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by sasakitosio

岩国の市街地で米軍機が訓練<98年以来最多の騒音苦情!艦載機受けいれ決着直後!飛行制限約束米軍守らず!こんじゃ、日米安保解消の是非を問う「国民投票」が必要かも!!??>

7月24日付東京新聞朝刊20面、21面にわたって、こちら特報部というページがある。

 筆者は、橋本誠氏だ。

 今日はこの記事に学ぶことにした。

 まず記事は、「山口県岩国市の上空で10日夜、米海兵隊岩国基地の所属機が訓練し、一日当たりでは1998年以来、最多の155件の騒音苦情が市に殺到した。

 普段は激しい爆音のない市街地で、長時間にわたって旋回を繰り返したという。

 市は先月下旬、厚木基地(神奈川県)の空母艦載機の移駐を容認したばかり。極東最大の航空基地に変貌しつつある街で「こうした飛行が増えるのでは」と住民の不安が渦巻いている。(橋本誠)

 「ガーッと通ったかと思うと、また音がする。上空を回る感じで、すごくしつこかった」

 岩国市牛野谷町主婦広兼文恵さん(78)は、十日夜の騒音をこう振り返る。

 基地の滑走路から西に4キロ離れた自宅は、防音工事の対象外。天井や壁を通して、爆音が響き続けた。

 住民によると、午後6時過ぎから10時過ぎまで、複数の航空機が市街地上空を飛行。市には電話とメールで「テレビの音が聞こえない」「病人や子どもが眠れない」「ぐるぐる回っている」と言った苦情が155件寄せられた。

 大半が午後6時以降に集中。

 通常は一日数件で、これほど多いのは夜間着陸訓練(NLP)があった1998年以来だという。

 市基地政策課の担当者は「一家だんらんの時間に音が聞こえつづけ、イライラがたまったのでは。夜間の飛行に加え、雲が低くて音が反響しやすかったためかもしれない」と話す。

 午後6時以降、滑走路北側の観測地点で70デシベル以上で5秒継続した騒音は21回で、最大値は地下鉄車内並みの90.7デシベル。

 こうした基地付近の騒音は普段と大きく違わなかったが、通常は騒音がひどくない市街地や山間部の住民からも深刻な苦情が相次いだ。

 被害は山あいの清流にかかる観光名所「錦帯橋」の周辺でも、周辺に住む女性(62)は「すぐ上を飛んでくるようなすごい音でした。何事かと思った」と回想する。

 別の女性(67)も「ゴーッという低い音。ここに来てあんな音を聞いたのは初めて」と語った。」と切り出した。

 続けて記事は「岩国基地では2010年、騒音対策として滑走路を約1キロ沖合に移設する工事が完成した。

 周辺住民が国に騒音被害への損害被害などを求めた訴訟で、国側は沖合移設で騒音が軽減されるたと主張している。

 しかし、今回のように通常に飛行コースを外れた訓練はそもそも想定外だ。

 山口県平和委員会の吉岡光則会長(71)は「軍用機は滑走路を離着陸するだけの民間機の定期便とは違う。滑走路を沖合に移しても、市民にとっては何も変わらない」と指摘する。

 沖合移設の埋立てのために削られた愛宕山には、艦載機移駐で引っ越してくる軍人軍属と家族のために米軍住宅が建設された。

 開発に反対してきた広兼さんは「米兵の犯罪も心配。子どもたちはどうなるんじゃろうか」とうつむいた。

 苦情を受け、岩国市と山口県の担当者は13日、岩国基地を訪問。

 基地の担当者に、乗員16人が死亡したKCI30空中給油機と同型機の安全対策とともに騒音軽減を要請した。

 市によると、この要請に対し、同基地のジョン・ザンプラーノ政務・地域対策室長が「住民に不都合があったことは遺憾に思う」と発言。

 今回の飛行については「岩国基地所属部隊による任務上不可欠の通常訓練だった。航空安全にしっかりと焦点を当て、パイロットの訓練で生じる騒音に今後も細心の注意を払っていく」と答えたという。

 一方、10日の訓練は何の目的だったのか。

 「こちら特報部」 は在日米海兵隊の広報担当者に再三質問したが、「回答は24日になる」との返答だった。

 この点について、市は1月に岩国に配備された最新鋭ステルス戦闘機F35Bの訓練だったと説明している。

 全国の在日米軍基地を監視している市民団体「リムピース」の頼和太郎編集長は「上空から建物の画像などを地上部隊に送り、市街地に潜むゲリラを相当する訓練ではなかったのか」と推測。

 「瀬戸内海の静かな環境を守る住民ネットワーク」顧問の久米慶典さんも「米軍は情報収集、警戒監視、偵察を重視している。今後、この種の訓練が広範囲に行われることも考えられる」と予測する。

