかわからない」と言っている。
筆者の疑問はその通りだ。安倍総理の腹心の友・加計孝太郎氏の獣医学部設置計画がうまくいったのは、安倍総理及び昭恵夫人の関与が大なり小なりあったといえば済むことだった。
そして結果は、総理はお友達の面倒見がいい、優遇したと思われるだけだった。
ところが、総理が「自分の退路を断った答弁」を国会でしたために、お友達の取り巻きが「記憶」をなくしたり、「記録」が亡くなったりして「苦労」している「姿」見せているのではないだろうか?
また、筆者の逮捕は、鈴木宗男氏を政府(?)が裏切ったことによる「とばっちり逮捕」のような気がしてならない?政府が、鈴木宗男氏のせいにして、自民党と内閣からのバッシングは回避した結果ではないか、とかねがね思っていたが?