 住民の不安を増殖させた一因には訓練のタイミングもあった。岩国市では6月市議会で、福田良彦市長が空母艦載機61機の移駐容認を表明。

 これは沖縄基地を含む在日米軍再編の一環だ。

 受け入れ反対が多数を占めた2006年の住民投票や、反対派の推す井原勝介前市長を福田氏が破った08年の市長選で市を二分してきた移駐問題の決着直後だった。

 「愛宕山を守る市民連絡会協議会」世話人代表の岡村寛さん(73)は「米軍は移駐を容認したから、何をやっても大丈夫と解釈したのではないか。今後は騒音や安全は二の次で、県や市は文句が言えなくなる」とみる。

 基地問題に取り組む田村順玄市議も「米軍は、これで遠慮なく飛べると考えているだろう。この後、艦載機が61機も来たらどうなるのか」と危ぶむ。」と指摘した。
最後に記事は、「ちなみに基地と国、県、市などでつくる「岩国日米協議会」の確認事項では、低空や夜間、お盆・正月の飛行を避けるとともに「安全上許す限り、工場と市街ちの上空を飛行しない」ことを定めている。

 11日に防衛、外務両省で移駐容認を正式に伝えた福田市長は前夜の訓練に触れ、確認事項の順守を米側に要請するよう岸田文雄外相、稲田朋美防衛相に求めた。

 移駐容認に先立ち、市が国に求めた43項目の安心安全対策の中にも「市街地や産業振興に影響を与える地域の上空の飛行を行わない」という項目が挙げられているが、事実上ほごにされた形だ。

 「米軍の運用を制限するのは難しい」と市街地政策課。

 街路灯・防犯カメラの設置や周辺の渋滞緩和などは進展しているが、飛行訓練や日米地位協定が見直される保証はない。

 前出の吉岡さんは「国はカネで済むことはやるが、米国との関係を変えることはだめだということだ。」と憤る。

 空母艦隊の移駐は、今月以降に始まるとされている。今年11月と来年5月には、激しい騒音を起こすFA18戦闘攻撃機48機も岩国に配備され、同基地は約120機の米軍機が所属する巨大基地となる。岡村さんは警鐘を鳴らす。

 「(2012年から岩国に飛来している)オスプレイもそうだったが、彼らは絶えず飛んで、住民を騒音にならそうとする。

 10日夜の騒音もそうした飛行の幕開けだ。

 本質的には日本政府が米国に毅然とした態度を示し、安全保障政策の見直しを求めない限り、こうした訓練は未来永劫つづくだろう。岩国だけじゃない。日本全土に広がるだろう」」として締めくくった。

 読んで勉強になった。

 「午後6時以降、滑走路北側の観測点で70デシベル以上で5秒継続した騒音は21回で、最大値は地下鉄車内並みの90.7デシベル」とのこと、

 「10日の訓練は何の目的だったのか。<中略>市は1月に岩国に配備された最新鋭ステルス戦闘機F35Bの訓練だったと説明している。」とのこと、

 「岩国市では6月定例市議会で、福田良彦市長が空母艦載機61機の移駐容認を表明。」とのこと、

 「ちなみに基地と国、県、市などでつくる「岩国日米協議会」の確認事項では、低空や夜間、お盆・正月の飛行を避けるとともに「安全上許す限り、工場と市街地の上空を飛行しない」ことを定円ている。」とのこと、

 「移駐容認に先立ち、市が国に求めた43項目の安心安全対策の中にも「市街地や産業振興に影響をあたえる地域の上空の飛行をおこなわない」という項目が挙げられているが、事実上。ほごにされた形だ」とのこと、

 「「米軍の運用を制限するのは難しい」と市基地政策課」」とのこと、

 「空母艦載機の移駐は、今月以降に始まるとされている。今年11月と来年5月には、激しい騒音を起こすFA18戦闘攻撃機48機も岩国に配備され、同基地は約120機の米軍機が所属する巨大基地となる」とのこと、等々を知ることができた。

 この流れをみて、原発と同じだと思った。

 安心安全だとだまして、国家や県が立地市の財政支援をすると飴でつって、立地自治体の議会多数派や市長を賛成派に仕立て上げる。

 市長が推進派の先頭になったら、安心安全がだましであったとしても、市長は引くに引けない金縛りの状態、バックギアが効かない状態になる。辞めるとなると、市長が文字通り命がけにならざるを得ない。そんなリスクをとる人は、最初から賛成派にならない。

 フクシマ第一原発事故と同じで、基地被害でひどい目に遭うのは、近隣住民だけだ。 ただ、ただ、かわいそうというしかない。


by sasakitosio | 2017-07-25 20:27 | 東京新聞を読んで | Trackback